お正月気分も抜け、徐々に新ドラマが始まってきましたね。この日の夜は焼きそばやお好み焼きを食べに行っていたため、どちらの番組も途中からの視聴となってしまいました。しかし、少し見ただけでもどちらも力が入ったドラマであることがわかりました。
フジテレビ「dinner」
名レストランシェフが倒れ、そのピンチを救う最低のシェフ(江口洋介)が、店を再生させる話です。
ストーリーや設定自体が、非常にフジテレビ(共同テレビ)らしいですね。もう二十年くらい前からある基本設定であるように感じます。仲が良い従業員と、それをかき乱す管理者(この番組では江口洋介)との確執、そして理解し合い、最後に店が再生するも、江口洋介は店を去る、というものです。
基本は基本として、大切なのはその基本をどのようにアレンジするか、に、かかっています。フジテレビが得意な話だけに、定番かつ堅実な展開となることでしょう。
魅力的なのは、出演者です。ヒロインは、「倉科カナ」です。舌っ足らずも、耳にやかましい?可愛らしい声と、ふんわりした髪型で華やかな雰囲気が魅力的です。NHKの朝のドラマ出身だそうですが、その他のドラマにはあまり出ていないので、もっと見たがっている人は多いでしょう。
厨房には、「関めぐみ」がいます。土曜23時代のドラマ枠があった頃、「ライフ」という作品があり、その感想もこのブログによく書いたものです。そこでちょっと格好よい、主人公を助ける役で出ていたのが彼女です。長身でクールビューティ、つり上がった目が魅力的です。「ライフ」以降、作品に恵まれなかったのですが、この作品で注目されて欲しいです。
ホールには「篠原真衣」がいます。まだまだ有名でない彼女は、オリックスの深夜版CMに出ていました。23時以前は、「篠原涼子」演じる女性の先輩のおまけの後輩女子営業社員、深夜枠版では一人で出演し、先の篠原涼子が言ったセリフをそのまま真似します。
「あーあ、まったく。写真撮ったりつぶやきやったりゲームやったりブログやったり。なんやかんやでいっぱいいっぱいなんちゃう?」と大きな声で言うCMです。しかしこのセリフ、誰に対して怒っているのか全く不明ですよね。
いかにも「先輩の女性にくっついて回る後輩女子」という感じの女性です。ほとんど無名のままなので、どんな演技を見せてくれるのか楽しみです。
第一話では、料理を「チームワーク」で「一所懸命」作ったスタッフに対し、江口洋介は「チームワークも一所懸命も関係ない。料理人は最高の料理を客に提供するのが役目だ!」と切り捨てます。そのとおり!お客様には、一所懸命もチームワークも、全く関係ないのです。
TBS「とんび」
こちらは、設定、シーン割り、演技、セリフ、編集とも、映画なみの完成度です。
ストーリーは、1998年の現代、出版社で働く主人公の回想の形で進みます。
第一話は、子供向け学習雑誌の付録の企画がうまくいかない主人公が、幼い頃を思い出す形で進みます。(産まれた頃を含む)
なお、1998年現在、両親は亡くなっています。
主人公が産まれて3年後に母親が事故で亡くなります。その母親がなくなった直後の家庭の風景を中心に、当時の模様を描きます。母親が作っていた紙細工が何だか分からないのですが、父親がそれを仲間に聞き、「吹き玉」というおもちゃであることがわかります。その吹き玉を空に向かって吹いた風景から現在の風景に戻り、、、その吹き玉を雑誌の付録の企画会議に提出し、それが認められます。
文字ではうまく表現ができませんが、親の愛情を数十年後に子供が振り返る、というとても温かい気持ちになれるドラマです。
1月20日午後2時から再放送されるそうなので、ぜひ見てみてください。1年3ヶ月ぶりのおすすめできるドラマです。
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2013/01/16 00:19:58