moto('91)のブログ一覧

　私は実写ドラマの内容が理解できるようになってそろそろ２５年。こんなに驚いたことはありませんでした。陰ある登場人物は、一話でこそ謎に包まれて「見ているほうはその人物に対して怒りや苛立ちを感じさせる」というのは良くあります。この作品の大前春子もそうでした。しかし、そういう人物の過去は、二話三話と話が進むにつれ、回想シーンや別の人物が思い出しながら語るシーンで明らかになっていくものでした。そう、太陽にほえろ！の「スコッチ刑事」なんかがそんなところですね。しかし、本作では二話でちょこっと語られたくらいで、今回まで何も触れられませんでした。
　今回の題名は、大前春子の過去に触れるかのような題名でした。そのため、結構期待して見ていたのですが、石田ひかり扮する春子の過去の同僚が、
「春子は明るくて、周りには笑いが絶えなかった」
里中主任が
「大前さんのこれまでの人生に何があったかわからないけど～」
で終わり。
なんだか、学生時代にいた「答えがあっていれば、途中経過なんか書かなくてもいいだろ！」と言っていた文系志望の同級生を思い出しました。
「人に人生あり」の、人生の部分をすっ飛ばしたら、ドラマの意味がないのですが。。。。