今日は、ブルーバードシルフィの代車である日産ノートの試乗を行いました。発売直後のモデルで、もう34000kmも走行したモデルです。
エンジン
HR15DEエンジンです。以前
ティーダラティオに乗ったことがありますが、その際に感じた「過剰にアクセルペダルに反応し、運転しづらい」感じはしません。CVTとの協調がうまくいっています。若干の「反応遅れ」はあるものの、扱いやすい特性になっています。
パワーは1500ccエンジンとしてごく普通のものです。トヨタの1NZ-FEよりも設計が新しいため、騒音がかなり抑えられています。ただその抑えた結果の騒音が、ややざらついた印象のものであるため、ザラザラ、ガサガサする感じがします。また、高回転になっても特に気持ちが良くなる感じはありません。必要にして十分なエンジンです。
トランスミッション
この、「エコカー減税非対象車」CVTは、まったく持って気持ちよい変速になっています。
対象車の変速は、やや先祖がえりした「アクセルペダルを踏むと、エンジン回転はそのままに車速が上がる」ものになったのに対し、こちらは「アクセルペダルを操作すると、変速比はほぼそのままに加速する」ものになっています。すなわち、従来のMTに近い操作感になっています。もちろんアクセルを大きく踏めば変速比は低くなり、エンジン回転を高めに保ったまま車速が上がるCVT車特有の加速になりますが、普段の使用感の気持ちよさは特筆ものです。
ボデー
基本的に剛性は高いのですが、最新のものに比べると「並」の程度です。まあ、日進月歩の分野であるため、これは仕方がありません。内装はまあ、、、フィットとほぼ同じような「ベーシックカー特有の硬いプラスチック」に囲まれてしまいます。
乗り心地と操縦性
キューブと同じシャシーを使いながら、乗り心地はずいぶん違います。やや固めながら、ホンダ車のように自分の尻でショックを吸収する感じはありません。ややコツコツとくるだけで、運転手の体が上下にゆすられることはありません。この設定は絶妙ですねえ。毎日使う車としても、長距離のドライブでも、きっと快適でしょう。この辺は日産車の良さが表に現れています。反面、ステアリング操作に対しての車の反応は並で、デミオの様に「面白くて仕方がない」という感じはしません。
まとめ
その昔、徳大寺有恒氏はT100コロナを「ブレッド&バター」と評価しましたが、この車はまさにその「ブレッド&バター」です。乗っていて、いやみに感じるところがありません。基本的に「日産フィット」なのですが、私の感覚としてはノートのほうが快適に乗れますよ。時流はフィットにあるのかもしれませんが、このノートにも乗ってみてください。きっと「ああ、楽だ!」と思いますよ!
Posted at 2010/02/09 21:44:30 | |
トラックバック(0) |
試乗 | クルマ