昨年の高橋まつりさんの自死事件に端を発した電通の「労働時間」問題と、「パワハラ」問題から、電通の社長が辞任しました。株式非公開の株式会社の社長ゆえ、辞任がなくてもしばらくすると定年退職でしょうが、定年退職と引責辞任では、以後の会社の方向性が変わってきます。
この件は、もはや世の中の会社組織は、「うちの業界ルールだから」「うちの会社のルールだから」という、ローカルルールでの活動が出来なくなったことを示しています。新聞や週刊誌から漏れ聴こえてくる電通や広告代理店の悪行は、以下の通りです。
・靴についだ酒を後輩に飲ませる
・飲んで食って暴れて汚す
・社員の親の死に目にも合わせない
・一般女性に暴行をはたらく
などなどです。
今回の件でも、ドラマやコント等で描かれる、過去の体育会系部活動さながらの「個への介入」が伺える彼女の上司のセリフがあります。
・ボサボサの髪で会社に来るな(まあ、そうなのですが、ここではうつ病発症を疑うべき)
・君の残業時間は無駄(これには少々疑惑が有り、高橋まつりさんが極めてとろい人だった疑いはある)
・企画書を過剰に批判する(おそらく、「高学歴なくせにこのくらいの企画書か!大学で何をやっていたんだ。これだから母子家庭育ちはダメなんだ。」などという、彼女の過去を否定するセリフがあったと推察します。)
これは、電通が基本的に来店型ビジネスではないこと、中途採用をほとんどしないことから来ている、「学生をそのまま引きずっている大人のかっこうをした子供」の人が多いことを示唆しています。
上記のような自体や言動を、「うちの伝統だ」と言って、他業界の人は介入できなかったのは、まだインターネットがなかった1990年代までのお話です。いまや、ローカルルールを適用できる組織は、どこへ行ってもありません。世間の一般常識や慣習、人権や法規制を守った、どこでも通じるルールに習った組織でないと、淘汰される時代です。
以前、本問題をして「
電通はかつて糾弾された会社などと同様、公害企業として糾弾されるべき」と書きましたが、引き続き裁かれるべきだと感じました。
なお、本問題に関して社員が匿名で色々マスコミのインタビューに応じて、社内の状況を暴露しています。会社の求心力は、全くなくなったと言って良いでしょう。
それと、、、
広告代理店(の営業社員)に「たかる」、一般企業の広報担当という職業があります。昼間言ったことを夜中に変更させたり、接待の内容で委託先を変えたり、イベント類のチケットを優遇させたりと、やりたい放題のようです。こういう部署には、「広告代理店に就職したかったのに就職試験に受からず、入社して広報を希望した」人もいる模様です。ゆすり、たかりまがいの行為です。また、社内的には背任行為とも言えます。広告代理店だけでなく、こういう輩も糾弾されなければなりません。
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Posted at
2016/12/29 01:19:36