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2017年02月19日 イイね!

マツダ CX5(25S L Package) 試乗

マツダ CX5(25S L Package) 試乗 この日は、プリウスに続いてCX5にも試乗出来ました。ここ最近のマツダのニュースというと、ニュースサイトによって「好調、深化」と評価する所があれば、「飽きられている、伸び止まっている」とする所もあります。インターネットニュースは、なんだか「お金のやり取り」のにおいがしてしまい、信用するに足りません。そんなこともあって私は、「ダイブ(ダイビングのダイブ)主義」を貫き、必ず自分で調べ、乗り、評価することにしているのです。

CX5について
 先代のCX5の頃は、世界的にはクロスオーバー車が流行する兆しを見せていたものの、多くの人は疑ってかかっていたものです。ところがこの車が発売されるやいなや、特にクリーンディーゼルエンジン車が大人気となり、マツダの成功を磐石なものにしたのでした。

初代CX5は、軽快でポップなスタイルで、ちょうどアクセラのクロスオーバー車としての位置づけになっていました。また、それまでのモデルがスカイアクティブ技術群を部分的に採用するにとどまっておりましたが、この車ですべて採用されたのでした。操縦性も乗用車的で軽快、ディーゼルエンジンは最大トルクの大きさが売りとなり、大人気になったのでした。

モデル期間中には、2500ccガソリンエンジンモデルを追加、ディーゼルエンジン車の制御変更、外観を中心としたマイナーチェンジがあり、メーカーからはより小型の、CX3が追加されています。そして今回、最近の車としては異例の速さである、4年でフルモデルチェンジされました。

エンジン
 旧モデルの途中で追加された、PY-VPS 2500ccエンジンが今回のモデルでは中心となっています。
2500ccで190馬力、25.6kgf・m(FWDモデル)で、自然吸気2500ccエンジンとしては高い出力を発揮しています。2000ccモデルの155馬力は平均的な出力でしたが、2500cc版は他社同等エンジンと比較しても、高い能力を持っていると言えます。

旧型同様の「スカイアクティブ技術」がすべて投入されたエンジンであり、大きな変更はありません。他社のエンジンがハイブリッド技術に向かい、エンジンそのものの改善がほどほどに終わってしまっている中、トヨタのターボエンジンとともにお金が掛かっているエンジンです。わずか4年では古くなりません。

エンジン音は、2000ccエンジンでは「ウニュー」とでも表現される、モーターの磁歪音にも似た音が全域で発生していました。しかしこちらのエンジンでは、3000回転を越えた辺りから、低音の「ブオー」とでもいう機関音がほとんどを占めるようになり、走る気にさせてくれます。2000ccと2500ccとでは、エンジンの基本構造は同じですが、ボア径もストローク長も異なり、別のエンジンと言っても良いほどの違いがあります。

アクセルペダル操作に対しても俊敏に回転が反応し、大きくなったこの車を活発に走らせます。2000ccでも普通には走れますが、余裕と活発に溢れる2500ccモデルをお勧めします。多くのメディアでは走りの余裕から2500ccを推すでしょうが、私はエンジン音の点からお勧めします。この「音」は、こんにちの車ではなかなか得られるものではありません。

トランスミッション
 こちらもこれまでのスカイアクティブドライブ6速A/Tが採用されています。最初に搭載された旧型アクセラの頃には発進加速が鈍かったものですが、旧型CX5ではかなりの改良が行われた模様で、発進加速、中間加速とも活発になりました。特にファイナルギヤの工夫(?)が功を奏しているようです。前述の旧型CX5の2000ccエンジンモデルは、若干出力に余裕がなかったものです。しかし、6速の多段化と持ち前の「ダイレクト感」と「多段化」で、巧みにエンジン出力を取り出しています。

ただし、2500ccとエンジン出力に余裕が出たためか、再び1速で走る期間が短くされてしまい、発進加速の鈍さが顔を出してしまいました。普通に走る分には大丈夫なのですが、あっという間に2速にシフトアップされてしまい、加速が鈍ります。

メーカーの方の話によると、1速ではトルクコンバーターをロックアップせず、2速以上でロックアップが始まるとのことです。そのため、燃費を重んじるのでしたら上記の早いシフトアップで良いのですが、2500ccへのケールアップを相殺してしまっています。もちろんマニュアルモードを活用すれば良いだけのお話しですが、いっそのこと1速の途中でロックアップし、1速の時期を延ばす変更はいかがでしょうか。

ブレーキ
 マツダ車の美点である、踏み応えがしっかりしていて、ペダル踏力で制動力の強弱調整がしやすくなっています。若干、ペダル踏み込み初期の反力が得られない領域がありますが、実際の制動の時にはこの領域の存在は無視できます。

なお、最大制動力は試せませんでしたが、旧型よりもアイドルストップを引き出しやすいブレーキになっています。旧型の頃は、停車後に意識をしてペダルを踏み込みませんとアイドルストップが効きませんでした。しかし、今回の車では僅かに踏み増し力を増すだけでアイドルストップが行われます。

ステアリング
 ラック&ピニオンギヤ式ステアリングギヤボックスを採用しておりますが、後述する「Gベクタリングコントロール」の効果なのか、サスペンションの設定なのか、ステアリングホイールの中央不感帯幅が広くなっています。

その上、中央不感帯を超えると車が向きを変え始めるために、「ボール&ナット」式ステアリングギヤボックス車を思い出させる操舵感覚でした。

その不感帯を超えた領域では、適度にダルさとシャープさを兼ね備えた、ちょうど良い操作感覚のステアリングとなっています。

Gベクタリングコントロールについて
 これまでも、トヨタプリウスαや日産エクストレイルでも似たような技術が採用されています。これらの車は車のピッチング(前後揺動方向)の動きをモーター動力ないしはエンジン動力を微調整する制御をしています。エンジンやモーターの出力を瞬間的に調整、車両の荷重の前後移動を制御することで車の姿勢までも制御しようとするものです。

マツダ車はこの考えを一歩押し進め、コーナーリング時の制御に利用しています。特にターンを始める期間、エンジンの出力をやや絞る方に微調整し、前軸荷重を増して舵の効きを良くしています。それと、まだシステムは理解できないものの、直進時の直進性も改善しているとのことです。横滑り防止装置でしかヨー方向の制御は出来ないはずで、エンジン出力は効力がないはずです。予想ですが、車が突起に乗り、サスペンションアライメント変化などからヨー方向の動きが出た際に、エンジン出力を調整しているのではないか、と思うのですが、詳細は不明です。





エンジン出力の調整は、点火時期を遅らせることで行っていると考えられます。燃料噴射量やスロットルバルブ開閉制御では瞬間的な出力の増減は難しく、点火時期調整以外にはないから、ということに基づいた推測です。

また、i-stopで培ったオルタネーター制御も強調していると考えられます。何しろ、コーナーリング初期に於いては、誰しもスロットルバルブを全閉にしています。燃料噴射もカットされ、エンジンはスロットルバルブ全閉によるエンジンブレーキを行っています。この時にもさらにエンジンにブレーキをかけるとなると、オルタネーターで発電どころかブレーキをかけること以外手段がないためです。

i-stopでも、エンジン停止指令から実際にクランクシャフトが停止するまでの間、ある気筒が下死点に来るようにエンジン回転センサー信号を監視、狙ったところでオルタネーターを制御してブレーキをかけることをしています。このような非常に短い期間でエンジンを止める技術があるわけですから、コーナーリングじにエンジンブレーキを増すことなど、それほど難しくないことでしょう。

 そしてこの制御の開始は、ステアリングホイール操舵角情報を基にしているとのことです。人間は無意識にステアリングホイールを少し動かす動作をしていますが、この無意識動作も緩和するようにこの制御が働き、ヨー変化が抑制されていると考えられます。一方、ステアリングホイールを転舵操作すると、今度はシステムがヨー変化を起こす方に働くために、スムーズなターン開始が可能になっています。

言葉で書くと理想的に感じられるのですが、転舵中にヨーを抑制する制御からヨーを強化する制御へと移行するために、あたかもステアリングホイールの遊びが大きくなっているような印象になってしまいます。ちょうど、ボール循環式ステアリングホイールのような切れ味で、操作に対して車の反応がリニアでないと感じられてしまいました。出たばかりのシステムですから、暫くすると改善されることでしょう。

サスペンション
 旧型の初期型において、スコートリング(発車時のテールの沈み込み)が気になると書きました。その後マイナーチェンジですぐに後輪ショックアブソーバーの縮み側減衰力が強化されたことがあります。

しかし、今回のモデルではまたスコートリングが大きくなったほか、ブレーキング時のノーズダイブ(前側の沈み込み)も大きくなってしまいました。まるで1980年代初期の乗用車のように、大げさに姿勢変化をしているような印象です。もちろん実際の沈み込み量は当時の車とは比較にならないほど少ないでしょうが、乗員の首の動きが大きくなってしまいます。これでは乗り物酔いは必至です。 

一方、突起に対するショックの吸収は悪いはずもなく、大抵の凹凸は十分にいなします。このサスペンション設定は、おそらく前述のGベクタリングコントロールの効果がよく出るよう、エンジンの出力変化に対する姿勢変化を大きくし、ヨー効果がより出るように狙ったものでしょう。

 同じメーカーに、CX3という小型クロスオーバー車が登場した結果、CX5はアクセラのクロスオーバー車からアテンザのクロスオーバー車に移行することが求められての結果と考えられますが、大型車的な運動性能になったようです。この考えは正しいと思いますが、縮み、伸びとも、ショックアブソーバーの減衰力を強める必要を感じます。

ボデー
 ここへ来て、他社のシャシーが刷新されるなど、マツダを取り囲む事情は大きく変わってきました。旧型CX5で採用された「スカイアクティブシャシー」ですが、少々古さを感じるものの、TNGAと比較しても充分良いと感じさせるものでした。若干、フロントセクションのねじり剛性が不足しているかな、というレベルです。

スタイルは、多くの他社クロスオーバーモデルが「ハッチゲートの傾斜角を緩め、リフトバッククーペのようなスタイル」をとる傾向になっているのに対し、テールゲートが立っています。



また、エンジンが横置きのモデルながらフロントセクションの長さを十分長くし、まるでエンジンが縦置きであるようなロングノーズスタイルをとっています。アテンザでもそうでしたが、マツダも後輪駆動モデルを作りたいような雰囲気を感じます。

もっとも、世界的なスタイルの傾向も、エンジンルームやトランクルーム長が短く、前後のガラスとゆるやかにつながる「ワンモーションスタイル」から、ローングノーズ・ショートデッキスタイルになっていますので、この傾向を取り入れたものでしょうね。このことから、旧型と似たイメージながら、ポップな雰囲気を取り去って、より高級感を感じさせるスタイルになりました。

内装こそ、より「深化」しており、高級感をより強めています。



ハリとコシがある印象で、緻密な印象が強まっています。メッキ部品がやや増えて少し前のホンダ車のような感じはしますが、シンプルな印象も感じます。

ヘッドアップディスプレイが進化し、これまでは透明なプラスチック板やガラスに貼られた(?)シート上に投影されていました。このモデルではガラスに交通標識や数値が投影され、見やすくなっています。何でもかんでも投影するのではなく、運転に必要な情報に特化していることも好感が持てます。



海外の車には、運転士前のメーター内にナビゲーション画面を映す愚策をしているメーカーもありますが、あんなものは人間工学を全く知らない人が設計しています。運転中に運転士に知らせる情報は、最小限にしなければ人間は無意識に気が散ってしまうのです。

視界は、ボデーサイドラインの後部がJラインとしてキックアップしているので、それほど良くありません。しかし、見えなくて困る他社の車とは違い、見えづらい程度に留まっています。

余談として、テールランプの脇にこのような突起を見つけました。空気抵抗改善部品でしょうか?


まとめ
 日本では、旧型CX5をきっかけにクロスオーバーブームが始まりました。当時はハイブリッド車ブームも落ち着き、ハイブリッド技術を採用しない低燃費モデルに移行、各社とも車らしい魅力を持ったモデルを画策していた時期でした。

そこへクロスオーバーモデルが人気になったのですから、今では各社ともこの市場へモデルを投入しています。ところが、いろいろな話を聞くと、以下のように「そろそろブームも終わりかな」と思わせる傾向も出てきています。

大人気になったスペシャリティな車(地味な乗用車ではない車)というのは、新鮮な期間は大人気になりますが、飽きられるのも早いものです。現在では、初代CX5はあまり見かけない車になってしまいました。他社の人も言っていましたが、クロスオーバー車も「一度乗ればもうしばらく乗らなくて良いや」と、数年で手放されてしまう傾向にあるとのことです。すなわち、新車として発売されたら飛びつき、長くは乗らず、他のメーカーに新しいスタイルの車が発売されたら、下取り金額が下がらないうちに買い換える、という乗り方をする人が買っている模様です。こうなると、メーカーは消耗戦になってしまうことでしょう。

かつてのクーペブーム(昭和41年~昭和50年代半ば)でも、「セリカはすぐに手放されるけど、カリーナは長く乗られる」や、初代セリカは新車当時は大人気、今では旧車人気の車ですが、昭和50年代は「古臭い、昔の暴走族の車」と見られていたものです。

 話がCX5から離れました。新型CX5は、間違いなく魅力的で力が入っていて、良い車です。しかし、新鮮度という点では、少し古くなってきたかな、おしゃれの道具として選ぶなら、他社のモデルの方が良いかな、マツダらしい運動性能を望むならCX3の方が良いかな、と、複雑な印象を持つのでした。

参照して欲しい記事

トヨタ
CH-R(2WDハイブリッド)

日産
エクストレイル
エクストレイルハイブリッド
ジューク(初期型)
ジューク(後期型)

スバル
フォレスター(ターボエンジン搭載車、初期型)

マツダ
CX5(旧型2000ccガソリンエンジン搭載車、初期型、短距離)
同、長距離
CX5(旧型2200ccディーゼルターボエンジン搭載者、初期型、短距離)
同、長距離
CX3

三菱
RVR(マイナーチェンジ前)
アウトランダー(マイナーチェンジ前)

スズキ
イグニス

メルセデス・ベンツ
GLA160

Posted at 2017/04/01 23:36:41 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ
2017年02月19日 イイね!

トヨタ プリウスPHV 試乗

トヨタ プリウスPHV 試乗
 この日は出かける用事でしたが、時間に余裕があったために試乗をしてから行くことにしました。すると、通りがかりのトヨタカローラ店に、早速「プリウスPHV」が置かれていましたので、試乗してみることにしました。なおこのブログは、以前書いたプリウスに対する変更点としています。

プリウスPHVの位置づけ
 プリウスPHVは、外部電源(家庭用電源)から充電出来るモデルです。充電に際しては外部の交流電源を直流に変換した上で、さらに電池電圧以上に昇圧しなければ充電が出来ません。そのため、変電・変圧する「車載式充電器」が必要です。また、標準プリウスでは一部のグレードのみに搭載されているリチウムイオンバッテリーを搭載しています。電池容量などの点からなのか、標準プリウスよりもホイールベース(お恥ずかしいことに、延長されたのはリヤオーバーハングです。)が5cm程延長されているとのことです。

PHV仕様は、旧型プリウスの頃に追加されました。最初はメーカー内での実験のみで、後期モデルで正式発売となりました。しかし、車両価格がかなり上がるのに対して、電池のみで走行可能な距離が伸びないということで、販売実績は芳しくありませんでした。

今回のモデルでは、充電機能を持つだけでなく、前述のホイールベース(訂正、リヤオーバーハング)の延長、前後スタイルの変更、太陽光発電-電池充電システムの搭載、大型インフォメーションディスプレイ追加などの改良点がある一方、4人乗りになるという変更点もあります。

エンジン+モーター+トランスアクスル
 基本構造はプリウスと同様です。しかし、プリウスで感じた「スロットルバルブ開きエンジン始動制御」が廃止されたようで、エンジン始動時には静かに始動されるようになりました。しかし、これではスロットルバルブが汚損された際に速度が上がらなくなる事が起こってしまいます。私は改悪のように感じます。

電池容量が増大されたことに伴い、モーターが担う領域が拡大されています。速度が上がった領域でもエンジンはなかなか始動されず、アクセルペダルを大きく踏み込んだ領域でも、始動されづらくなっています。電動で走行する期間や領域が拡大された結果、燃費が向上することは確かです。

駆動系統は、今期プリウス登場時に、モーター減速ギヤが遊星歯車式から二軸式に変更されていました。今回、さらに、充電・変速制御をになっていたジェネレーターが、エンジンをアシストするように変更されました。エンジンの出力を駆動モーターと発電兼用モーターがアシストするために、バッテリーの制限付きではありますが、システム出力が増大されています。アクセルペダル開度を大きくしないとこの運転モードにはならないと考えられます。

普通に運転している上では、「少し余裕が増したかな?」と思う程度ですが、エンジンを変えず、インバーター内IGBTの寿命にも配慮しながら、パワーアップの改善は歓迎いたします。

サスペンション
 ホイールベース(訂正、リヤオーバーハング)の延長と相まって(ではなく、車載式充電器をホイールベース中に搭載したことによるもの)、さらに安定した印象になりました。サスペンションもより良く動くようになり、多少の突起にもすぐにサスペンションが動くために、乗り心地が柔らかくなっています。

一瞬よさを感じましたが、うねり路面でがっかりさせられました。ショックアブソーバーは、縮み側も伸び側も減衰力不足が顕著でした。うねっている路面を走る際には、特に突起を降りる際に車が宙に浮く印象になり、直後に路面に落とされるように感じます。まるで船のような乗り心地で、高速域や悪路での操縦安定性は、望むべくもありません。ショックアブソーバーの改善を望みます。

ただし、低重心設計であることもあり、乗り物酔いをするような乗り心地ではありません。

ブレーキ
 ブレーキペダルのタッチが改善されました。ブレーキペダルを踏み込んだ際の踏み応えが固くしっかりした印象になり、ブレーキペダルを離す際にもペダルが帰ってこないかのような印象がなくなりました。

ステアリング
 サスペンションの件と低重心であることもあって、安定した印象です。しかし、前述のとおりでうねっている路面では、きっと不安になることでしょう。

ボデー
 ご覧の通り、前後のスタイルが変更されました。もとよりプリウスと区別化されることは織り込み済みでしょうが、プリウスの事前評価のあまりの悪さに、プリウス第二案であったものを登板させたのかもしれません。特にヘッドライトは、流行りの横長感が強調され、安定した印象になっています。

また、ホイールベースが延長されたためにリヤオーバーハング部分の長さが縮小(お恥ずかしことに、全くデタラメを書いてします。)、バランスが良くなっています。



プリウスは、二代目インサイトのように車のおしりが重い印象でしたが、この変更でだいぶ軽く見えるようになりました。また、アフターパーツのバンパーなどを装着しなくても、バランスをよく感じる形状に変更されています。わずか1年少々でこの改善ぶりですから、そう遠くないうちにプリウスもマイナーチェンジでPHV仕様に似たものに変えてくるかもしれません。

内装も、インフォメーションディスプレイ大型化に伴う変更以上の変更があります。



まずこのディスプレイですが、iパッドのように大型のもので、内装の多くを占めています。なんと愚かなことに、エアコンの設定もこれで行うようにしてしまいました。画面が壊れるとエアコンも使用出来なくなるという大きな欠点があり、PY32シーマ、P12プリウスなどが同様の方法を試みましたが、結局普及しませんでした。どうしてこんな愚行を繰り返すのでしょうね。まあ、画面が大きいだけにナビゲーションは見やすいですが、ナビゲーションを見ながら運転してはダメです。

その他、プリウスで目立った白っぽい内装色は後退し、黒い部分が増えています。なんとなく暗い印象ですが、材質などは高級感を感じさせるもので、価格並みの品質感が漂っています。

セールスの方は4人乗りであることを心配されていました。しかし、5人乗りセダンで5人乗ることはほとんどないと思いますので、検討されている方はご自身の利用パターンを思い出してみましょう。

まとめ
 プリウスでも車両価格が上がったことを感じましたが、PHV仕様はさらに上がったことを感じます。現在考え得る、最も熱効率が高い、すなわち燃料を効率よく動力に変換しているシステム搭載車であり、「新しければ欲しくなる」方には、良い選択かもしれません。

それにしても「先進性」を突き進めなければならないプリウスは、他車が進化することでどんどん厳しい条件が課せられています。それに応えるメーカーは素晴らしいですが、価格が上がりすぎかなあ、と感じます。そういう方はカローラ系列やアクアを選ばせるのでしょうがね。

とはいえ、PHV仕様は一般路では乗り心地がよく、外部充電も可能となり、出力にも余裕が出ました。その充実度に、50万円を勢いで出せるなら、おすすめできます。それにしても、ショックアブソーバーは要検討です。

参考にして欲しい記事

トヨタ
カムリ(現行初期型)
SAI(現行前期型)
プリウス(初代前期型)
プリウス(二代目初期型)
プリウスα(現行)
プリウス(旧型初期Lグレード)
プリウス(旧型初期Gグレード)
プリウス(旧型モデル、インサイトと比較)
プリウス(旧型モデル、CR-Zと比較)
プリウス(現行初期型、短距離)
プリウス(現行初期型、長距離)
CH-R(ハイブリッド)
アクア(初期型)
オーリス(RSのM/T)

日産
フーガ(ハイブリッドの初期型)
スカイライン(ハイブリッドの初期型)
エクストレイル(ハイブリッド)
ノート(e-power)
リーフ(初期型)

ホンダ
フィット(ハイブリッド初期型、短距離)
フィット(ハイブリッド初期型、中距離)
フィット(RSのM/T)
グレイス(ハイブリッド)
フリード+(ハイブリッド)
アコード(ハイブリッド前期型)

マツダ
アクセラ(ハイブリッド初期型、短距離)
アクセラ(ハイブリッド初期型、中距離)

スバル
XVハイブリッド(初期型)
Posted at 2017/03/19 00:16:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ

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