この日は休みをもらい、帰省いたしました。帰宅後、「ディーランゲージ」さんへ向かい、RECSを施工してもらいました。その後、同第二工場へお店の方の案内で向かいました。
ディーランゲージさんは足立区の西の外れにあるのですが、この場所は昔、入り組んだ田園地帯でした。その後、昭和40年代に区画整理事業が行われ、宅地開発が行われました。車を探してコロナを購入した1992年の初めに、この付近の中古車販売店に自転車で行ったことがあります。その頃はまだ開発が行われておらず、都内なのにあちこちに荒地がありました。本格的に開発されたのは、1990年代末だったと思います。それまでは、荒地と住宅と工場が入り混じっている場所で、およそ都内とは思えませんでした。
さて、この場所は草加市と足立区と川口市が複雑に入り組んだ場所です。案内されるうちに、昔この場所に来たことを思い出しました。コロナに装着した永井電子のCDIを買いに来た時です。
たしかCARBOYの広告を見ていたときに、「グリット」というL型エンジンを用いたゼロヨンが得意なお店が目に止まったのでした。お店自体は、まあ工場のような雰囲気でした。そこで永井電子の「ウルトラCDI No9200」が新品で売られていました。外付け抵抗があるフルトラ点火に対応する製品で、ちょうど私の車には対応するものの、以後の車には対応しない製品です。
永井電子の商標である「ウルトラ」を形容詞だと思っていた私は、電話で「どこの製品ですか?」と聞いてしまいました。昔、「弱酸性ビオレ」のCMで、「弱酸性ビオレは弱酸性ですか?」というセリフがあるものがありましたが、そのくらいバカバカしい質問ですね。でも、せめて言い方を変えて、「永井電子製です」と言って欲しかったです。
電話で点火の仕様を聞かれ、私の車にピッタリ合うことがわかると、その足で買いに行きました。対応してくれたのは20歳代後半から30歳代前半の方でした。お店の様子から私のコロナのチューニングも得意そうな印象で、「また来よう」と思ったものでした。しかし、その後二度と行くことはありませんでした。
そしてこの日、インターネットでこの店のことを検索すると、すでに廃業していたことがわかりました。店主の方が2009年末に亡くなったらしく、その後1年少々は操業していたようですが、2011年の初めに破産宣告が出ておりました。
この種のお店では、腕がある人が他の店から独立開業し、従業員を数人雇って経営していることがほとんどです。その店主が亡くなると、腕が落ちてしまうかカリスマ性がなくなってお客が来なくなるのか、こうなってしまうことが多いようです。その一方で「ディーランゲージ」さんは、新しい考え方の「お店」で、短期間で第二工場を作るなど、はやっていると言えます。
新しいとお店と消えていくお店、チューニング業界(カーアフターサービス業界)の「新陳代謝」を強く感じさせられた一日でした。
グリット(営業中の画像。拾い物です)
現在の様子
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Posted at
2014/06/21 21:12:49