
ブルーバードシルフィのエンジン不調に気づいたのは、昨日の帰宅時でした。エンジン始動直後、明らかに3気筒状態になっていました。エンジンを止めてかけ直しても、症状は改善されませんでした。
しかし、エンジン始動後しばらくアイドリング状態を維持しておくと、症状は感じられなくなりました。その足でオートバックスに向かいましたが、30分ほど駐車した後にも、同じ症状が発生しました。
ずいぶん昔の話ですが、エンジン停止中にインジェクターから燃料が漏出する例がありました。吸気バルブやシリンダー内に溜まった燃料が燃やし尽くされるまでその気筒はスパークプラグがかぶり気味になり、ミスファイヤーを起こすのです。
この日はすぐに夜になってしまったので、診断はできませんでした。しかし、燃料添加剤等でインジェクターノズル部の汚れが除去され、ノズルの密着度が上がるのではないか、と考えたので、燃料添加剤を注入しておきました。
ところが、本日になっても症状は解消しませんでした。点検が必要と考え、まずはスパークプラグを清掃しました。基本ですね。スパークプラグは、中心イリジウム、接地針状白金の、いわゆる針針プラグです。エンジンコンディショナーとブレーキクリーナーで清掃しました。合わせて、プラグホールとネジ部にもエンジンコンディショナーを軽くかけておきました。
その後、エンジンを始動すると症状がよりひどくなっています。3気筒どころか2気筒です。コロナにもプラグホールからエンジンコンディショナーを注入することがあるのですが、アクセルペダルを煽っているうちに液が排出され、症状はなくなるのです。しかし、今回は全く変わりませんでした。

1番気筒

2番気筒

3番気筒

4番気筒
これは大変だ、とばかりに、点火コイルのコネクターを一つずつ外してみました。すると、1、2番気筒のコネクターを解放してもエンジンの調子が変わらず、この気筒では燃焼していないようです。圧縮がないか、燃料が噴射されていないか、点火が行われていないか、のいずれかです。
まず、点火コイルを3番気筒のものと入れ替えてみました。しかし、正常に燃焼している3番気筒のコイルをもってしても、1、2番気筒に来ると燃焼しなくなるようです。これは、インジェクターか圧縮か添加指令信号が来ていないか、いづれかです。
1番気筒の点火コイルをプラグホールから外し、スパークプラグをつけてクランキングをしてみました。すると、火花放電が見られました。本当は1.5cm程離してクランキングをしないと良否はわからないのですが、3番気筒では燃焼していたことから、点検を省略しました。
また、そのクランキング中にはプラグホールから混合気が出てきます。空気や液状の燃料ではありません。となると、圧縮か実際の点火が行われていないか、の、いずれかになりました。我が家には、圧縮圧力計はありません。
ここまで来ると、症状が出ている気筒にあるものは置き換えの必要があります。10万km寿命でまだ2万kmも走っていない針針スパークプラグでしたが、NGKのグリーンプラグに置き換えてみました。
すると、何とエンジンは正常に回転するようになりました。針針プラグの電極は摩滅していません。となると、中の銅心が機械的破損を起こしている、ということしか考えられません。スパークプラグを、電極の状態や距離等で良否判定することの危険を感じました。
なお、症状解消後、エンジンの警告灯が点灯しました。ディーラーに行き、故障コードを見てもらうと「P1320(?)点火系統」の故障コードが入力されていました。おそらく、失火カウンターがようやく判定レベルに達したのでしょう。全く、「OBDスキャンツール」での故障コードの読み取りは役に立たないものです。
なお、正常品のスパークプラグは中心電極と接続部の導通があり、不良品は不通のような測定結果が出ました??

良品の測定結果

不良品の測定結果
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ブルーバードシルフィ | クルマ
Posted at
2014/08/11 00:44:02