
先週、サイクリングをしていると、道の脇の中古車販売店に、神々しい雰囲気を漂わせた車を発見、30分間も足を止めて、帰りにも寄ってしまいました。この車、わかりますか?
トヨタ コロナ(1971年8月マイナーチェンジ型のRT82型)の1700DXです。エンジンは6R型、トランスミッションは4速マニュアルトランスミッションです。
この代のコロナは、紆余曲折あったモデルです。まず、1968年に「コロナマークⅡ」が新登場しましたが、噂によるとこのモデルが次のコロナになる予定だったそうです。
販売店などの反対に合い、コロナは新たに登場することになりました。コロナマークⅡ登場時にコロナもマイナーチェンジを受け、1500ccエンジンのスタンダードとデラックスのみに縮小されました。そして1970年2月に、このT80(セダン)が登場し、やや遅れてT90型(ハードトップ)が登場しました。
エンジンはセダンが古い2R型1500ccOHVと新しい7R型1600ccOHC、ハードトップが2R型と6R型1700ccOHCで登場しました。同年中にセダンの7Rエンジンが6Rエンジンに換装されます。その後、2Rエンジンは1600cc化と改良が行われ、12Rエンジンに換装されます。また、ハードトップのみ8R型1900ccエンジンが追加されます。
1971年8月にマイナーチェンジを受け、写真のモデルになります。この間は動きがなく、1972年8月に後期型にマイナーチェンジされます。1900ccエンジンが18R型2000ccに換装され、EFIモデルも追加されます。そして1973年8月に、T100/T110型にフルモデルチェンジされます。
短期の上に小変更とマイナーチェンジが相次ぎました。モデルチェンジが早かったのは、米国の安全規制に対応しなくなったから、と伝えられています。
当時からブルーバードの陰に隠れて人気がなかった型です。このモデルは中期型ですが、私は初めて見ました。もちろん、幼い頃に無意識にすれ違っているかもしれませんが。
シングルキャブレターの普通のエンジンながら、この頃は無鉛化は義務ではありませんでした。不人気車、それほど速くない、有鉛ガソリンが必要、クーラーは未装着と長生きしない理由が4つも揃っていますが、よくぞこの時期まで残っていてくれたものです。
Posted at 2018/10/12 23:27:32 | |
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