R Magic おーはらのブログ一覧

D1最終戦用のタイヤが届いた。

いつ見ても壮観じゃのぉ。



これが週末に煙になるんじゃんねぇ。



さて今日は【 ピンク6号 】の見えない部分を一部紹介するね。


通常、FDにはミッションマウントはない。

ミッションとデフがパワープラントフレームで連結されてるから、

ねじれが生じたりパワープラントフレームに亀裂が生じたりと

なにかと問題が起きやすい箇所ではある。


で、【 ピンク6号 】ではミッションマウントステーを作って

【 FC純正ミッションマウント 】を介して車体にマウントしている。




デフもパワープラントフレームを外したことにより “ おじぎ ” してしまうので

デフマウントステーを作って【 FC用R Magicセミリジットミッションマウント 】を

流用して車体にマウントしているのだよ。





最終戦を前に塗装し直してリフレッシュの図。

今日の夕方、今年のインディ500の覇者、ダン・ウェルドン選手が

最終戦で多重クラッシュに巻き込まれ亡くなったというニュースに衝撃が走った。

http://response.jp/article/2011/10/17/163935.html



33歳。


若すぎる。


勿論面識はないけれど、人の死というのは本当に悲しい。



近年、レーシングカーは安全性を増したとはいえ、数年に一度くらい死亡事故の

ニュースが耳目に触れる。



シリーズタイトルを獲得した経験があるドライバーでさえ、命を落とす重大事故に

巻き込まれるのだから、改めて、モータースポーツには危険が潜んでいることを

思い知らされた。



我々が参加する最も身近なモーター競技である【 D1GP 】や【 タイムアタック 】では

幸いなことに過去に重大事故は起きていない。


これは、安全面を重視した車両レギュレーションや、ルールがあるからこそ。

主催者は高く評価されていいと思う。


我々クルマの作り手は、これからも安全を第一に考えたクルマ作りをしていかなきゃだわ。

まずはセッティングの話。


タービンが今までよりもでっかいから、

フルブーストがかかるポイントが今までよりも500rpmくらい高いのですよ。


回転が下がったときにリカバリーするためにNOSを吹かすわけだが

NOSを吹かすとブーストがコンマ１～１５くらい上がる。


実際今日の午前中回してみたら、ブーストコントローラーの設定を下げてても

1.75kg/cm2 もかかりおった。


つまり、【 ピンク6号 】の最低ブーストが 1.75kg/cm2 っつーことだ。　うははっ


うははっじゃないっての。


こりゃやりすぎやろと。


かかりすぎやろと。


天気予報みると、ほんのり【 雨 】の可能性もあるし。



『 雨で滑ってアクセル踏めませーんっ 』 ってことになっても困るし

最低ブーストは、せめて 1.5kg/cm2 くらいに落としとこと思った。


それでも当たり前に考えたら高いんだけどね。


最近わし、高ブーストに対してちょっと麻痺しとるかもしれんわ。　あはは


つーことでウェストゲートのバネを低いレートに換えて、また明日セッティングします。



さて今日はポケバイ と ミニの話


うちのショールームにポケバイがあったのを知ってる人も多いと思うけど

あれは元々サーキット内で移動するときに使おうと思って買ったもの。


だけど、殆どのサーキットでパドックでのエンジン付きの乗り物が禁止されているので

ナンバーも付かないポケバイは、使い道がなくなっちまったのだよ。


社員たちからは邪魔者扱いやし。



ぎざかわいそす。



ところが、先日来てくれたお客さんが興味を持ってくれたから


『 取りに来てくれるならタダであげるよ 』


と、ちょっと上からな感じで言ってみたら、喜んで（ ？ ）引き揚げてくれることになった。



んで、取りに来てくれた様子がこれ。



ミニクッパ。　うははっ


助手席のシートを外すとバイクが乗るんだよ、ミニって。　すげぇ




1970年代に登録されたというかなりの年代モンで、


『 ぼろい 』


と言うと失礼にあたるくらいの、マニア垂涎のミニらしい。


やっぱミニクッパは、10インチホイールがかわゆい。


しかも、マークⅡホイールにアドバンタイプＤっつー、これまたマニアックなタイヤ履かせてるし。



室内もセンターメーターだし、なかなか味のあるミニでしたわ。



にしてもぼろいのぉ･･･

今日はHKSから届いたハイブースト仕様のウェストゲートのバネに交換して

セッティングスタート。


画像の弱いバネと強いバネと内側にセットするセンターバネの3種類を

１、弱いバネだけで使う場合

２、強いバネだけで使う場合

３、弱いのとセンターを組合す場合

４、弱いのとセンターを組合す場合

の４パターンで使うのだけど、弱いのとセンターバネを組み合わせたら、

いきなり 1.8kg/cm2 超えて慌てた。　あわわ



んで、強いバネだけに入れ直した。


これで【 ピンク6号 】の設定最低ブーストは 1.6kg/cm2 になった。



1.6kg/cm2 以下では走れない。



とんでもないことだ。　うはは



で、EVCでちょこちょこっと上げて 1.75kg/cm2 でセッティング。



ピットでセッティング中の音を聞いてたメカニック全員が異口同音に


『 聞いたことない音がしてた 』


と言ってたよ。　がはは


ブースト計だけ録ってみたので見てちょ。



明日も時間があったらブースト上げてパワーチェックしてみる。

昨日慣らしを終えた【 ピンク6号 】は、朝からオイルやプラグやらを交換し

セッティング準備を完了。


が、ウェストゲートのバネが低レートだということが発覚。


そりゃそうだ、以前このタービン＆ウェストゲートを使ったのは3年前のエビス。

その当時、ブーストは1.3くらいしかかけてなかったと思う。


ひとまずハイブースト仕様のウェストゲートのバネをHKSに注文して

今日はそこそこのブーストまでセッティングすることにした。


まずブースト０付近のセッティング。


次に軽く踏み込んでブーストを軽くかけてみる。


エンジンのポートが変わったので、3年前にT51R使ったときのデータが

殆ど使いモンにならないため、 “ こんなもんでどうでしょ？ ” って具合に

おおよその予想でデータを作った回してみたんだけど、

追加インジェクターが550ccから1000ccに変わったこともあり

かなり濃い状態だったので徐々に絞っていった。


いい感じになってきたところで、アクセル全開でログを取る。


その一発目がこれ。




ゆっくり回転が上がるように、

わざわざセッティング用にファイナルを3.9のハイギヤードにし、

さらにシャーシダイナモの設定を登り勾配６度（ かなり急坂 ）を想定した

負荷を大きくした状態。



ブーストは1.35kg/cm2

（ 4連の一番左がブースト計ね ）


いつもならブーストは0.7～0.8kg/cm2くらいから始めるところなんだけど

今回のエンジンは、順調にいけば２kg/cm2までかけるつもりだからね、

ちまちまやってらんないんで、ブースト1.35kg/cm2からスタートっす。


にしても･･･


1.35kg/cm2からスタートなんてね。


今までなら考えられんこと。


これが、エンジン内部のパーツとその加工技術、燃料＆添加剤、

セッティングツールも含めた “ 進化 ” なんじゃよ。


明日はウェストゲートのバネをハイブースト用に交換して、さらにブーストかけるよ。