2010年01月04日
元日ドラマスペシャル「笑う女優」を見ました
このドラマは、年末年始やドラマ改変期おなじみのドラマスペシャルです。芸人のコントを基に、その芸人(?)と女優が演じるドラマ、とのことです。そんなことは関係なく、芸人と女優が主人公の恋愛ドラマ、と考えればよいでしょう。
第一話 香里奈とドランクドラゴンなる芸人の組み合わせです。
香里奈は小説の編集者で、小説家のドランクドラゴンの人(この人は、ドラマの脇役で見るような気がします。)が奥さんと別れて自分と一緒になるのか、奥さんの元に戻るのがを迫る話です。どことなく「世にも奇妙な~」を狙った感じを出すのかと思ったら、なんだかさっぱりわからない展開で終わりました。まったく意味不明な脚本でした。香里奈さん、「だいすき」以降、役に恵まれません。そのためか、演技もうまくなっていないような気がします。大丈夫なのでしょうか?
第二話 国仲涼子と東京03」の組み合わせです。
国仲涼子と東京03の4人は、小学校の頃の同級生。国仲涼子は母親を亡くし、二年生のときに転校していたのでした。東京03の3人は20年ぶりに国仲涼子女に同窓会的に呼ばれ、旅館に招かれたのでした。彼女は旅館の若女将になっていました。20年ぶりの再会に、いぶかしげになる東京03の3人。20年前の記憶がそれぞれによみがえり、東京03の誰かは、当時生活が貧しかった彼女の日の丸弁当を馬鹿にしたことを謝るのでした。そんなことは覚えていないという彼女。そして、当時彼女が同級生にシャープペンシルを盗んだ疑いをかけられたとき、彼女は物を盗むような子じゃないと守ってくれたことに礼を言うのでした。それで終わればきれいな話だったのに、「若女将で大きな旅館だから」という理由で、交際を申し込む3人の姿で終わる。
最後の落ちがなければ、なかなか良いお話でした。演技の上では、東京03の3人と国仲涼子では差がありすぎます。素人とプロが同じ演壇に立っているような感じでした。
第三話 板谷由夏とバナナマン(特徴的な髪のほう)の組み合わせです。
板谷由夏は、バナナマンの上司でした。交際相手が出来ない板谷女にひそかにあこがれるバナナマン。バナナマンの転勤が決まった日、彼は板谷女が良く東京タワーを見ていることの理由を訪ねるのでした。なんでも5年前、男に振られたのがその場所なのだとか。そこへニューヨークからその男が栄転して帰ってくる。その高慢な態度に、板谷女は不器用な性格で、今でも忘れていないことを訴えるバナナマン。そこで彼は彼女に告白してしまうのでした。あっさり振られるバナナマン。しかし、彼女の心はバナナマンに引かれはじめ、彼が乗っている飛行機に向かって、「大きくなって帰って来いよ」とつぶやくのでした。
うーん、これも良いお話でした。佳作です。板谷由夏さんの演技が控えめで、「ハケンの品格」の頃のように鼻につかなかったのが良かったです。バナナマン氏の演技も不器用ながら良かったです。このまま脇役などを重ねていけば、俳優に転向しても良いような気がしました。
第一話を除いて、佳作的仕上がりでした。ただこの時間、去年も一昨年も冠スポンサー前面押し出しがたドラマでしたが、今年はそうでなかったため存続が心配です。でもなあ、冠スポンサー連呼型ドラマは、スポンサーと広告代理店の都合だけで作られたドラマである感じがしてしまい、むしろ「こんな遠慮のないことをするメーカーのものなんか買うか!」という気分になってしまうため、逆効果だと思いますね。
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Posted at
2010/01/04 22:51:05
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