2011年01月10日
放送されるドラマと我々の希望がすれ違う理由
私だけでなく、刑事もの好きな方、あるいは幅広くドラマを見る方、いずれも「最近ドラマが面白くない」の大合唱です。ウルサ型の人は、それでもブログや番組公式掲示板にどこが面白くなかったか書くのですが、果たしてみている関係者はいるのか・・・。特にフジテレビは、自社に都合が悪いような意見は一切載せませんからね。その選別振ぶりは気持ち悪いです。
先月号の「日経エンターテインメント」を読みました。詳しくない方にこの雑誌を説明いたします。日本経済新聞社の関連会社に「日経BP社」という会社があります。経済から科学技術まで、いろいろな雑誌を出しています。オジサンたちには日経ブランドは絶大な信頼がありますが、実際には日経のブランドを利用した、それぞれの専門の世界の雑誌社が出す雑誌よりも突込みが浅い雑誌を出しています。
例えば、自動車技術に関係する雑誌も出してはいます。自動車雑誌社が出す雑誌を、いくら自動車関係の会社に勤めているといえど仕事中には読めないでしょうが、「日経」ブランドがついている雑誌だと、なんとなく仕事のために読んでいるような格好がつく、でも記事は突込みが浅く、最新でもない、そんな雑誌です。
話がそれましたが、この「日経エンタテインメント」誌は、テレビや雑誌、音楽映画について回りくどく分析した雑誌です。分析といえば格好が良いですが、昔懐かしい「マスコミサークル」に所属する大学生あたりが喜びそうな内容です。
その雑誌がいうには、「「踊る大捜査線」などの、警察内部の描写を行ったドラマが出るにつけ、「太陽にほえろ!」や「Gメン’75」のような、バリバリ人情路線のドラマは終わった」のだそうです。誰がこう言ったのですか?アンケートでも取って聞いたのですか?まあ、編集者自身がそう思っているだけでしょう。これをテレビ関係者が見て、「あ、自分の作っている作品の視聴率が仮に良くなかったとしても、たぶん録画視聴率は高くて評価されているんだ」と、自画自賛するでしょう。まったく視聴者不在です。
自画自賛(?)といえば、中学高校の最寄り駅からの道沿いに、「朝から仲間同士で酒を喰らっている汚い店」がありました。いつも仲間しか来ないので、新規の客や一見さんは来ていません。それで経営が成り立っているのでしたら外野が文句を言う筋合いはないのでしょうが、幼い目にも、「この人たち仲間だけで、しかも朝から酒なんか飲んで、人間の○○だ」と思ったものです。
自動車雑誌や自動車評論家もそうなのですが、調べもせずに一般の人の意見を代表する態度を取ったり、提供者側(自動車メーカーやテレビ局など)を利用者側の代表の不利をして評価する記事を出したりします。これによって「誰も望まないもの」が出来上がり、「提供者と雑誌社が自分たちのやりたいことだけやって、満足している」悪循環が出来上がるのです。テレビ関係者さん、いい加減「自分たち仲間で作っては評価しあう自画自賛連鎖」はおやめになってはいかがですか?「マスコミよ、おごるなかれ」です。
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Posted at
2011/01/10 21:06:24
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