
1年前からモメている裁判で気が滅入っていましたが、昨日弁護士さんと話したら、「相手の言いがかりで、通らない話だから大丈夫」とお墨付きをもらって一安心。
気が楽になりました。
気分が良かったので、あまり飲まない酒を飲んで就寝。
例のごとく4時起床。
さて、今週も温泉に行くぞと言っていたので、また水晶の湯に寄ることにします。
それと、先週 山がガッポリと無くなっていた場所が気になったので、近くまで見に行きます。
今日の名古屋は39℃の予報。
もぅ、気にしていられませんね。
05:05

いつもの揖斐川・長良川間の堤防道路まで一気。
約30キロを35分。
川沿いを走ると、どこからかイチヂクの香り。
近くに畑でもあるんでしょうか。
05:40

見えてきた見えてきた。
右手のあの山。
06:40

7時前。
まだ車も人影もまばらな静かな街中。

地図で見た「西濃鉄道 昼飯線」。
見る限り、レールはこの1メートルほどだけ。
朽ちて残された枕木が、その昔鉄道が走っていたことを思わせます。
06:50

「167」なのか「16.7」なのか、何に使われた標識でしょう。

枕木を西にたどって行けるのは、
河合石灰工業まで。
06:50
オランちゃんを押して、線路があっただろう脇の道を東へ。

150メートルほどのところに、倉庫があります。
400~450メートルの区間を数え切れないほど往復したのだろうな。
通りがかった男性と話すことができました。
(自分の記憶用)
ここでは石灰を採掘していて、非常に質が良い。
トヨタ自動車向けの鋼板は、すべてここで採掘された石灰を使用しており、和歌山にも運ばれている。
昔は大理石も採れて、銀行やデパートの壁などに化石の入ったものが多く使われた。
コンクリートに石灰を混ぜると、軽量で粘りが出る上、加工も簡単になる。
ヘーベルハウスや高層ビルに利用されている。
石灰の搬出は、はじめは鉄道だけだったが、トラックでの運搬が主流となって、この路線は廃線になった。
トラックの運搬時は、狭い街中を大量の車が行き交い人身事故が絶えなかったが、トラック用の道ができたおかげで、街中は安全になった。
昔は粉塵がひどかった。
昭和42年に不破郡が大垣市に合併。
市の条例は厳しく、改善を求められ、大規模な措置が行われたおかげで粉塵はなくなった。
東に残った山は、非常に良質の石灰が採れることは分かっているが、
日本三大虚空蔵とされる明星輪寺が岐阜県の重要文化財に指定されているため、手を付けることができない。
石灰の採掘は続いていて、地下に掘り進んでいる。
現在は4本のトンネルを掘って、工場まではコンベアで移送している。
東側の路線は、現在も稼働している。
そこにある倉庫は、昔 石灰を袋詰した作業場だった。
残っていたレールは資材としての価値があり金になるので、数年前に撤去されて一部を除き残らない。
西の山にはクマがいる。
寺のある東の山には、クマから逃れた鹿が住み着いている。
石灰は
鉄の精錬工程で不純物を除去するために使われるんですね。
変遷複雑ですが、
日本製鉄 和歌山工場
話さなければ分からなかったこと。
とても貴重な話をくことができました。

さて、毎回訪れる池田温泉へ向かいましょ。
07:20
県道216号線を西に向かってすぐ。
ふとバスの停留所が目に入りました。
一瞬「古墳」という文字が見えたような。
30メートルほど通過してから引き返すと、「昼飯大塚古墳」とあります。

ブロック塀に半分隠れていたのをよく見つけたと、我ながら関心。
ところが、あたりを見回しても古墳らしいものは見えないのです。
こういう時は土地の人に聞くのが一番。
バス停向かいの立派なお宅の女性が、
「分かりにくいけれど あそこの家のすぐ脇に、細い路地があります。その奥ですよ。」
「暑いので気をつけていってくださいね。」
ボクの姿が見えなくなるまで、玄関から見送ってくれました。
08:45

昼飯大塚古墳
へ~「ひるめし」じゃなくて「ひるい」と読むのね。笑
07:30

これはまた素敵な場所。
古墳を復元したもの。
北側に民家が建っていた都合、当時より若干小さくなっているようです。

なんか楽しくなります。

河合石灰工業の工場が見えます。
07:40

池田温泉の道の駅
レンタル自転車の準備も整い、夏休み対応万全ですかね。
07:55
今日は眺めが良かった池田温泉本館脇の道を、先週とは逆向きに走ります。
この道は工事中で、通行できる時間が決まっています。
うかつにも 8時の工事開始時間に間に合いませんでしたが、まだ始まっていなかったので通してもらいました。
先週会った人でしたが、今日はバイクが違うので気が付かなかったようです。
08:10

先週は通過してしまった神社、秋葉大権現。

可愛らしい祠。
今日もおじゃまします。
08:25

こちらも通過してしまった焼石神社。

え? 死臭?
山奥で見ることはありますが、まさか祠の前で若い鹿がお亡くなりになっていようとは。
何もしてやれませんが、成仏してください。
08:40

池田側は整備された路面ですが、春日川合側はかなりの区間で流出した砂が覆っています。
道幅があるので困ることもありませんが、たまに小岩が転がっているので注意です。
いずれ全線整備されるでしょう。

沢の向こうに、直径2メートルほどの石組みがあります。
水槽?
何に使われていたのでしょう?
途中から藤川谷林道へ向かいます。
この林道、山地図では伊吹山ドライブウェイまで伸びているんです。

09:20
道が通れたら、ここに出るはず。(画像はストリートビューからいただき)

ドライブウェイの通行料は、オートバイでも2000円以上。
それも原付はダメときています。

比較的フラットで走りやすいですが、8インチタイヤは草に隠れた石に跳ね飛ばされて泡を食います。

1.3キロ地点に朽ちたゲートがあります。
入口の標識に書かれていた「一三八二米」ここまでが藤川谷林道ですね。
09:30
ゲートから先、クレバスとか路肩が崩れた所がふえます。
4WDの車両でも、崩れかけ路肩や転がる岩に苦戦しそう。
見つけたタイヤ痕は、だいぶ古いだろうオートバイのトライアルパターン。

更には坂がかなり急。
オランちゃんのタイヤはグリップせず、石に跳ね飛ばされ、ギヤ比もオフロード向けじゃない。
半クラッチを多用して30分ほど。
まだまだ続きそうな急坂、このままでは焼けてしまうかも知れないですね。
歩くことにしましょう。
09:55
テクテクと歩き始めて20分。
1キロほど歩きましたが、ドライブウェイまではまだ3.5キロ。
順調に行って往復3時間?
これは無理だ。

クマに遭遇しないとも限らないし。
残念ですが引き返すことにしましょ。
10:15

写真では大したことなさそうに見える道も、急坂の下りはエンブレで減速できず、クラッチとブレーキレバーを握りっぱなしです。

ゲートまでたどり着きました。
あ~疲れた。
ん?支柱から脱落したゲートの裏に「関係者以外の通行を固く禁止します。」
すみません、走ってしまいました。
10:55

いい場所がいっぱいありますねぇ。
自分の地図にはない林道。

林道明神線。
通る予定ではありませんでしたが、せっかくなので走ってみます。

最近開通したらしい、新しくてキレイな道路を抜ければ、明神湖畔。
11:45
湖から数分。

岩手地区にある立派なお宅に、立ち止まってしまいました。
もぅ、お屋敷・御殿と呼ぶのがふさわしい。
竹中氏陣屋跡

敷地の大半は幼稚園の所有になっていて、史跡は門の周辺だけのようです。

竹中半兵衛像
お約束で写真を撮りましたが、戦国史とか言った歴史にはまるで興味がないので、説明書きも読みませんです。
11:50
昼になりましたが、今日は昼抜きのつもりなので、温泉に入って帰るだけ。
何時になっても、さほど困りません。
いなべ市北勢町田辺の工事現場。
東海環状自動車道を作ってるそうです。

こういった道も、災害時の備えとして必要ですね。
原付は走れないので無関係ですけどね。
12:45
県道25号線、二之瀬越え。
40代の頃は、悟入谷林道を走りに けっこう頻繁に来ていましたが、最近はめったに通らなくなりました。

12:55

広い所あり狭い所ありの峠道。
飛ばしてくる車が多いです。

水晶の湯 駐車場に到着~
夏休みに入って、少し車が多いようです。
120台収容には、程遠いですが。
13:20

シャトルバスに乗り換えて、温泉施設へ。
靴を脱ぐと、右足がヌルっとした感触。
え?大量出血してる?

どうも草むらを走ったか歩いた時に、ヒルが入り込んだようです。
なかなか血が止まりません。(汗)
スタッフさんたち、先週とは全員違う顔ぶれ。
露天風呂にジェット風呂、水風呂と代わり番こに入って、小一時間。
休憩室でガッツリ30分眠りました。
7月から営業再開したそうですが、一見きれいな施設も、手直しが必要な箇所も見られます。
頑張ってください。
15:25

暑い暑い、まだ6月なのに、まだ7月に入ったばかりなのに…
そんなことを言っている内に8月。
影の長さが変わった気がします。

帰着~
16:50
あぁ、昼飯で話を聞くことができて、すごく充実した一日でした。
面白いもので、伊吹山はものすごく遠いイメージが、何十年経っても抜けないのです。
距離的には遠い揖斐川町の方がはるかに近く感じるんですよね。
本日走行:215km (GPS距離218km、除く歩行1km)
消費燃料:3.55L
あれだけ林道で半クラッチ ブンブン回したのに、なかなか優秀な燃費。
インジェクションモデルには敵いませんが。
全工程
大垣市・いなべ市周辺
昼飯線跡・大塚古墳公園
伊吹山ドライブウェイ・藤川谷林道・林道明神線