NDロードスター3型RF用 ATS製カーボンクラッチ(試作品)が届いた。
試作品とのことなのでブログで紹介するのはまだ早いかなと思ったのですが、
ATSさんから許可を得られたのでね。
試作品ではあるけれど発売前の最終段階まできてて、そうとう自信作なんだろうなと思われます。
ことの経緯はね、
去年の9月くらいにうちのデモカー白RFさんで年末年始のタイムアタックをすることになり
サーキット走行するのに、ましてやタイムアタックするのに純正クラッチはナシだろうということで
まずはEXEDYさんに商品化の予定はあるのか尋ねたんですね。
ほら、R Magicでクラッチと言えばEXEDYじゃん?
けど、その時点で商品化の予定は全くないとの回答だったので、EXEDYは諦めたのです。
で、次はデモカーのLSDでお世話になっているATSさんに打診。
やはりその時点で予定なし。
で、9月の富士スピードウェイで開催されたロードスター30周年記念イベントに出展されていた、
当時ほぼ縁の無かった小倉クラッチさんのブースに足を運び、聞いてみたところ開発中とのこと。
あ、ここで補足説明するとだね、
NDでも3型のRFだけはダブルマスというフライホイールを採用しているのですね。
これはミッションの歯打ち音や振動を軽減するもので、近年のMT車には採用されているものなのですね。
ほら、RFって高級車だからメーカーとしては音や振動は避けなきゃじゃん?
1、2型のRFや幌車とはフライホイールの構造が全く違うので、3型RF用を開発するとなると
まったく新規で設計しなければならないので、アフターメーカーとしてはパイが小さすぎて
採算を考えるとなかなか重い腰が上がらないのは充分頷ける話なのですよ。
それを小倉さんだけが作るってことだったので、感動に近いくらいのものがあったのです。
しかもそれまで無縁と言っていいくらいだったにも関わらず、納期を融通してくれて年末に納品してくれたしね。
勿論、ずっとデモカー(特にD1GP車両のピンク6号)のクラッチでお世話になっていた
EXEDYさんには小倉さんを使うことに関してお断りを入れ、快諾を得た上で使いました。
あと、デモカーだからって余計な値引きなどはしてもらわず、そのかわりステッカーも貼らないことを
EXEDYさんにも小倉さんにも約束しましたしね。
で、2月の筑波でのATTACK筑波イベント。
1分3秒8という記録を出すことができた要因のひとつとして、
小倉さんのクラッチが貢献してくれていることは間違いないです。
もしも純正クラッチだったら3秒台に届かなかったかもしれない。
それくらいクラッチって重要なのですよ。
「ぼくのはパワー出てないから強化クラッチなんていりません」なんて答えは10点だからね。
そもそも「強化」ってなんだよって話だよな。
ちゃんとしたクラッチはクルマがめちゃめちゃよくなるからね。(※)
あ、
なんだかどんどんどんどん本題から外れて行ってるね。
今日はATSの話だった。 あはは
そのATTACK筑波イベントの会場にATSさんの開発責任者の方がいらっしゃっていたので、
「3型RF用のカーボンクラッチ作ってください」
って直訴たんですね。
先にも書いたけど、売れるかどうかわからんし、たぶんたいして売れないだろうと容易に想像できるのに
なんて無責任なことをお願いしてるんだよって我ながら思ってましたよ。 まじで。
だから余計に今回の試作品が届くってのがうれしいんですね。
がんばって売らなきゃだわ。
あ、その前に白RFさんできっちりテストしますからご心配なく。
ダメだったら売らないから。
でもね、ブツを持った時点でいいんだろうなって容易に想像つくんだよなぁ。
ディスクなんて軽すぎて笑っちゃったもんな。
スーパーウルトラ稲妻シフトができそ。
(※)社外クラッチへの交換のメリットに関しての話は、後日じっくり書きます。
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Posted at
2020/05/22 02:35:48