
関西の私鉄は関東の私鉄とは全く性質が異なります。関東の私鉄の多くが都内と郊外を結ぶ長距離鉄道の性格を持っているのに対し、大阪と京都、大阪と奈良、大阪と神戸と結ぶといった、短距離都市間連絡鉄道の性格です。また、関東の私鉄と違って地下鉄線乗り入れがあまり行われておらず、ターミナル駅が残っています。
そんな私鉄の性格はさて置き、ターミナル駅の性格は「いろいろな誤った思考法」を例えるのにちょうど良いために、関東にいた頃からたとえに使っております。
・阪急梅田駅から神戸に向かっているとき、発車ベルが鳴った京都線電車に飛び乗る
いわゆる慌て者です。緊急事態などで決断を急がされた時に、ついつい「今を逃さない」方を選択しがちです。いわゆる「バスに乗り遅れるな」です。でもまあ、決断すべてを成功することは困難ですから、まあ、十三駅に着くまでのあいだに間違いに気づけば良しとしましょう。しかし実際には、高槻位まで行ってから周りの人に「あの~、三宮にはいつ着くのでしょうか?」と聞いてしまったりします。
・御堂筋線を淀屋橋駅で降りて、駅員に「三宮行きはどこですか?」と聞く
大阪市交通局駅員さんは、こう言うでしょう。「またホームに戻って今来た電車と同じ方向の電車に乗ってください。」
無知を自慢にしてはなりません。十分に下調べを行うか、それができなくても常に周りを監視して、自分の行動が正しいか検証しなければなりません。
・阪急梅田駅で、宝塚に行くのには宝塚線に乗って行くか、神戸線と今津線で行くかを、神戸線特急を二本くらい見送ってから決める
宝塚線経由では停車駅が多く、時間がかかります。一方、神戸線は特急が出ていますが、途中で今津線に乗り換えなければならないのと、今津線は各駅停車しかありません。速いかもしれない神戸線・今津線利用も乗り換えが要らない宝塚線利用もどちらの選択肢もありますが、それを神戸線特急電車二本も見送っていたら、考えすぎも度を超えています。
京都線の例とは反するかもしれませんが、判断は時には少々誤っていたとしても素早く行わなければならないことがあります。また、少々誤っていても結果に大差がないと予想されたときには、素早く行わなければなりません。
・難波から神戸に行くのに、御堂筋線に乗る
近鉄と阪神が相互乗り入れを開始し、難波から神戸に楽に行けるようになりました。梅田に用事があるのなら別ですが、今では阪神の選択があります。以前ならなかった路線ですから、知らない人もいます。昔は正しい手段でも、今は誤った手段になっていることもあります。
ちなみにこの私、大阪に来たばかりの頃に京都にJRで行き、帰りは阪急で帰ろうとしました。駅改札を出ても阪急への乗換案内が出ていないのに駅員に聞こうとしましたが、直前に阪急の京都側の駅が「四条河原町」であったことを思い出し、直前で大恥を回避しました。もちろん、自身の戒め?として、四条河原町駅まで歩いて行きました。
Posted at 2014/03/09 00:15:46 | |
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