2015年03月09日
ソニー損保のCM「瀧本美織ミュージカル編」の曲に違和感と戦略を考える
3月もそろそろ中旬ということで、入学や卒業、就職をきっかけとして車を買った人の保険切り替え需要も一段落、というところでしょうか。通販型自動車保険のCMは、そろそろ減ってきたような感じです。
さて、その中のCMでもソニー損保の「瀧本美織ミュージカル編」の曲の終わり方に、どうも違和感を感じてなりませんでした。
私は音楽のセンスは全然ないので、音程だとかコードだとかそういうことはよくわからないのですが、この曲の最後の部分の音程、これは不自然を感じます。
音楽や音程や組み合わせというのは法則性があるそうで、それに乗っ取らない組み合わせはない、と聞きました。それをあえて外して笑いをとっていたのが、クレージーキャッツだとかドリフの音楽コントです。また、緊急地震速報のあの嫌な音も、その法則性に乗っ取らない、それこそ文字通り「不協和音」と聞いたことがあります。
対照的なのが、東京海上グループのEデザイン損保です。安定したセリフ「東京海上グループの、E~デザイン損保♪」と音程よろしく、見終わったあとにスッキリします。
(出演者が前年までと変わっていることに気づきましたか?なかなか気づきませんよね。もっとも、出演者が商品より目立ってはならないので、それはそれで正しいと思います。)
一方、CMやキャンペーンだとかいう経済活動には、普通の消費者にはわからない、徹底的に議論され尽くした作戦が隠れていることがあります。
代理店型自動車保険は、継続を忘れないように代理店の方が電話、あるいは直接訪問してくれますが、通販型自動車保険は継続を忘れるとどうなるのか?それはわかりません。
このCM、あえて不協和音にすることで「契約中の方は継続を忘れないようにね。別の会社で契約している人も、ソニー損保を忘れないでね。」という作戦をしているのかもしれません。Eデザイン損保のCMは、スッキリする分だけ、忘れてしまいます。
ソニー損保のCMは、だんだんお金がかかるようになってきていますね~。初代のCMの女性はあま有名ではない方でCM中もセリフなし、二代目の佐藤ありささんは名前こそある程度知られる存在でしたが、そもそもCMは昼間やCATV中心、そして瀧本美織さんになってからは堂々ゴールデンタイムに放送しているのです。少しずつ勢力を増しているのか、それともCMを放送することでお金がかかり、結局は代理店型保険と変わらない運営コストになるのか??
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Posted at
2015/03/09 01:47:52
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