2007年03月27日
番組改変期に放送されるこのドラマ、実は好きです。15年前、毎週毎週放送していた頃はマンネリ化してつまらないなあ、と思ったものですが、こうして時々見ると良いものですね。
以下内容ですので、まだ見ていない人は見てからどうぞ
1話 自分のはどんな才能があるのかわからず悩む主人公が、不思議な飴をなめるとその能力片鱗が発揮されるお話です。この主人公を演じる方、どなたなのか知りません。。。まあ、導入のお話ということもあって、奇妙さよりはコミカルさが勝っています。自分にとっては、特にどうこう語る作品には思えませんでした。
2話 雰囲気を数値化する雰差値という概念を題材とした話。永作博美さん、かわいい顔して実は腹の中では計算高い女を演じさせるとピカ一ですね!話の内容は、金八先生の風刺で、「クラスが一つになってという価値観というものは、実は不自然で気持ち悪いものなんだよ」、作者の方は言いたかったのでしょうね。「世にも奇妙な」としてちょっと不自然なのは、この作品群ならナイフはやはり本物で、永作さんはやはり死んでしまう展開の方がこのドラマっぽいです。でも、こういう展開も力が抜けていて良いと思います。
3話 加藤あい演じる、仕事が出来ないOLが不思議なビデオを視聴するお話。しかし加藤さん、「ハケンの品格」とほとんど同じ役どころですね。でも、こういう清潔感ある感じは、彼女に良く似合っていると思うし、印象は大変良いです。話が横道にそれましたが、その美デモは実はいろいろな人の「記憶」で、ついには加藤さん自身も「記憶を売る」側になってしまいます。それで仕事で大きなミスをし、会社をクビにされて上司を殺してしまうのですが、その記憶も売ってしまっていた、という展開です。ちょっと最後の方の展開が乱暴で、奇妙さ感を演出した、という感じが強いすね。
4話 椎名桔平演じる作家が、凶悪殺人犯に狙われるが、実は作家という記憶は彼自身が思い込んでいる想像で、凶悪殺人犯や周りの登場人物は彼の思い込みを削除しようとしている実験医たちだった、というお話です。「世にも奇妙な」にはよくある、どんでんがえし型のお話ですね。最後にはなぜか凶悪殺人犯があわられ、椎名さんを殺そうとするシーンのおまけ付きです。椎名さんの顔の演技はすごいですね!もう一つ、その実験が成功して作家という記憶がはがれた直後、実験医の割り台詞でこの実験を行った理由を説明させるシーン、なんだか不自然でした。まるで「ト書き」を読んでいるようでした。最近、一から十まで説明をしないとドラマの展開の理由がわからない人が増えているらしいですからね。
5話 「世にも奇妙な」スペシャル版は、すべて「涙を誘う」お話で締めているのですが、今回は今ひとつでした。話の途中から「走馬灯」という感じで主人公が昔かかわった人物が現れ、それぞれわだかまりがないこと、あるいはお礼を述べては去っていくのですが、そこまで展開すれば、最後に主人公が死んでしまうことが読めるからです。あと、いきなり現れた人物の過去をこれまたいきなり振り返っても・・・・感情移入が出来ません。
と、今回も楽しませてくれたのですが、後味が今ひとつに感じました。また次回が楽しみです。
Posted at 2007/03/29 23:14:21 | |
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