
ここのところ、地上波のテレビドラマに加えて、「ナースのお仕事」も見ています。シリーズは1から4までありましたが、まだシリーズ1の段階です。
シリーズ1は1996年の夏期に放送され、シリーズ4は2002年に放送されました。フジテレビのテレビドラマ全盛期の作品の一つで、この他に「お水の花道」や「ショムニ」などがあり、いずれもフジテレビらしい明るい作風のドラマでした。
主演の観月ありさは初主演、準主役の松下由樹はデビュー作以来の明るい作風のドラマ出演、それ以外にも放送当時売り出し中の方なども出演しています。出演者もフレッシュで、魅力的でした。
この「ナースのお仕事」は、病院の看護師もの作品です。看護師同士、患者さん、医師とのコミカルな会話でストーリーが進行し、特に主人公の朝倉いずみ(演.観月ありさ)と尾崎翔子(演.松下由樹)の先輩、後輩会話が主軸となっています。女性の部活ものドラマや仲良し女子会ドラマ、不倫愛憎憎み合いドラマは多数ありますが、先輩後輩仲良しドラマは他にないかもしれません。
この作品は何回か再放送されているはずで、もちろん本放送時も見ているはずです。私の中での記憶は、上記先輩後輩会話の「おバカ会話」ばかりで物語が進行しているものでした。それでも「乾いた女性同士」、「高校や大学の部活の女性先輩後輩」のような関係での会話ですから、楽しく見たような記憶があります・
ところが、実際の作品では、上記の会話はエッセンス程度に入れられているだけでした。二人以外にも看護師はいて、朝倉いずみの同期の女性看護師(演.小島聖)、主任(演.深浦加奈子)、ちょっと先輩(演.井上晴美)などが主人公になり、尾崎翔子どころか朝倉いずみまで、単なる脇役に徹する回すらありました。中でも、看護師が患者さんを好きになり、患者さんが亡くなる話(3話)、早くに亡くした父親を重ねる話(10話)などは、コミカルさがほとんどなく、ほんのり悲しいお話に仕上がっていました。
脚本を書いている「江頭美智留」さんという方は今でも活躍されている方で、活動はじめのころに書かれたのが本作です。今活躍されている方ですが、作品としては「若手の成長」物語で、少し古さを感じさせます。主人公とゲスト(各回の患者)の心の交錯があり、その交錯で主人公やその回の主人公が少しずつ成長していく、というものです。その古さがクラシカルで、私にとっては「ドラマらしい」と思えます。
この「ナースのお仕事」、今でもファンが多い作品のようです。2014年にスペシャルが放送されておりますが、同じ味わいのリメイク作品があっても良いように感じました。
写真は、10話で主人公になった福山看護師(演.井上晴美)です。シャープな顔立ちできれいですね!常盤貴子と並んで、好きな女優さんです。
Posted at 2018/10/19 23:35:28 | |
トラックバック(0) |
過去のテレビ番組 | 音楽/映画/テレビ