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moto('91)のブログ一覧

2016年08月30日 イイね!

Every Little Thingのデビューから20年ですね

Every Little Thingのデビューから20年ですね Every Little Thingのデビューから8月初めで20年ですか。ということは、年初で相川七瀬のデビューから20年、同じ夏でspeedのデビューから20年、来年は浜崎あゆみのデビューから20年ということになります。

「日本車ルネッサンス」という言葉があり、1989年から1990年だそうですが、音楽のルネッサンスは、1992年から2000年かな?本家のルネッサンスは、私は世界史を選択しておりませんのでわかりません。

 さて、Every Little Thingですが、私はこの曲が使われていたヴァーナル化粧品のCMで知り、カウントダウンTVの8月度エンディングテーマで繰り返し聞くことで痺れてしまいました。特にカウントダウンでは、サビの手前の「目覚めた時、鮮やかに」から始まり、サビの終わりまで流れていました。

透明感あるヴォーカルの声に、疾走感あふれる曲で、「かっこいいなあ!」ともう虜です。「アムラー」から始まる服や雰囲気のブームが、この年は円熟した感じでしたので、持田香織の細い眉やつり目に見える化粧も良かったですね。

 そんな形で注目したEvery Little Thing、11月頃の「Future World」も同様に疾走感あふれていました。翌1997年の年初からの「Dear My Friend」も、若干甘めの歌詞にはなりましたが、サビの部分で畳み掛けるようにテンポが速くなる感じも良かったですね。この三曲が収録された「everlasting」は、もちろん初回盤を買いましたよ。

すっかりファンになり、曲を買い続けます。次の「For the moment」以降は悪くはない曲が続き、1998年初には、名曲「Time goes by」を発売します。1999年にはファンクラブにも加入し、ファンクラブ向けライブにも行きましたよ。その後続くライブにも、何度も足を運びました。

2000年には作曲の五十嵐充が脱退、再出発をします。この頃から曲調が変わるものの、「愛のカケラ」「Graceful world」「Grip!」などのボーカルを生かした曲を発売しましたが、「jump!」では明らかに歌い方が変化、私はファンを辞めるかどうか悩みました。2003年にはファンクラブの継続を忘れたことで、ファンクラブも辞めました。

そして2005年、発売されたアルバムの限定版を買いましたが、あまり聞く気になれずそのまま、ファンを辞めることにしたのでした。

 そして20年目になった今年、20年目であることを思い出して聞いてみると、やはり初期3曲の出来の良さは際立っています。その後の曲も良いです。ファンはやめても、この3曲は愛読書ならぬ、「愛聴曲」となりました。
Posted at 2016/08/30 23:06:15 | コメント(2) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2016年08月28日 イイね!

性懲りもなく受験

性懲りもなく受験 大阪時代は未受験、そして昨年は締め切りに間に合わなかった試験を、今年の夏は受験しました。試験は受けることに意義がある、ではならないのですが、年々試験の難易度が上がっています。毎年棄権者が散見されるのですが、今年は斜め前にいた可憐できれいな、おそらくプロでこの道を目指しているのか、という風貌の女性が途中棄権していました。

そういう人が増えてきて、付け焼刃の知識を問うことよりも、図から読み取ったり作図をしたりする能力が求められており、だんだん傾向が変わってきています。

試験対象の事象の内容は変わらないのですが、ここでも「与えられたことにただ答える」ではなく、「読み取りづらいものからいかに多くのことを読み取れるか」にかかっていることがわかります。

 次回は1月末、今度こそ頑張ります!
Posted at 2016/08/30 00:51:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 気象 | ビジネス/学習
2016年08月23日 イイね!

「ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子」第七話に、「ぶちのめして終わり?」と寒くなる

 犯罪者が犯罪に至るまでには色々な理由があると思います。犯罪が悪いことと知りながら手を染めてしまったり、追い詰められたりして犯罪に手を染めてしまうこともあるでしょう。

太陽にほえろ!では、田舎から出てきた青年が都会で失敗して犯罪に手を染め、刑事はその彼に同情しながらも最後は刑事として逮捕する、という基本フォーマット作品がありました。

 この日の「ON~」は、身投自殺者の落下点にたまたま息子がいて巻き添えになって死亡、それを目の当たりにした妻も自殺してしまった男性警官が犯人役でした。

男性警官は自殺志願者を恨み、自殺幇助サイトを運営、農薬を使って自殺を無理強いして「自殺志願者への恨み」を晴らしていたのでした。

サイトにおとりを仕掛けて捜査をしますが、波留演じる主人公は林伊都演じる心療内科医にプロファイリングを依頼、男性警官を特定して次なる犯行場所に、犯行直前に到着しました。そして肌身離さず持っているナイフで戦おうとしますが、、、そこに横山裕演じる先輩刑事が到着、男性警官をぶちのめして逮捕するのでした。

 自殺者の落下点に息子が、それを見た妻が自殺、つくづく男性警官の方がお気の毒です。自殺志願者を恨む気持ちもよくわかります。もちろん、だからといって人を殺してしまうことはよくありません。しかし、ただぶちのめして事件解決、というのは、子供向けヒーローものやアニメと比較しても、余りにもひどい幕切れです。

せめて、自殺志願者の一人に中学生などを登場させ、男性警官とのやり取りの中で自殺を思いとどまらせるような描写をしましょう。そしてクライマックス、男性中学生の説得によって犯行を思いとどまり、男性警官は自分の拳銃で自殺をしようとします。横山裕演じる刑事がその男性警官の隙を狙って飛びつき、自殺を思いとどまらせるのです。
このような感じです。

(公開終了です。)

 このドラマ、原作者や脚本家に、登場人物を大切にする視点がないのでしょうね。そのためにこんな雑な扱いが出来るのでしょう。そして大切なのは、「罪を憎んで人を憎まず」の精神です。安易なプロファイリングや「特殊能力を持っている代わりに人間味がない主人公」が、ドラマをつまらなくしています。

この作品を書いている「古家和尚」という方の執筆歴を見ましたが、

ダンドリ娘(2006年)
LIAR GAME(2007年)
ガリレオ(2007年)
ハチワンダイバー(2008年)
セレブと貧乏太郎(2008年)
メイちゃんの執事(2009年)
任侠ヘルパー(2009年)
月の恋人〜Moon Lovers〜(2010年)※第1話脚本協力
外交官 黒田康作(2011年)※池上純哉と共同執筆
幸せになろうよ(2011年)※第2話以降のメインライター
37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜(2012年、関西テレビ)
PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜 (2012年)※第5話のみ櫻井剛が執筆
幽かな彼女(2013年、関西テレビ)

などを執筆しています。基本的に、私が「のんべんだらり」「人心なし」「クライマックスなし」などと、ひどいと評価した作品が勢揃いです。この人は、大変恐縮ですが無能だと思います。こういう無能な脚本家が、ドラマをつまらなくしたのでしょう。2000年代にデビューした脚本家は、みんなこうです。もう、アスペルガー主人公とプロファイリングは封印してくださいな。
Posted at 2016/08/28 19:25:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
2016年08月16日 イイね!

「ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子」第六話に、「なぜこんな単純に仕上がるの?」と思う

 このブログでは、書き始めた当初からテレビドラマの感想を書いております。当時放送されていた作品に、柴咲コウが聴覚障がい者の役をしている「オレンジデイズ」というものがありました。ある回では、何ら伏線も紐付けもなく、さらっとある日のことを書いていました。それをして私は、「犬も歩けば棒に当たる」と書いたものです。最近では、「朝起きて昼寝して夜寝た」と書いておりますが、のんべんだらりと物事を描いてもドラマにならない、という意味です。

 この日放送された「ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子」第六話では、設定までは良かったものの、設定からストーリーボードに変換する際に「物語性」を考慮しなかったために、うすーいお話に仕上がってしまいました。今日のドラマにおける、脚本力のなさが顕著に現れておりました。

あらすじ
 ある日、公園で他殺体が見つかる。硬貨が口から体内に多量に入れられ、胃に穴が開くような異常な遺体であった。主人公は同僚と聞き込みに向かう中、ゲームセンターで倒れそうになった老人(浜田晃)を助ける。家まで送ると、そこには他に孤独な老人4人がいた。そこは、身寄りのない老人が共同生活をする場であった。

そしてまた数日後、同様の女性の死体が見つかった。同じ頃、5話まで登場していた心療内科医の男が、心理学関連のセンターに入所し、捜査に協力すると連絡があった。

ほどなく、事件の被害者二名は詐欺師であったことがわかり、背後で糸を引いていた暴力団組長も同じ手口で殺された。藤堂が会長が出入りしていた孫娘の家に聞き込みに行くと、冒頭の老人が手にしていたぬいぐるみがあることに気づく。さらに調べを進めると、遺体が発見された土地の以前の所有者もシェアハウスの住人であることが分かり、遺体の中にはゲームセンターのコインも混ざっていることがわかった。

藤堂は老人たちが犯人であることを確信、心療内科医の男からも「これは異常心理犯をかたどった、正常な犯人の事件である。」とメールが届く。老人たちは、暴力団に土地や仕事、金を奪われた被害者だったのだ。藤堂に犯人であることが知られた老人たちだが、「次は誰を殺すか?」と、狂気の笑みを浮かべながら話しているのであった。


感想
 太陽にほえろ!も、聞き込みや事件の次なる展開から新たな事実がわかる形でストーリーが進行しますが、この作品は似て非なります。ただ事実が分かっていくだけで、主人公たちは狂言回しでしかありません。すなわち、ただいるだけで話が進行していき、いわばセリフのト書きを読んでいるような印象です。このスタイルは、太陽にほえろ!以前の、特別機動捜査隊やザ・ガードマンの頃は普通のドラマでしたが、昭和47年以降は姿を消します。

この様式をうまく利用したのが昭和46年放送版「ゲゲゲの鬼太郎」でして、鬼太郎も目玉の親父も、被害者をただ見ているだけ、という残酷なストーリーもあります。

話がそれましたが、単純な展開なので、感情移入も感涙も何もありません。「ドラマが始まりました、展開しました、終わりました」というだけです。普通の脚本家なら、「見どころ、クライマックス」を作るものなのですが、これで脚本が完成とは不思議な感覚です。

さて、私でしたらこうします。

 まず、主人公藤堂とその上司と孤独な老人とを、もっと交流させます。老人たちには、太平洋戦争のことなどを語らせ、孤独な環境に至った悲しみをより詳らかにします。老人たちにすると主人公は孫娘そのもの、仲良くすることでしょう。

事件は放送版同様に複数展開しますが、最後の事件だけはまさに相手を殺そうとしているところに、主人公東道を向かわせます。展開の中で、老人たちがいなくなったな、という頃に殺人事件が発生、藤堂の心の中にも、捜査情報の漏れと、アリバイ上の疑問を抱かせつつ、現場に向かわせるような形です。

そして主犯格の老人と対峙し、説得が始まります。放送版でも暴力団に奪われた土地では、体の不自由な人のための介護用品を作っているメーカーが存在していた、というセリフがありました。これを使い、「あんなに世の中の人のために役立とうとしていたのに、なぜ人殺しに手を染めるんだ?」という形の説得ですね。

そしてその説得聞き入り、老人がひるんだ隙に暴力団組長が逃げ出そうとします。ふと我に返って再び暴力団組長を刺そうとする老人を、暴力団組長の命を仕事として守るために老人を銃で撃つ藤堂。任務としては当然だったが、自分のしたことに涙を流す藤堂であった。


 こういう展開なら、お涙頂戴な感じで、視聴者も主人公に感情移入出来るのではないでしょうか?ドラマを見ている方も馬鹿ではないので、薄いストーリーですと馬鹿にされたような気分になるのですよね。

脚本家さん、もっとテレビを見て勉強してください!
Posted at 2016/08/18 01:29:47 | コメント(1) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
2016年08月15日 イイね!

日産セレナ(C27型、20X(?)) 試乗

日産セレナ(C27型、20X(?)) 試乗 今日は、とある野暮用により日産販売店を訪問、発売は24日からであるはずの新型セレナに試乗できました。事前のニュースなどによるオートパイロット機能は、メーカー、販売店では使用を高速道路等に限っているようで、試せませんでした。

セレナの歴史
 セレナは、商用小型ワンボックス車であったダットサン・チェリー・サニーキャブを祖先としております。これらの車種は、昭和50年代半ばの日産の商用車統廃合により、バネットに統合されました。その後商用バン各車が、単に多人数を運搬する目的から、多人数でくつろぎながら移動出来ることを目的とし、変化を始めました。その際にバネットは、「ラルゴ」のサブネームを伴って追加されました。

エスティマの登場時期と前後して、これまでの商用車を基本としたモデルから、専用シャシーを持ったモデルへと変化していきました。バネットは、大型版をラルゴ、小型版をセレナとし、バネットはキャブオーバーの商用モデルになりました。なお、ラルゴ、セレナとも、同じ車体で商用版を用意していました。

そして、1994年頃より衝突安全性能が重視されるようになり、また、ラルゴやセレナの商用版の売れ行きも芳しくなかったことから、1999年にセレナはFWDへとかわりました。蛇足ですが、ラルゴはエルグランドへと昇華しています。

FWD化の初代は、C24型です。当初は汎用となっていたSR20DEと高圧分配噴射ポンプのYD25DDTiを搭載し、ガソリンエンジンモデルにはCVTも搭載しておりました。当時としてはステップワゴンを追撃するモデルで、見るべき点の少ない機構ながら、十分な販売成績を残しています。特に、後期モデルに登場した「ハイウェイスター」は、基本車に対してエアロパーツなどを装着し、速くないのにいかついモデルの先駆者となりました。

FWD二代目は、二世代前のC25型です。新型のMR20DEエンジンを搭載、CVT故にトルク特性を低回転よりにした、137馬力エンジンを搭載しておりました。当初は当時流の「シンプルで未来的な意匠」をともなっており、ハイウェイスターモデルを用意していなかったのですが、市場の要望に答える形で途中から追加しております。なお、137馬力がノア・ヴォクシーやステップワゴンに対して低いために、かなり市場を逃してしまったモデルでもあります。

そして旧型(C26)は、C25型の反省を込めて150(?)馬力のMR20DDエンジンへと変更されています。闘将から旧型のハイウェイスターのスタイルを基本としており、標準モデルとの違いが少なくなりました。また、初期は「アイドリングストップ」、途中から「Sハイブリッド」となった、ECOモーター(スタータージェネレーター)搭載車が最大の売りで、急速に進んだ燃費志向にも対応し、ミニバン市場ではトップクラスの成績を残したモデルでした。ただし、比較となるノアとヴォクシーを、それぞれ別の車種として計算した結果であります…。

新型セレナの概要
 エンジンはキャリーオーバーのMR20DD、そしてSハイブリッドが標準となっております。搭載バッテリーは1個になっていました。トランスミッションはこれも旧型と同様のCVT、サスペンションもおそらく型式はそのままであると推察されます。

モデルの特徴は、運転支援である「オートパイロット」(支援であることを想起させないことは、危険だと思います)と各種のモニター装置、そして、かゆいところに手が届くというほどの、地味な改良です。率直に言うと、旧型と比較して車としての進化は小さく、C26型をすぐに買い換える必要もなければ、ものすごく割引が効くC26型があれば、そちらを購入しても良いと思います。

エンジン



 上に書いたように、観察やセールスマン氏への質問により、MR20DDエンジンが搭載されている模様です。MRエンジンは筒内噴射エンジンの中でも振動が少なく、滑らかで静かなエンジンでしたが、より一層その傾向が強まっています。それもエンジンの遮音材を減らしながら実現しているのですから、騒音の解析もかなり進んでいると感じました。

発車時は、Sハイブリッド効果によってモーターがエンジンをクランキングするとともにクリープ現象を発生、その後エンジンのみのクリープ走行に移行します。この際、モーターとトルクコンバーターによる効果、エンジンの出力の関係が今ひとつ統合されていないようで、急に這い出す感じに続いて普通の車より若干弱いクリープが始まるなど、スムーズな走行に若干の支障を感じました。

また、後述する電動パーキングブレーキの「クリープ走行停止制御」を使用すると、パーキングブレーキを解除してクリープを始める関係で、より一層なめらかな発車が難しくなります。モーターは自在にトルクを制御できることが特徴であるはずなので、改善を望みます。

 発車した後は、スムーズな走行が可能です。ECOモードによりアクセルペダル操作が過剰に抑制される制御は未だ健在で、少し加速しようとアクセルペダルを踏み増してもエンジンは無反応で、より深く踏み込むと急にエンジンの回転数が上がって加速を始める制御は健在です。エンジンの音と振動が少ないこと、無反応領域でも多少の加速は許されていることなどから、苦痛なレベルにはなっていません。それでも、コントローラブルという言葉には程遠いです。これも燃費のためでしょうかね。

 車重がかさんでいる車であり、これを2000ccのエンジンで動かすので、2人乗車でも普通の走りであり、定員乗車では出力の点で余裕はないと感じました。低振動エンジンと遮音技術に助けられた「無感」状態であると言えます。

ハイブリッドモーターについて
 引き続き、Sハイブリッドシステムを採用しています。最初のエンジン始動スターターモーターとは別に、ECOモーターが発電機またはスターターモーターとして機能する方式です。エンジンとは補機駆動ベルトで連結され、ギヤ噛み合い音なくエンジンを始動します。始動時間もかなり早く、マツダi-stop同様の0.3秒級ではないものの、0.32秒程度まで早まっている印象です。

アイドルストップからの始動はECOモーターで行われますが、前述のとおり、モーターによって強く発車しようとし、エンジン始動後はすぐにアシストを停止する関係から、ぎくしゃくとした動きになってしまいます。

定速走行時にも、エンジンの出力を落とした上でモーターがアシストする領域があるはずですが、この場合には振動や出力の増減感はありませんでした。

トランスミッション
 CVTが採用されております。前述のECOモードが強制されることから、すぐに高めの変速比へ移行させる制御が機能します。とはいえ、一時期の日産のCVTよりは自然な制御になっているようで、「あれよあれよという間に高い変速比にしてしまう」という印象は、少々薄くなっています。

これも、エンジンが低回転である際の出力に若干の余裕があるために可能になった変速制御です。なるべくエンジンの回転数が低い状態を維持しようとし、アクセルペダルを深く踏み込まなければ応答しないようにして、燃費を稼いでいます。

ブレーキ
 標準的な、真空マスターバックとブレーキペダル連動油圧ブレーキを採用しています。回生ブレーキとの連動機能はありませんが、思っていた以上に回生ブレーキがよく効くために、ブレーキペダルは弱めに踏む必要があります。

また、エンジンが低回転になると回生ブレーキは失効して摩擦ブレーキのみになりますが、同じ程度の減速度を維持するためにはブレーキペダルを若干踏み増す必要があり、なめらかなブレーキングには習熟を要します。

もっとも、ブレーキペダルを減速スイッチだと思っている人には、何ブレーキが機能しているか、全くわからないことでしょう。

なお、ブレーキペダルの踏み心地は日産車の美点で、しっかりした踏み応えと減速度の細かな調整が可能な印象です。

 また、パーキンブレーキは電動になりました。スイッチはセンターコンソール上にあり、運転士が万一の際にも、助手や後席の人がパーキングブレーキを操作できるようになっています。そしてこのパーキングブレーキは、ホールド機能が付いています。すなわち、トルクコンバーター式CVT車ながら、クリープ現象をなくす程度にブレーキを保持出来るようになっています。MT車に乗る私としては歓迎出来る装置であり、渋滞路でも走行レンジのまま停止可能です。メーカーもこの使用方法を意図しているようで、歓迎される場合にはトルクコンバーターやシフトレバーの考え方も変わってきそうです。
発車時にはパーキングブレーキを解除することなく、アクセルペダルを踏んで発車するだけで解除されます。なお、前述の通り若干ぎくしゃくとします。

なお、この機能にはキャンセルスイッチがあり、駐車場などで頻繁に切り返すような場合には機能を停止することも可能です。

ステアリング
 当然のごとく、電動パワーステアリング機能を採用しております。スカイラインに採用されているステアリング バイ ワイヤー方式は採用されませんでした。路面の状態はあまり伝わってきませんが、それでも電動パワーステアリング方式の中ではよく出来たほうだと言えます。

オートパイロットシステムは試せませんでしたが、これまでの横滑り防止装置採用車同様、舵角センサーが内蔵されており、人間の無意識な「振れ操舵」を、「ステアリングホイールを握っている」と感知すると推察されます。

曲率半径が大きなカーブにおいて、白線を認識しながら自動転舵する模様です。自動システムについては後述しますが、「システムが車外をどのように認識しているか」表示する機能がないというのは、不安なものです。

サスペンション
 旧型同様、柔らかい乗り心地を特徴としています。日産車の傾向は、また柔らかくなってきているようです。交差点を曲がる際には屋根が比較的大きく揺れる印象でしたし、突起乗り越え時には車輪がばたつく印象もありました。ノア・ヴォクシーほどではありませんが、山道では少々揺れることが予想されます。

ハイウェイスターグレードがサスペンションを変えてくるかどうか不明ですが、もう少し硬い乗り心地でも我慢が出来るどころか、総合すると快適性が増すと考えられます。特に縮み側の減衰力かサスペンションのばね定数を上げた方が良いでしょう。

ボデー
 旧型でも若干の緩さは感じましたが、この点は変わっていないようです。サスペンションの点を含め、突起乗り越え時には若干車体がブルっと震える印象です。三列目を実現する関係でサイドフレームがないことがその原因でしょうが、旧型からの進歩はなく、他車と比較すると少々遅れてきた印象です。



 外装は、これまでの角ばった印象から丸い印象へと変化してきました。この種の車は長い間「マイルドヤンキー」と呼ばれる人や、「まだまだbBに乗っていた頃が忘れられないママ」に好まれてきましたが、さすがにその時代も昔になりました。最近では「マイルドヤンキー的雰囲気」が嫌われる傾向が明らかになり、トヨタのシエンタは正反対の雰囲気として運動靴をテーマにしてきました。合わせて、マイルドヤンキーや倖田來未を想起させる、「パープル色」が設定されていないようです。そういえば、ギャルという言葉も随分古くなったように感じます。

顔つき以外はほとんど変わらず、ボデー後部のスタイルはこれまでと大きく変わりません。ボデー前部が丸く後部が四角いということで、スタイルの上でのバランスに違和感を感じる人も少なくないことでしょう。

 内装はいたれりつくせりです。エルグランドが存在するために、快適の度合いこそほどほどにとどめられていますが、うるさいカーチャンやガキを黙らせる装備はあります。USB充電端子やスマートフォン入れポケット、食事やドリンク保持テーブルなどがそれです。

後席、三列目シートは若干着座位置が上がった模様で、フロントガラスを通じて見られる風景が広がっています。





旧型では穴蔵にこもったような印象でしたが、開放感が増しました。これで乗り物酔いをする人は、若干軽減されそうです。

快適なシートは二列目にしているようで、足元も頭の上も横も広く、すぐに眠れそうです。三列目は「まあ座れる」程度であること、三列目を出すと荷物はほとんど詰めないことに変わりはありません。それでも、「後部から追突、即死」は避けられそうな後部窓との距離が確保されています。

それらの改善をした結果か、インストルメントパネル付近の内装は若干グレードダウンされているようで、旧型で感じたきらびやかな印象は後退しています。

安全装置について
 オートパイロットシステムは、前述の通り確かめられませんでした。なお、衝突軽減ブレーキは60-80km/hでも機能することになっており、対歩行者の場合は60km/hとされています。だんだん速度を増す機能ですが、この種の機能を自動作動させたら、「ああ、自分は運転に向いていないんだ。」と、自戒して欲しいものです。

モニター式バックミラーは、初めて体験しました。



きれいな画面であり、イスやリヤワイパーに遮られることなく、後部を見る快適さを感じました。しかし、後退走行以外の場合にこのミラーを見ている人、一体どれだけいるのでしょうね。お寒い状況だと思いますし、後退走行時にここしか見ないというのも、危険きわまりません。なお、モニターとしての機能が故障した場合には、ミラー下部のレバーを動かすことで、普通の鏡に切り替えられます。

アラウンドビューモニターは、より進化しています。



移動物検知機能は試せませんでしたが、駐車場の車線なども正確に示してくれます。この機能が付いているのに枠内に曲がって駐車する人は、相当な不精者です。この機能では縁石などは表示しないようで、リヤモニターで確認する必要がありました。リヤモニターも輝度が高いのですが、大きなナビゲーション画面で見ることに慣れると、この車のようにインフォメーションディスプレイ内に表示する方式ですと、映像が小さく感じられてしまいます。

なお、運転支援システムについては、引き続きこれを言います。

「現在、車外の様子をどのように認識しているか、表示や文字で示せ」

です。車外の車や障害物を認識しているのか認識していないのか、認識困難ならそれを知らせ、機能を解除しなければなりません。別のブログに示しますが、前車追従クルーズコントロール使用中に雨が強まり、水しぶきで前車が見えづらくなった際に車が加速を始めてしまいました。車両間通信が可能にならない限り、この種のシステムはいろいろな機能不全が出てくるはずです。機械が認識出来ないなら出来ないで、その状態を示しませんと信用できません。今のところ、人間のほうが性能が高いようです。ポケモンGOや仕事の電話をしようとしている方、止まった方がゲームも仕事もうまく行きますよ!オートパイロット任せにすると、交通刑務所に収監されることでしょう。

まとめ
 「この種の車は、いつ購入すべきか」という問に対し、「必要になったらいつでも買えば良い」と答えられます。最新技術は売れている車から投入され、C26の最初期にはアイドルストップすらつかないモデルが主流であったのに対し、末期では衝突軽減ブレーキに簡易ハイブリッドシステムまで付いてしまいました。新型もオートパイロット機能が初搭載されましたが、これも年を追うごとに進化していくはずです。

装備品以外の車としての機能は、旧型に対してほとんど変わっていません。車に乗る家族が増えて必要になったら購入すればよいですし、減ったら中古車需要が根強い車ですから、手放せば良いだけです。この種の車は、移動の楽しみではなく移動の機能を買う、と考えるとよいでしょう。

参照して欲しい記事
トヨタ
ヴォクシー(現行、ガソリンエンジン、FWD)
プリウスα(最初期型)
シエンタ(ガソリン、FWD)

日産
旧型セレナ(登場時)
旧型セレナ(ヴォクシー、ステップワゴン、ビアンテ比較時)
旧型セレナ(Sハイブリッド追加時)
エルグランド(2500cc)

ホンダ
旧型ステップワゴン

マツダ
ビアンテ

三菱
デリカD5(2400cc、4WD)
デリカD5(ディーゼルエンジン追加時)
Posted at 2016/08/15 15:38:06 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ

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