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2013年12月22日 イイね!

大阪モーターショーで、アテンザMTを調査

 この日は、大阪モーターショーに行ってまいりました。大阪モーターショーは地方格式であるため、会場の広さ、展示内容ともだいぶ控えめです。しかし、大阪の家と会場が近いゆえ、行ってみることにしました。

場内の展示は、その多くが東京モーターショーの使い回しで、一部、大阪の学校やエネルギー業者の展示が加わっておりました。しかも、来場者の滞在時間が短いからか、特に午後6時を過ぎると場内はガラガラでした。

この会場で、東京モーターショーと比較して新鮮だったのは、アテンザのMT車が来ていたことです。早速、シフトフィーリングを調査してみました。



ニュートラル



1速



2速



3速



4速



5速



6速



リバース


アクセラの時にも書いたとおり、1速が手元から遠くなること、シフトレバーの倒れ角がやや多めに感じることは共通です。シフトレバーの操作力はアクセラよりも明らかに軽めで、シフトレバーがチェックボールを乗り越えるクリック感がありません。その代わり、ねっとりした摩擦がなく、要求操作力は少なくなっています。もう少々、機械を操作している印象を与えたほうが良いように思います。

ケーブル式としては限度があるかと思いますが、それほど高いレベルの仕上がりには感じられませんでした。まあ、普通のシフトレバーです。このアテンザと比較すると、アクセラは確かにしっかりしていて、改善されています。

シフトレバーを前後に動かして操作をし終えたとき、何らかの反力で「シフト完了」を伝えることについて、もう少々議論が必要そうです。
Posted at 2013/12/29 00:02:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | 新型車調査 | クルマ
2013年11月24日 イイね!

東京モーターショー「シフトフィーリング調査」

 東京モーターショー開催に当たり、大阪から東京へと移動して見学をしてまいりました。車両についてはいろいろ興味深いことがありましたが、取り急ぎ、私のブログ恒例「シフトフィーリング調査」を書く事にしました。

日産マーチのニスモ仕様車



 3気筒エンジンとCVTで登場したマーチですが、ニスモの手によってホットハッチに仕立て上げられた車です。小ぶりなボデー、使いきれるパワー、MTの設定ありと、嬉しいモデルです。


シフトレバーは比較的長く、床から生えています。シフト方式までは聞きませんでしたが、感じから推してケーブル方式です。シフトレバーの長さとストロークは比例しないことがありますが、このシフトレバーについてはセレクトストローク、シフトストロークとも長く、シフトが完了した状態でもレバーが左右に動く量は多めです。残念ながら、「ただ作った」感が非常に強く、操作する喜びが薄いものでした。

私は出会ったことはないのですが、旧型ノートの1.6リットル車のMTシフトレバーもこのようだったと聞いたことがあります。

特別なモデルなのにこの印象ではがっかりする人も多いであろうと思い、近くにいたメーカーの人にその意見を伝えておきました。

スイフトスポーツ
 前回のモーターショーでも試したので、今回は私は試しませんでした。ワイヤー式にしては悪くない印象でした。

マツダアクセラ(エンジン不明)



 スカイアクティブドライブMTということで、重さやレバー倒れ角にも配慮して設計した、という、マツダ自慢のMTです。レバー以外に変わった点といえば、たしかリバース専用ギヤを廃止して、内部に逆転機構を持っていると聞いたことがあります。

シフトレバーを1速にシフトすると、レバーが直立ではなくやや前に倒れるため、ノブの位置が運転士から遠くなります。



ニュートラル、2速とシフトすると、ストロークはちょっと長いかな?(修正 ストロークではなく、レバー倒れ角の方が大きすぎるのかもしれません)と思えます。レバーの倒れ角は良いと思います。

シフトの要求操作力は、思ったよりも大きいです。多くのシフトレバーにおいて、セレクト操作時はバネの反力がかかり、シフト操作時は、レバーやシフトセレクト機構の位置決めチェックボールを動かす反力がかかるものですが、このシフトレバーは全体的にフリクションが大きいかのような、ねっとりとした粘付くような印象を感じます。渋さはないのですが、「はちみつが入った壺に棒を入れてかき回す」ような印象とでも言うのでしょうか。

また、シフトが完了する直前の「チェックボール乗り越え感」がなく、シフト操作の終点がわかりづらいこと、シフト操作時に結構な確率でレバーが引っかかることに難を感じました。

日本導入が始まったばかりの新型MTです。ぜひ、どんどん改良して行って、素晴らしいシフトフィーリングを実現してください。

VWゴルフヴァリアント(R-tune)



 輸入車にも3ペダルMTが復活しつつあるのですね。嬉しい限りなのと、日本車は何をしているのだ!という印象に駆られました。

しかし、このシフトレバーには、不快感を感じました。横方向のセレクト操作時はまだ良いのですが、シフト操作をしようとして力を込めると、「何をぐずぐずしているんだ!早くシフト操作をしろ!」とばかりに、強制的にシフト操作を完了させるかのようなバネ力が働き、レバーが強制的にシフトされます。

私は、操作系は運転士の支配下にあるものと考えておりますので、このシフトレバーは全く評価できません。


ホンダ フィット(RS)(写真はありません)
 初代の1.5T、二代目のRSに続き、今回のモデルにもRSのMTが設定されました。基本的なシステムは旧型のままと考えられますが、印象は概ねその通りでした。シフト操作をする時に若干引っかかる印象もそのままでした。「もうちょっと、しっとりした印象のシフトを実現されてはいかがでしょうか?」という意見もそのままです。

おまけ
 最近、高級車では「シフトレバー」が廃止され、ステアリングコラムスイッチに配置するものが出てきています。電動駆動のAMTが登場している今、緊急時に備えてマニュアルバルブを用意する意義が薄れていますので、レバーを廃止してスイッチにする理由がわからなくもありません。

しかし、センターコンソールの中央にレバーが存在する「安心感」には、計り知れないものがあると思います。また、発進時にレバーを操作するという行為も、「儀式」に近くなっています。何より、これだけデジタル機器の性能が上がりながら、高級時計がLEDで針を描くようになった、などという話は聞いたことがありません。

そんな理由から、「たかがシフトレバー、されどシフトレバー」、この「操作感」については、いつでもうるさく書いていこうと思っております。
Posted at 2013/11/24 00:01:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | 新型車調査 | クルマ
2012年12月30日 イイね!

クラウンの歴史は進化の歴史

 新型クラウンがデビューしたことに対し、いろいろ物言いがついています。私の意見も含めてまとめると、以下のようになっています。

・フロントグリルの形状
・特別塗装色の桃色
・ハイブリッドが4気筒エンジンを搭載

 当初、ハイブリッドが4気筒エンジンを搭載するにあたり、オーナー向けグレードが4気筒を搭載するのは昭和42年~46年登場のモデル以来であり、「いよいよクラウンもダウンサイジング」と言われました。旧型のハイブリッドが、当初アスリートグレードのスタイルに近いモデル、エンジンに搭載される形でした。すなわちリーマンショック以前の、「かつてのターボチャージャーがそうであったように、よりパワーを得るためのハイブリッド」と説明されていました。

ところが「そこ」に客はおらず、後期型はロイヤルシリーズの姿に変更、それでもお客はあまりいなかったようで、今モデルから4気筒になりました。とはいうものの170馬力もありますので、モーターの力を加えれば十分な出力となります。個人的には、V6の2500ccならより良かったのではないか、と思うのですが、2020年度燃費規制は避けて通れないのでしょう。


 さて、いよいよ本題の「フロントグリル」です。言わずもがな、フォルクスワーゲンやアウディが採用した、「シングルフレームグリル」の採用です。個人的には、この締まりのないグリルは大嫌いで、このグリルを採用するモデルは、全く買う気が湧きません。バンパーが断ち切られるので、フロントバンパーの印象が弱くなることが、心理的に安定感を感じなくなるのだと思います。

 クラウンが発表されて以来、アウディには「買うことはないが、まあ許せる」と感じられるのに対し、クラウンは全く許せないと思う原因を探していましたが、この写真にあわられていました。



グリルの横断面が丸いため、全体がシャープになろうとしているのに対して、バランスが悪く感じられてしまうことがその原因だと思います。この丸さが見えない斜め前や正面のスタイルは、トヨタの人が言うように、見慣れれば慣れるかもしれません。




ヘッドライトは、雑誌などのイラストでは後期型マークXのように稲妻状の切り欠きを設けていたものもありましたが、実際のモデルには「雰囲気」を残すに留めています。これは正解ですね。

 全体のラインについては言われていませんが、流行し始めている「コークボトルライン」(フーガやアテンザが採用している、Aピラー根元が上がり、後部に向かうにつれて一旦下がり、クオーターピラーでまた上げるライン)が採用されています。

クラウンの歴史では、いわゆるクジラクラウンの直後に流行り、次のクラウン(昭和49年~54年)が出る際には「シンプルなライン」を意識した上に流行も終わっていたため、採用されませんでした。しいて言えば、この代のハードトップにそれらしきラインがほんの少し見られます。



 クラウンの歴史を紐解くと、意外に新しい歴史に挑戦していることがわかります。商業的にも成功した、S180系(通称 ゼロ・クラウン)ばかりが取り沙汰されますが、そればかりが斬新だったわけではありませんヨ!

初代(昭和30-37年)
本当の「イチ」

海外の技術に頼らない、純国産車です。

二代目(昭和37-42年)
高級車は6気筒の歴史を確立

6気筒ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンを搭載しました。

三代目(昭和42-46年)
オーナードライバーを狙い、初代「ゼロ」クラウン?

車両の色に対する規制がなくなり、白を採用しました。法人や医師が中心だったこれまでのクラウンの市場から脱却すべく、イメージカラーを白として「白いクラウン」、オーナードライバー向けにも積極的にグレードを展開し、「オーナーデラックス」などの展開、2ドアハードトップの追加、ツインキャブエンジンを搭載した「S」などの、スポーティーグレードの追加など、本当の「ゼロ・クラウン」は、このモデルではないか、とも見える商業展開でした。後期では、前席の三角窓も廃止されています。(一部グレードを除く?)

なお、前期型モデルはエンジンフードがヘッドライトの位置まで垂れ下がった、パーマンのような顔立ちをしています。(後期は、オーソドックスな顔立ちになっています。)



四代目(昭和46-49年)
スタイルが「ゼロ」

言わずと知れた、「スピンドルシェイプ」を採用した、俗称「クジラクラウン」です。特に法人層や保守的な層から嫌われ、セドリック・グロリアにシェアを奪われる。クラウン史上、製造期間は最短。旧型がオーナー向けに展開をして成功したことから、やや暴走したかな??



エンジンの上では、当時のパワーウォーズを反映して2600ccを追加。昭和47年のマークⅡで、6気筒2000ccを追加したためでしょう。

スタイルの上では、以下の点が嫌われた模様です。

・グリルが上下二段に分割され、上部グリルの脇にスモールランプを配したところ。
・ボデー同色の前後バンパー。
・後方に向かうにつれて絞られているように見えるクオーターパネル。

後期型では、以下のような変更がなされています。
・上部グリルが目立たなくなり、スモールランプはフェンダーサイドに移動。
・バンパーは、前後ともメッキに。
・クオーターピラーとアンダーパネル間にエンブレムが配置される。
・テールランプも、ワイド感を強調したものに変更。

1990年頃からの「レトロブーム」では、個性的故に販売に失敗したモデルとして再評価されていますが、次のモデルが現役だった頃は、「一つ前のモデルは変な格好だったね」と言われていました。今見ると、前期は「アイフル大作戦」などが放送されていた、「昭和元禄」のような、サイケな雰囲気が出ています。

5代目(昭和49-54年)
仕切り直しと排出ガス規制対策に追われる

モデル期間が5年と1年間長くなっていますが、排出ガス規制対策が主な目的です。当時の各社は排出ガス規制対策に追われ、多くのモデルが5年間販売されました。前期、中期、後期モデルがあり、ラインは同じながらも雰囲気は意外に異なります。

スタイルは旧型の商業的失敗を受けて、オーソドックスなスタイルになりました。特に4ドアセダンのデラックスグレードのシンプルさは、クラウン史上、最もシンプルになっていると思います。

その他、4ドアピラードハードトップが追加されました。最終期には当時のディーゼルエンジンブームをうけて、2200ccディーゼルエンジンが追加されています。

6代目(昭和54-58年)
スタイル、艤装が「ゼロ」。大幅な近代化。コンピューター本格採用。
この期間でヘッドライトの流行が変わりました。前期セダンが角形4灯式ヘッドライトが、ハードトップが異型角形二灯式を採用していましたが、後期にはどちらのモデルも横長異型角形二灯式になりました。5ナンバーサイズながら、幅広感が強調されたモデルです。

2800ccエンジン、ターボディーゼルエンジン、燃料噴射だけでなく、点火時期もコンピューターで制御するTCCS方式、2000ccターボエンジンなども採用され、艤装だけでなくエンジンの進化も著しいモデルでした。なお、ソアラの登場を受けたためか、2ドアハードトップはこのモデルを最後に消滅しています。

7代目(昭和58-62年)
 旧型の正常進化型。DOHCエンジン搭載、アスリートグレードが登場。後輪独立サスペンションが一部グレードに追加。高級かつスポーティーという意味で「ゼロ」

トヨタの「ツインカム」戦略が大成功し、5M-GEU(後に6M-GEUに排気量拡大)、1G-GZEU、1G-GEUエンジンを搭載しました。特に後者は、5速MTモデルもありました。もっとも、二世代前まではどのエンジンでもMTが選べたようです。それまで3ナンバーグレードと5ナンバーグレードでは大きな違いがありませんでしたが、このモデルでライト周りも変わるようになりました。

トヨタの昭和57、58年登場モデルは、過剰なまでに角が強調され、なおかつ「冷たい」感じがするデザインでしたが、いずれも後期モデルで丸みや線が増やされる変更がなされています。

8代目(昭和62-平成3年)
 久しぶりのV8エンジン搭載、3ナンバーと5ナンバーとでは異なる形状のボデーパネルを採用。しかも、それぞれにハードトップとセダンがあります。エアサスペンションの採用。変化の始まりという点で「ゼロ」。

当初はアメリカのみで販売するはずだった「セルシオ」ですが、日本国内の景気が良いために国内でも販売されることになりました。それまでトヨタの最上級車(センチュリーを除く)だったクラウンの位置づけが、非常に微妙になりました。「トヨタの最上級車を欲しがる層」があるそうで、そんな方々がセルシオの発売を待つ、という現象が起こりました。

そんな方々のために、「セルシオをお渡しするまで、クラウンのV8で我慢していてください。」という理由で?、クラウンにV8エンジンが搭載されたという説があります。普通の?オーナー向けには3000ccの7M-GE以下のエンジンがありましたが、エンジンのラインナップが多いモデルでもありました。

当時のマーケティング上では、日産のシーマにかなり市場が荒らされたという分析がありますが、クラウンだけでもかなりの台数が販売され、歴史上でも最も売れたモデルでもあるため、最近では聞かなくなりました。

9代目(平成3-7年)
 モノコックボデー、V8エンジン搭載(直列6気筒エンジンもあったが)クラウンマジェスタが登場。セダンとワゴンは旧型を継続生産、クラウンロイヤルシリーズ前期型の大幅返信ということで「ゼロ」。

旧型のV8モデルが、マジェスタシリーズとして分離されました。しかも、これまでのフレームボデーを廃止して、初のモノコックボデーを採用し、大幅に軽量化しています。これまでのクラウンは、新たにロイヤルシリーズとして「若々しいクラウン」を目指しました。特に、シンプルなグリル、テールランプを結ぶ赤いガーニッシュなど、「新型クラウンの桃色」どころではない大騒ぎになりました。地味なところですが、後のアスリートシリーズにも通じる「ロイヤルツーリング」グレードが登場しました。

このスタイルの変化にユーザーから大反対を受け、後期型では旧型のようなランプに変更されました。当時のコロナにもよく似てしまったのも、ユーザーが反対した理由だったとも聞きます。ランプだけでなくクオーターパネルまで変更されたそうで、同じ型式でのマイナーチェンジが不可能になりそうだった、とも聞きます。

10代目(平成7-11年)
モノコックボデーを全モデルに採用。クラウンマジェスタがテールランプのみ冒険!ロイヤル系は新味がない??最後のハードトップとフォーマルセダンがあったモデル。

 旧型前期モデルの失敗を受けてか、5代目にも通じる保守ぶりでした。もっとも、不景気だった世相を反映してか、価格を抑えることを命題にしたにかもしれません。

一方、既存のユーザーを気にしなくても良いマジェスタは、テールランプを昔のアメリカ車のように縦長の細いものにしました。これも当時いろいろ物言いがついたものです。結論は「NO」だったようで、確か後期でやや幅が拡大?次モデルでより拡大されたと思います。

11代目(平成11-15年)
キャビン拡大、フォーマルセダンを分離、ステーションワゴンもフルモデルチェンジ、ガソリンハイパワーターボエンジンを伴って、アスリートシリーズ追加、意外に「ゼロ」なクラウン。

 これまでのクラウンは、「薄くて長いアンダーボデーに、小さく低いキャビン」だったものが、「太く強いアンダーボデーに、(当時としては)大きなキャビン」へと変更されています。当時のセダンイノベーションを受け、1JZ-GTE280馬力エンジン、ステーションワゴンブームを受けて、古くなったワゴンをエステートとして追加、なんと、アスリートのエステートも選べたと思います。

これまでのロイヤルツーリング系から、若々しさを意識して系統を分離した、アスリートシリーズを追加しました。セドリック・グロリア系が「グランツーリスモ」と「ブロアム」に分けた手法と全く同じでしたが、約10年後にトヨタがそのまま同じ方法を取りました。

「ゼロ・クラウン」が出て以降、陰に隠れてしまいましたが、このモデルでもユーザーの若返りを意識し、実際に若返った記録があったと思います。次のモデルに変更された直後、このアスリートシリーズの中古車価格が上がったり、継続して生産されていたエステートのターボが人気になったりしていました。

もちろんマジェスタシリーズもありましたが、この代から少々存在感が薄くなってしまいました。

12代目(平成15-20年)
「ゼロ・クラウン」

 これまでの直列6気筒エンジンを廃止し、全車V8,V6エンジンとなりました。キャビンはさらに大きくされ、国際的なスタイルになった、と評価されました。

当時、アメリカ車を中心にユーザーの高齢化が叫ばれるようになり、各社は歴史ある車名を廃止する動きを見せていました。さすがにクラウンは捨てられなかったとみえ、「ゼロ・クラウン」と、広告上でその意識を見せたのでしょう。

このモデルは大成功し、これまでクラウンの購入年齢層ではなかった30歳代も多数購入したそうです。アスリートシリーズはモデル途中で3500ccエンジンを搭載し、再びハイパワー化されます。

が、後の「レクサス」店展開、特にISの登場やアウディやBMWの躍進により、クラウンはさらに時代の流れに飲み込まれていきます。

13代目(平成20-24年)
俗称「イチ・クラウン」


 旧モデルの成功を受けて、さらに細部を煮詰めたモデルでした。ハイブリッドも登場しました。が、リーマンショックやエコカー減税に翻弄されました。

前述のレクサス店の登場、輸入車の好調な販売により、モデルとしては悪くなかったものの、あまり目立たなくなってしまいました。あまり語られませんでしたが、後期には「ディープなブルー」や「赤」の塗装色のモデルもあったので、私は新モデルの桃色に驚きませんでした。

スタイルの上では、旧型で大きく見えたキャビンが再び小さくなり、まるでかつてのコロナEXIV(T200)のようなラインでもありました。

 いかがでしょうか?ウイキペディアは「あとで検証可能な歴史のみ書きなさい」とうるさく言う人がいるので、世相の意見などが入っていませんが、この記事は努めて当時の雑誌の記事や周りの人の意見を含めて書きました。

クラウンの歴史は挑戦の歴史、、しかし私は、横断面が丸いグリルには馴染めないなあ~。

*画像はウイキペディアやトヨタのサイトから借りてまいりました。問題がありそうなら、どなたか教えてください。
Posted at 2012/12/30 22:19:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 新型車調査 | クルマ
2012年11月07日 イイね!

ホンダのハイブリッド車のエンジン分類

 先日、各自動車雑誌や専門サイトなどに、CR-Zのマイナーチェンジについての記事が掲載されました。多くは、「臨時出力アップスイッチ」についての記述でしたが、もっといろいろ性能がアップしています。

・ハイブリッドバッテリーが、100Vのニッケル水素電池から、144Vのリチウムイオンバッテリーへと変更。電圧の上では、シビックハイブリッドと同様になる。シビックハイブリッドはリヤシート背もたれの後ろいっぱいにバッテリーを搭載していたが、CR-Zは、従来からのニッケル水素バッテリーと同じ大きさにしている。

・内外装の小変更

そして

・エンジンが、気筒休止VTECから低速高速切り替えVTECに変更(CAR&DRIVER誌以外)
・エンジンの高回転側が、より高出力化されたVTEC(CAR&DRIVER誌)

となりました。

 私は、この記事を読んで違和感を覚えました。

「あれ?たしか前期型から低速高速切り替えVTECではなかったか?」

その違和感はずっと続き、本日ようやく事実が判明しました。あわせて、初代インサイトを除く各ハイブリッド車のエンジンについて、整理をしてみました。

初代シビックハイブリッド(ES9)
 1300ccSOHC2バルブ 3気筒休止VTEC
 VTEC機構を、「カムが回転してもロッカーアームがバルブをリフトさせないように、「空打ち」する状態と、普通にバルブをリフトさせる状態に切り替えることに用いたエンジンでした。減速時にこの機構を作動させ、3気筒は吸排気を行わなくなり、エンジンブレーキが効かなくなります。その分、モーターによる回生ブレーキを作動させ、運転士は違和感なくブレーキング力の調整に専念できます。

二代目シビックハイブリッド(FD3)
 1300ccSOHC2バルブ 4気筒休止 及び 吸気バルブリフト量切り替えVTEC
 旧型の気筒休止機能を全気筒へと拡大採用しました。それに加え、吸気バルブのみリフト量を二段階に切り替えるリフト量切り替えVTECも装着し、高回転時のエンジン出力を増大しました。

現行インサイト1300cc、1500cc、フィットハイブリッド1300cc
 1300cc、1500ccSOHC2バルブ 4気筒休止VTEC
 シビックハイブリッド(FD3)のエンジンから、高速カム及びロッカーアームを省略したエンジンです。

フィットハイブリッドRS用 1500cc
 1500ccSOHC4バルブ 低速時吸気バルブ一方が低リフト、高速時同リフト切り替えVTEC
 早い話が、CR-Zの前期型のエンジンです。昔のVTECのような刺激はありませんが、日常スポーティとでも言うべき性能です。雑誌などでは、やれスーパーチャージャーだターボだと言っていますが、このくらいの性能の方がパワーを使い切れると思いますので、普通の人には良いと思います。なお、現行CR-Zに対しては確かにVTECの機能が異なりますが、最高出力はあまり変わらないため、この車の魅力がなくなったわけでもありません。

CR-Z(前期型)
 1500ccSOHC4バルブ 低速時吸気バルブ一方が低リフト、高速時同リフト切り替えVTEC
 私はこれを、旧来のB16Aなどと同じ、「低速高速切り替えVTEC」だとばかり思っていました。確かに吸気バルブの一方は低速高速切り替えVTECではありますが、むしろかつての「3ステージVTEC」や、154馬力版「K20A」に近く、低回転時にはシリンダー内に強いスワールを起こすためのVTECと言えます。

スワールを生成させるためにエンジン出力は低下するものの、EGR量を増やしても安定して燃焼すること、何よりアシストするモーターがあるため、燃費を向上させながら運転間隔は従来通り、といった利点が出てきます。

その一方で、高回転時にはバルブリフト量を増やし、出力が低下するモーターの分だけ低下したトルクが補われ、低回転域から高回転域まで、フラットなトルクを得られます。

CR-Z(現行型)
 1500ccSOHC4バルブ 低速高速切り替え2バルブとも等リフトVTEC
 低回転域から高回転域まで、2つある吸気バルブは同じリフト量で作動します。低回転時にはリフト量は少なく、高回転時にはリフト量を増大させます。これにより、低回転域のオーバーラップを減らすとともに、高回転時には十分な吸気量を得ています。

ただし、これまたかつてのB16Aなどとは異なり、排気バルブは可変しません。また、オーバーラップも増大しません。そのため、VTEC切り替え時に発生していた、吸排気音の変化やパワーの変化はあまりないでしょう。低回転時の効率向上は、きっと苦労したことだと思います。


 そんなわけで、現行CR-Zのエンジンについての記述は、私も間違っていましたが雑誌はもっと間違っているという、広報資料で原稿を書いているんだろうなあ、まあ、人数を考えると仕方がないかなあ、という事象を見たような気がしました。

ところで、後期型はりやサスペンションがダブルウイッシュボーン式になるといった人もいましたよね??
Posted at 2012/11/07 00:24:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 新型車調査 | クルマ
2012年08月03日 イイね!

トヨタ ウイッシュ のマイナーチェンジに見る、技術の方向の変化

 この日は、トヨタ ウイッシュのマーナーチェンジについて調べました。おそらく、トヨタの社長が変わって初めてのマーナーチェンジ車かもしれません。

フルモデルチェンジ時の変更ですと、フルモデルチェンジで行われた変更なのか、時代や方針に合わせた変更なのかがわかりません。

マイナーチェンジですと、極端な話、バンパーやグリルの形状、ヘッドライトやテールライトの意匠変更程度で済ませてしまうこともできる中、あえて変えるだけの理由というものがそこにあるはずです。

変更点は、時代や車種設定の変化、売れ行き、同型他車の同行、世の中の動向が影響しているはずなので、その辺りを考えながら調べました。


エンジン
 これまでは2000ccエンジンと1800ccエンジンが同じラインナップでした。すなわち、どの排気量を選んでもグレードを好みで決められるものでした。しかし、バルブマチック化によって1800ccエンジンでも十分なパワーが出ていること、2000ccを選ぶ人の多くがノア・ヴォクシーを選択することからか、1800cc主体のラインナップとなりました。2000ccは、特別なグレードとして、1つだけ残りました。旧型ウイッシュのラインナップに近づきました。

これが一番の変化です。
排出ガス規制強化と燃費規制の強化にともない、シリンダー壁のエンジンオイルを柔らかくすること、シリンダー壁に付着した燃料を気化させることを目的として、十数年前からサーモスタットの設定温度や冷却ファンの作動温度は高めになっていました。

ところが、この車のサーモスタットは、純正品でなんと80℃です。ほとんど社外品の値です。というのも、高応答性サーモスタットになったということ、燃焼室付近を冷やし、低速高負荷時のノック限界を高めることがその理由のようです。

これまでの理論を、全く覆すような変化です。おそらく、マツダスカイアクティブ理論に刺激されたのではないかと思います。技術の進化というのは、全く新しい理論の展開で、ある日突然今までの理論が否定されるものです。このマイナーチェンジは、その瞬間を表しているのではないでしょうか?

トランスミッション
 旧型には、「ナビ AI-SHIFT」というものが採用されていました。「ナビゲーション上でカーブや坂道が近づくと、それに連動してシフトアップを規制したりし、より場面に合わせたシフトを可能とした。」、とありました。が、それはメーカー純正HDDナビゲーションのみ装着されるシステムなのです。

その後、メモリーナビゲーションが価格の上で主流となったのか、あっさり廃止になりました。クラウンマジェスタなどには、「ナビ連動エアサスペンション」というものがあります。凹凸などをナビゲーション上に記憶し、その場に来るとサスペンションの伸びやショックアブソーバーの効きを調整し、乗り心地をよくする、というものです。

3年くらい前、なんでもGPSで解決しようとした時代の雰囲気を強く感じる装備です。車の外の装備である地図や衛星情報を使うというのは、なんとなく車の制御としてはクルマ作りの手抜きに繋がるような気がしてなりません。

 一方、CVTの変速にわざわざ段を設け、有段ATのように変速するモードを追加しました。加速時にエンジン回転数の上昇を運転士に知らせ、加速をしやすくするということが目的のようです。CVTを採用する一番の利点が、エンジン出力の上で最も効率が良い回転数を使いながら加速をすることでしたが、それを否定するかのようなモードです。

CVTの加速は、エンジン回転数がほぼ一定のまま、車速だけが上がる特性が主流でした。しかし、加速感をスピードメーターの針の上昇でしか知らせない、というのは、人間が運転する車である以上、インフォメーションが少なすぎる、ということでこういう傾向になったのでしょう。

ボデー
 見た目の上では、VWのようにフロントバンパーに黒い部分が加わり、シャープなイメージになりました。が、よく考えれば2000cc車を減らしたのに、イメージは走りの方向、ということです。ここにも「アンチ”ママ”スタイル」の傾向が現れていると思います。

また、この車にも「エアロスタビライジングフィン」が採用されています。

まとめ
 1800cc中心のラインナップは、アイシスを引き立たせるためかもしれません。アイシスは登場して随分と経ちますが、トヨタはなぜかCMを定期的に流し、この車の存在を訴えます。初代は小雪、中期は菅野美穂、後期は持田香織でしたっけ?

それはさて置き、今回のマイナーチェンジはマーケティング上、正しい選択だと思います。
Posted at 2012/08/06 01:23:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 新型車調査 | クルマ

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何シテル?   01/19 13:39
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