
2018年秋期は、チバテレビで「29歳のクリスマス」を放送していました。これを見ていることを話すと、多くの同世代は皆懐かしがります。
しかし、どんなストーリーであったか、という段になると、誰も思い出せなかったのでした。かくいう私もそうで、以下のような印象しか持っておりませんでした。
・それまで「25歳の未婚女性を「売れ残りのケーキ」と言っていたのを、29歳まで延長されたことを象徴する作品
・山口智子の人気を一段高めた作品
・バブル景気崩壊を象徴したシーンが登場する作品
すなわち、ストーリーに関して、具体的な記憶が全くなかったのでした。本作品の再放送はこれが初めてではなく、2008年頃にもあったような気がします。比較的見ているにもかかわらず、記憶はこうなのでした。
実際に再放送を見終わった現在でも、ストーリーとして明確な記憶がありません。柳葉敏郎、山口智子、松下由樹がうだうだと話したり、両女性がかつての恋人など(仲村トオルやよく知らない、演技がヘタクソな人2名)と、引きずる恋愛模様を描いているだけでした。
そして終盤、友達だったはずの柳葉敏郎の子供を授かってしまう結果となります。柳葉敏郎の将来を変えたくないという松下由樹は、山口智子とともに子供を産み育てていく決心をします。
まったく、当時の価値観でも狂った展開と終わり方です。しかも、シーン展開やサイドストーリー等はなく、ひたすら3人プラス数名の会話のみでストーリーが進行していきます。それで、ドラマとしてのストーリーの味わいを感じさせなかったのですね。
女性2名を主人公としたドラマは、この作品の前が1988年の「抱きしめたい」(演:浅野ゆう子、浅野温子)、この作品の後が1998年の「ハッピーマニア」(演:藤原紀香、稲森いずみ)です。「抱きしめたい」も「ハッピーマニア」も、その時代なりのフジテレビそのままの雰囲気で、決して変な感じはしませんでした。
それがこの作品では、「変」に感じられたのです。おそらく、脚本の「鎌田敏夫」氏の単独作品であり、他の人の目が入って普遍的にならなかったこと、1994年の作品なのに1970年代の青春群像ものになってしまったことが原因ではないか、と推察されます。
残念ながら、せりふ回し以外楽しめない駄作でした。
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Posted at
2019/01/03 19:22:42