2018年のドラマも、多くが出揃いましたね。昨年頃から、お笑いの要素やいわゆる「DQN」「ヤンキー」の要素が忌み嫌われるような世相になってきて、ドラマにも少しずつ傾向が現れてきています。シリアスな作品が好きな私にとっては、各企業が年度末で予算の消化期ながら、楽しみな作品が多いように感じています。もちろん、「大の大人があらかじめ複数人数で決定したのに、どうしてこうなっちゃったの?」と思えるような作品もあります。
以下に、まとめサイトよりコピーした作品群と、私の感想や選択状況を書きます。ただし、いわゆる深夜枠作品を除いています。
【月曜日】
21:00『海月姫』(フジテレビ系) 主演:芳根京子
この作品は、まるでテレビ東京の深夜枠ドラマのようなチープな演出や雰囲気が目につきました。昔、「めぞん一刻」という漫画があり、舞台のアパートには奇人変人がいて、主人公と管理人さんとそれらの十人が織り成す日々の様子が描かれた作品でした。
この作品もアパートのようですが、その漫画に負けず劣らず、奇人変人ぶりが目に付きます。前髪が長く、目が隠れている人、ジャージの女性その他多数、現実味がない奇人変人ぶりでした。もちろんセリフも理解不能なものが多く、感情移入どころか理解すら難しい有様でした。当然、10分間程度で挫折しました。こんな作品を月9に持ってくるようでは、月9はもちろんですが、フジテレビも先が見えてしまうというものです。スポンサー企業も、いろいろ口を出してみてはいかがでしょうか?
【火曜日】
21:00『FINAL CUT』(関西テレビ・フジテレビ系) 主演:亀梨和也(KAT-TUN)
2017年秋期の日本テレビ深夜枠で放送された、「ブラックリベンジ」と設定が似ています。もちろん真似をする期間はありませんのでたまたまのことでしょうが、余りにも似すぎています。事件関係者を取材と報道の自由を理由に取材攻撃するマスコミと、その取材攻撃で母を自殺に追い込まれた主人公の対決物語です。
物語が時折番組内番組のワイドショー画面になってしまい、見づらく理解しづらくなっているのですが、展開は悪くありません。出演者の演技もよく、見ていて引き込まれるような作りになっています。見る作品にしました。
22:00『きみが心に棲みついた』(TBS系) 主演:吉岡里帆
自称挙動不審(私が見る限りコミュニケーション障害)の吉岡里帆演じる主人公が、勤務する会社で元恋人に会い、いろいろ嫌がらせを受けるようなお話のようです。
コミュニケーション障害の主人公は見ていてかわいそうな感じですが、「一体今後はどうなるのか?」という展開にもなっています。また、田中圭演じる元恋人も、怪演が目立ちます。
今のところ、見るかもしれない程度の作品です。
【水曜日】
22:00『anone』(日本テレビ系) 主演:広瀬すず
ネットカフェに寝泊まりする主人公たちが、浜辺で大金を拾うところから始まる作品のようです。この主人公たちというのがどうにも心に入って来ません。貧富の差が激しくなった世の中、ネットカフェに住み着きざるを得ない人はいるのかもしれません。しかし、こういう人たちを見ていると、なんだかさもしい気分になってしまうのです。私とて、勤務先が倒産したらそうなってしまうかもしれません。存在は認めつつも、複雑な気分です。
ストーリーの方は全くお粗末で、2002年に放送された「私立探偵濱マイク」を思わせる怪作です。奇妙奇天烈理解不能、見ていていらいらさせられます。1話を見て、挫折することにしました。
【木曜日】
21:00『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系) 主演:木村拓哉
録画しただけで、まだ見ていません。「身辺警護(主演:勝野洋)」というドラマスペシャルシリーズがあり、古き良き刑事モノ作品を思わせる面白い作品でした。題名が似ているだけに、この作品にも期待しています。
しかし、作風が古くなりつつあるテレビ朝日の作品、しかもキムタク主演ということもあり、嫌な予感もします。キムタク前面押し出しドラマでしたら、容赦せずに挫折します。
22:00『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系) 主演:深田恭子
深田恭子さんは、年齢を感じさせないきれいさと若さを感じさせてくれます。しかし、演技は全くの大根ぶりです。作品冒頭、「子作り」やら「近所のファミリーとの交流」やらを魅せられ、「家族うちゃうちゃもの」と予想できましたので、さっさと挫折することにしました。
23:59『リピート~運命を変える 10 か月 ~』(読売テレビ・日本テレビ系) 主演:貫地谷しほり
この作品は、「タイムパラドックスもの」です。10ヶ月前にタイムワープした主人公たちが、少しずつ変化する時間の流れに巻き込まれていくドラマです。
実は第二話から見たのですが、すっかり引き込まれてしまいました。第二話では、夫を病気で失った横田さん(手塚理美)が、実質主人公になっています。一回目の人生では、夫に誘われた社交ダンス発表会を断り、その数日後に夫は病気が判明、亡くなっていたのでした。
タイムワープ後の二回目の人生では、夫と発表会に出ることにしました。しかし、会場の体育館は不審火を起こし、発表会は夫に病気が判明する後の2週間後になってしまいました。主人公が勤務すると初回を会場にし、タイムワープ仲間を観客にして臨時の発表会をするのでした。夫と社交ダンスが出来、涙ぐみつつも満足する横田さん。婚約を控えた主人公に、「結婚は社交ダンスのようなもの。」というのでした。
翌朝、主人公がニュース番組を見ていると、不審火で横田夫妻が焼死したことが報道されるのでした。
夫を亡くして一人になる一回目の人生が良かったのか、夫と二人で焼死した二回目の人生が良いのか、私には答えは出せません。また、一回目の人生では起こらなかった不審火騒ぎが起こり、少しずつ世の中の流れが変わってきてしまっていること、私は「一体これからどうなるのだろう?」と、画面に引き込まれるのでした。
もちろん、見ることにしまいた。
【金曜日】
20:00『カクホの女~神奈川県警・特命捜査~』(テレビ東京系) 主演:名取裕子、麻生祐未
このシリーズ、前にも放送していましたよね?麻生祐未演じる刑事の、まるで昔の女子高校生のような言葉遣いが、前回放送時にも気になりました。第一話は見ていませんが、このまま見ないかもしれません。
22:00『アンナチュラル』(TBS系) 主演:石原さとみ
10年ほど前、フジテレビで瑛太と石原さとみ主演で、似たような検死ものドラマがありましたよね。その作品は瑛太に「死者に触ると死者の記憶が自分の中に出てくる」という、SFっぽい設定がありました。しかしこの作品は、普通の人として、刑事モノドラマのようなストーリー展開がみられます。
作品として特別変わった点はありませんが、地道で良いドラマだと思います。当然、見る作品にしました。
23:15『ホリデイラブ』(テレビ朝日系) 主演:仲里依紗
まだ放送は始まっていないと思います。
【土曜日】
22:00『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系) 主演:山田涼介
この作品は電車内の広告で知っていました。貴族のような家族が舞台のようで、映像もまるで漫画のような雰囲気で、見たいという気持ちが沸いてきませんでした。こういう「漫画のような雰囲気」のようなドラマは、もうやめましょうよ。この時間帯のドラマが成功しないのは、この要素があるからだと思います。
23:05『明日の君がもっと好き』(テレビ朝日系) 主演:市原隼人
この作品は、今日から始まります。純愛ものドラマだそうですね。ちょっと楽しみです。可能な限り、見たいと思いますが、裏に「情報7daysニュースキャスター」や、ファミリー劇場の「振り返れば奴がいる」が放送されているために、後日配信で見るかもしれません。
深0:20『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』(テレビ東京系) 主演:西野七瀬、野村周平
深夜枠なので見ません。
【日曜日】
21:00『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系) 主演:松本潤
この作品も、以前放送していましたね。ランドセル型リュックを持っていたり、言動が変人だったりと、とても感情移入できるレベルではありません。漫画っぽい演出とともに、「奇人」「不思議ちゃん」な登場人物もやめて欲しいものです。当然、挫折しました。
22:30『トドメの接吻』(日本テレビ系) 主演:山崎賢人、門脇麦
第一話で、キャバクラのような場面が出てきた時点で挫折しました。この放送枠も、土曜日22:00と雰囲気が似ています。私が挫折するのも当然ですが、同じような雰囲気の作品が二日間にわたって続くのは、私は得策ではないと思います。
もちろん、挫折しました。
結果、「FINAL CUT」、「きみが心に棲みついた」、「BG~身辺警護人」(挫折の可能性あり)、「リピート~運命を変える10ヶ月」、「アンナチュラル」、「ホリデイラブ」(挫折の可能性比較的大)、「明日の君がもっと好き」(不明)
を観る予定です。
「リピート」が良い作品なので、公式サイトをリンクしておきます。二話からでも、十分ついていけますよ!
おっと、今見ている「振り返れば奴がいる」では、石川医師(石黒賢)のスキルス性胃がんが発見されるシーンになりました。