
毎週、「情報7daysニュースキャスター」を見ています。その時期の情報が、コンパクトにまとめられているので、硬軟織り交ぜて情報の入手に便利なためです。
今週の番組では、「はたらく細胞」というアニメーションが紹介されていました。人体内の血液ほかの細胞の働きについて、今風の絵柄でドラマチックに紹介するものの様です。
そのアニメーションの内容に、「ワンダービートS」というアニメーションを思い出しました。確か1986年頃の放送でした。医療機器のテルモがスポンサーで、手塚治虫氏が制作に協力していました。初期のエンディングテーマ、後にオープニングテーマを歌っていたのは、1970年代に人気があったらしい、「リリーズ」、当時は、「燕真由美/燕奈緒美」でした。
手塚治虫氏も、番組終わりに解説に登場したり、製作監修に医学博士を二人、工学博士一人据えるなど、かなり力が入った作品でした。
このアニメーションは、当時放送していたTBSがアニメーション下手だったこと、裏番組に「めぞん一刻」があったこと、スポンサーがテルモなので、登場するメカなどを売るつもりがないデザインで登場させていたことなどから、人気が低迷、26話を放送する予定が24話で終了していました。
私はめぞん一刻を始め、高橋留美子原作アニメーションに興味がなかったことなどから、この「ワンダービートS」を見ていました。面白かったですし、人体の構造なども良く学べました。ただ、当時の感覚では、「面白いことは面白いけれど、学べるというのは何だかいらないような気がする。」というものでした。
時代は流れ、今や「面白いだけ」「笑えるだけ」は忌み嫌われる要素になってしまったのかもしれません。手塚治虫さんは、ワンダービートSの放送から1年後に亡くなってしまい、そこから評価が一段と高まったものです。「ワンダービートS」は、登場が速すぎたのでしょうかね?燕真由美/奈緒美さんによるテーマソングも、後のJ-POP感覚の先取りの面があり、これも早すぎたのかもしれません。また、視聴者に人体のことを知ってもらえれば、それで構わないという、テルモの企業姿勢のすばらしさは、今でも感じているところです。
今夜は、改めて手塚治虫さんの感覚の鋭さを感じた夜でした。
ブログ一覧 |
マンガ | ビジネス/学習
Posted at
2021/02/20 23:51:30