
ラーメンブームは何度かに及び、もう何回目なのかわからなくなりました。本によりますと
第一期:昭和40年代半ばに、「どさん娘」などの街道沿いのラーメンショップブームで、味噌ラーメンが全国区になる
第二期:昭和58年頃から60年代はじめに、荻窪ラーメンなどの狭い地域ラーメンが話題になる。ラーメン本なども出版される。
第三期:平成5年頃、東京の環状七号線という道路沿いのラーメン店や「九州じゃんがらラーメン」などの、とんこつラーメンが話題になる。若い人が夜中に車で行って、並んで食べることも普通になる。「TOKYOウオーカー」などのいわゆるタウン誌も、ラーメンブームを後押しする。カップルでラーメン店に行くことも普通になり、女性がラーメン店に入りやすくなる。
その後はわかりません。1995年、2005年頃にもブームがあったそうです。現在でもブームといえばブームですが、魚粉を使ったスープが幅を利かせすぎ、魚介ととんこつを合わせた無節操なスープや、魚粉でスープがじゃりじゃりしているなどのことも増えました。もはやスナック菓子化してしまい、かつてのラーメンブームの頃のラーメンとは別の食べ物のようです。
そして昨日、シルバーウイーク前の週末ということもあり、大阪から転勤してきている人を連れて、荻窪の「春木屋」に行ってまいりました。第二次ラーメンブームの中核とも言えるお店で、シンプルな中華そばが売りのお店です。
スープは魚の出汁で、日本そばのつゆを思わせる甘さを感じます。この店に行ったのは初めてではありませんが、最初に行った際、ラーメンは鶏がらだしと思っていた私には全く意外な味でした。
ラーメンはコシがあり、それほどツルツルとはしていない手もみ風の仕上がりです。冠水がたくさん入っているのでしょうか?縮れています。メンマが絶品です。甘辛い(あまじょっぱい)味になっており、これならいくらでも食べられそうです。チャーシューは、これまた懐かしい、ややパサパサしたものです。最近の柔らかいチャーシューはチャーシューというよりも肉であるように感じてしまいます。
それほど若くはない年齢ですが、さりとて年寄りでもない年齢ですが、どこかなつかしい味わいです。本当に懐かしい味のお店は別にありますが、ラーメンらしいラーメンです。
「店主のこだわりラーメン」が多い中、いつまでも続いて欲しい味です。
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Posted at
2015/09/19 23:56:42