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関東のロードスターショップとして有名な某ショップの社長の5月くらいのブログに
某HS社製のイグニッションコイルをテストしているということが書かれていて、
「今までにあった他社製品と違い耐久性にも余裕を持たせており…云々」
とあったので、とても気になっていました。
「今までにあった他社製品」と言われても、
NDロードスター用コイルなんて私が知っている限りR Magic製とOP社製くらいしかないはずで、ほぼほぼ名指しされたも同然なので黙っちゃいられないわけです。
耐久性って書いてるけど、劣化するまで耐久テストしたのかね?
無責任に書かれても困るんだよな。
まぁ、自信たっぷりに書いているんだからさぞかしすごいスペックなんだろうから、
テストしてすごい商品であれば素直に脱帽するしかないし、
そうじゃなかったらその数値をそれなりに公表してあげましょうという気持ちになったのですね。
で、某HS社製コイルを入手しテストしたところ、某ショップの社長の言う通り、
2次電流の “ 最大値は ” 純正より高かったです。
が!
“ 2次電流は放電時間1.5msを過ぎると逆転して、純正よりも低くなります ”
“ 2次電圧は全域で純正より低いです ”
“ 放電時間も純正コイルより短いです ”
結論
“ 2次電流の最大値が純正コイルよりは高いが、その他の部分で純正コイルよりも優れている所はない ”
2次電流の最大値は純正コイルよりは高いので、一瞬トルク感はあるでしょうね。
そりゃそうだ。
しかし、問題はその電流値を放電時間中にずっと維持できるか否かが重要なコイルの性能のひとつ。
最大値だけが髙くてもねぇ…。
このコイルは、放電時間中にどんどん電流値が下がり、最終的に
“ 純正コイル以下の性能しか出せない ” ですからね。
これで4万円はどうなんでしょうね。
みんカラのユーザーレビューを見ると、このコイルのいいことばかり書かれてますね。
“ 一瞬トルク感を感じるけど長続きせず、高回転ではむしろ純正コイルの方がパンチがある ”
なーんて書いている人は全くいませんからね。
プラシーボなのかなんなのか、シロートをまんまとだますことに成功している事例ですね。
すげーわ。
つか、ユーザーが気の毒すぎる。
某ショップもさ、電流値のテストとかちゃんとしてるのかね?
影響力のあるショップがちゃんとテストもせずに自信満々に売っちゃっていいの?
とまで思っってしまいます。
あ、そうそう。
コイルに使用している線材メーカーね、世界中のちゃんとしたコイルメーカーは
みんな使っているメーカーらしいです。(世界シェアトップクラス)
当然R Magic製もこのメーカーの線材をあたりまえのように使ってるんでね、
このメーカー使ってるからって決して自慢にゃならんです。(笑)
ちなみに。
でかい口を叩くわけですからね、R Magic製のコイルはまるっきりすごいですよ。
“ 2次電流は “ 全域で ” 純正コイルより高い数値です ”
“ 2次電圧も純正コイルより高いです ”
“ 放電時間も純正コイルより長いです ”
結論
R Magicコイル、負けてる要素ゼロ。(笑)
グラフを見るとよくわかりますね。
※画像は計測器の画面を写したものです。(赤い線が純正です)
グラフの線は2次電流で、実際にプラグにスパークしている時の電流値です。
某HS社は最初は純正コイルより高い数値を示しますが、しばらくすると純正より下がってしまい、
放電時間も短いのがわかりますね。
R Magic製コイルは全域で純正コイルを上回り、放電時間も純正コイルより長いのもわかりますね。
ちなみに、放電時間と電流値を測定し、公表しているメーカーは見たことがありません。
なぜだかわかりますか?
2次電流の最大値だけを上げるコイルは簡単に作れますが、
放電時間全域で電流値も電圧値もプラスにし、さらに放電時間を伸ばすのはとても難しい技術なのでね、
そうそう造れないからこういうグラフを公表できないのですよ、そこいらのコイルメーカーでは。
ま、R Magic製コイルは某HS社製より “ 2万円も高い ” ですからね。
安いコイルが出てきたからうちのは売れなくても仕方ないね…と思いきや、
HS社製が出てきたお陰なのかなんなのかわかんないけど、最近うちのコイルすごい売れてます。
やっぱ「ホンモノ」というか、「2万円高くてもいいものが欲しい」というユーザーが多いということなのかな。
R Magicイズム貫いてきてよかったよかった。
※
他社の批判めいたことを書きましたが、すべて事実です。
なんならうちのコイルをテストしてくれてもかまいません。
騙される…というと言い過ぎかもしれませんが、ユーザーが気の毒だと思い、あえて書きました。
自社製品については自慢げに聞こえるかもしれません。
実際、弊社でコイルを巻いているわけでもありませんし、高スペックなコイルを作るノウハウはありません。
ただ、R Magicはひとつひとつ自社製品にこだわりを持ち、
外注メーカーに対してかなり高いスペックを要求しているということ、
その高スペックな要求に対し、ちゃんと応えてくれるメーカーとだけお付き合いしているということを
ご理解いただきたいです。
弊社オリジナル商品としてOEM供給してくれているコイルメーカーもオイルメーカーも
メーカー名を出せばきっとユーザーは価格もスペックも納得してくれるメーカーです。
そういう技術力の優れたメーカーに、さらに高いスペックを要求しているということを
ご理解くださいますようお願いいたします。
プロスタッフ R Magic 大原 幸弘
【 追記 】
ほぼ同時期にコイルを発売された四国の某M社に迷惑がかかるといけないので追記しておきます。
M社製コイルは実際にレースで使用され、耐久テストもされているとお聞きしておりますので、
かなり優れているもののはずです。
24時間レースで優勝してるしね。^^