この日流れた「TOKYO一週間」誌の休刊は、単に出版不況で片付けてしまうこと以上の感慨深いものがあります。まだ「Tokyo Walker」誌が残っているとはいえ、この種の「話題のスポット誌」がもはや時代遅れになっていることがここまで進んでいるんですね。そういえば、「Can Do ぴあ」誌はいつの間にかなくなっていました。
この種の情報誌の祖になった「Tokyo Walker」誌を初めて見たのは、
このアルバイトをしていた頃です。控え場所のテーブルの上に、それぞれが読み終わった雑誌を「電車の網棚」式に置いていきます。
で、そのテーブルの上においてあったのが「Tokyo Walker」誌でした。値段は今とほとんど変わらず、薄さ5mmくらいだったかな?当時は「よくもまあ流行のスポットなどのくだらない情報を、しかもこの値段でこの程度の薄さの雑誌を買う変わり者がいるものだ」と思っていましたが、この雑誌はどんどん躍進し、最盛期は厚さ1.5cmにもなったかな??で、どちらかというと女性がこの種の情報に敏感に吸い寄せられ、その子たちに話題を合わせたい男子が買ってきては会話のネタにするという状況になっていました。なお私は、当時車と刑事物ドラマ以外のことには全く疎かった私は、「オートワークス」や「カーセンサー」、「J’s Tipo」を読み終わっては車派を増やそうとして置いていく変わり者でした?!
ここで宗派換えが出来ていれば、もしかしたら仕事も人生も今とは違っていたかも知れません。今でこそ「テレビドラマ感想批評」がブログの主になるほどですが、当時はいつでも「太陽にほえろ!」を懐かしみ、アルバイト一年目は車を買うことだけに関心が向き、二年目はコロナの車検費用を稼ぐためだけに働く毎日でした。なんと、午前9時始業、終わるのは午後11時でした。体が若かったのと、きれいな女子がいたことが疲れを癒しました!?
その後私は、その当時に「流行のドラマと音楽」に関心が出て、話題のおいしい店はラーメンに限っては関心が出ています。当時もっと「軟派(死語)」になれていればねえ。客観的に見ると、車と古い刑事ものドラマにしか感心がないって、かなりヘンだよねえ。表には出しませんが、今でも続けていることもスゴイです。
話題がかなりそれましたが、こういう流行の話題のうち「スポット」はインターネット検索にうつりました。私としては画面に写る文字よりも活字のほうが頭に入りやすい古い人間なので、紙メディアの減少に寂しさを感じてしまいます。まあ、記事の形を借りた宣伝とは言われていましたし、「tokyo一週間」誌特有の、「大げさな格好を取ったモデルの写真」には辟易していましたがね。
Posted at 2010/03/29 00:02:20 | |
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