2015年10月28日
「サイレーン」第一話に、ストーリー不在?と思う
このドラマは、刑事ものです。一話完結ではなく、大局的な展開がありそうなドラマになっております。物語の中核を担うのは菜々緒演じる悪女のようで、松坂桃李と木村文乃演じる刑事二人は、なんとなくおまけ感覚になっているようです。
少し気になったところとしては、冒頭の事件の際に軽いアクションシーンがあり、走るシーンが強調されていました。「踊る大捜査線」で「太陽にほえろ!」の向こうを張った現フジテレビ社長ですが、当人は太陽にほえろ!を認めているとのことで、あやかったのでしょうか?
さて、ドラマは女性の連続殺人事件で展開されていきますが、冗長で心引き込まれない展開です。登場人物の生活館や心理、信念が表面に出てこないので、少しも感情移入できませんでした。
第一話で決めてしまうのは、ちょうどこの裏の「結婚式の前日に」にも言えるのですが、非常に悩ましいところです。この時間帯は関西テレビ制作枠、いつもの「あっ、この瞬間が関西テレビだね!」品質の仕上がりです。
マンガ原作のドラマだそうですが、やっぱりマンガは実写ドラマに対して格が劣るメディアではないか、と思うのでした。フジテレビも、変化球作品をやめて直球作品で勝負をなさってはいかがでしょうか?
おまけ
生活安全課の管理職役の山口紗弥加演じる女性刑事は、木村文乃演じる刑事を「猪熊」と苗字で呼び捨てにします。警察は接客業ではないとは言え、なんとも「内勤」感丸出しです。高校の運動部の部室の臭いが漂ってきそうです。
おまけ2
菜々緒がこの作品に出てきます。悪女役も良いですが、刑事役にしても良かったのでは?普通の刑事ものにして、菜々緒のこの位置づけの登場人物を出さない、というのも妙味があります。
おまけ3
上司役に、船越英一郎が出演しています。この人って、本当に一本調子でどんな役でも演技が変わらないですね。疲れます。
ほんの一瞬のシーンでも、その人物の人となりを出せるものです。どうですか?このシーン!
<動画の公開は、終了いたしました。>
もちろんこのシーンの前には40分以上にわたってドラマが繰り広げられていますが、「オイカワタクジ」がしっかりと出てきたのはこのシーンのみです。
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Posted at
2015/10/29 00:46:27
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