RX-8　と　NDロードスター3型のトラブル解決

RX-8の患者さんは、アクセルを踏み足すと吹けない症状でした。

走行中はもちろんですが、空ぶかしでも。


症状を出すように踏み込みながらログを取ったところ

アクセル開度もスロットル開度も40％くらいにもかかわらず、

回転上昇の途中でいきなり空燃比が20近くになり吹けない。




燃料ポンプを疑って燃圧を測定したりもしましたが、

結論としてはエアフロが壊れてました。



NDロードスター3型の患者さんは、2,000～3,000rpmをゆっくり速度を上げていくと

がくがくとカーバッキングを起こしてました。

症状が出る条件を特定するために、いろいろな踏み方をして検証。

最初は出たり出なかったりだったのだけど、何度も練習（？）するうちに

上手に（？）症状を出せるようになりました。

再現性がないと検証しづらいからね。


練習の成果（？）がこれです。



動画の最初からうわんうわん言ってるけど8秒あたりからひどくなりますね。

実際の走行ではクルマが前後にがくがく動いてとても不快でした。


この車両、ファイナル比を変更している車両。

速度とミッションのギヤポジションと回転数の整合が取れてなかったので

なんらかの不具合が発生しているのだろうと予測し

CPUの中のギヤと速度に関連するいくつかのパラメータを修正し、解決しました。


ユーザーに納車したあとに再発しちゃ困るので、直ったかどうかの確認は、

何度も何度も繰り返しいろんな踏み方を試してみながら、

時々ノーマルデータに戻して症状が出ることを確認したりしながらでした。

症状が出ることの確認よりも、症状が出ないことを確認することの方が

何倍も時間かかることを思い知ったわ。あはは。ふぅ



結論。

NDロードスター3型交換だけだと低回転域でカーバッキングを起こしますが

CPUのデータを変更することで解決できます。

逆に言うと、CPUチューン以外では解決方法はありません。


1、2型は平気だったのにねぇ…