
仕事をリタイヤして、必然的に家にいる時間が長くなります。
料理しない人なので、家内が昼ご飯を気にするのが気の毒で、カップ麺を買い込んでます。
ツーリングで家を空けるのも、そんな心遣いから。笑
四日市市のJR駅近くに、古い商店街があると聞いたので、行ってみることにします。
片道せいぜい45キロ。
最近、7時半頃には道が空くと知ったので、8時過ぎに出発。
あぁ呑気だ。
08:30

今日は裏道を使わず、ストレートに国道23号線に乗りました。
信号待ちでは渋滞しているように見えても、流れは速いです。

速い車線が60キロぐらい、遅い方は45~50。
これはイイ。
70ぐらいは出せますが、その流れにずっといるのは、ちょっとしんどいのです。
四日市市の霞港公園あたりで大渋滞。
事故でもあったのでしょうか?

国道1号線へ迂回します。
09:35

JR四日市駅近くにある、善光寺。

広い境内にある大木の枝ぶりが見事。
09:50
善光寺の敷地にエムチャンを置いて、古い商店街を探します。

駅に隣接するハローワーク

このあたりのはずなんだけどな。
10時過ぎているのに、大通りでシャッターを上げた店は少ないです。
いつもこんな感じなんでしょうか。

廃業した元商売屋さんが目立ちます。
グルリと周ったのですが、それらしい超弩級ボロボロ商店街は見当たりません。
トイレに行きたくなってきたんだけど、近くにコンビニは見えません。
さっき通ったハローワークに警備員さんがいました。
「トイレ借りていいです?」
「どうぞどうぞご自由に」
トイレを借りたついでに、
「このあたりに三和商店街があると聞いてきたのですが、どのあたりですか?」
「あぁ、商店は取り壊されて、あの駐車場になってしまいましたよ。 温泉も廃業です。」

そうか、ここにあったんだ。
たぶんネットで調べれば「惜しまれつつ取り壊し」ぐらいの記事は見つかっただろうけど、これはこれで巡り合わせだからね。
10:10

「駐車場」の隣には「四日市温泉」跡。
2つ並んだ小さなシャッターが、銭湯だっただろうことを伺わせます。
次はと…
先日タカくんとツーリングした時、午後2時だというのに長蛇の列であきらめた「まぐろレストラン」で、ちょっと早いお昼にしますか。
今日は平日だし、まだ11時前だから大丈夫でしょ。
広い駐車場に車は10台ほど。

さて、何を食べよう。

受付には7,8人並んでいるのだけど、一向に進みません。
何か変だなど聞いてみると、皆さん多くのメニューを前に決めかねているそう。
ほんとだ。
ボクは「何を食べようと迷うのを楽しめる」人じゃないので、パット見て「漬け丼」。

広い食堂です。
いまここにいる大半の人達は、混雑するのを避けてのこの時間なのでしょう。

朝、ガッツリ食べてきたので腹は減っていませんが、食べちゃいます。
漬け丼は1,180円也。
で 感想ですが、美味しいかと聞かれたら、それほどじゃない。
食通じゃないのもあるんでしょうけど、漬け丼ってもっと刺し身がシットリしてると思ってたんですよ。
舌触りがザラッと引っかかると言うか。
長蛇の列に並んでまで食べるほどじゃなかったです、個人的には。

昼前には駐車場も満車。
こんなに人気があるんだ。
ここに来た時、お向かいの「ひもの食堂」の方が気になってたんです。
また来ることがあれば、次の候補に。
まだ昼前なので、地図を見て気になった、まぐろレストランと23号線を挟んだ向こう側にある街を歩いてみます。
11:25

この「細長い枡目」が気になってしかたありません。
歩きます。

とりあえず、エムチャンはここに置いて、東の一番奥まで行きましょう。
11:30

なるほど。
家2軒が背中合わせに建っていて、次の通りまで6,7軒並ぶレイアウトなのね。
堤防

ここは川ではなくて、ボートが出入りするマリーナらしく、300メートルほど先で終わっています。

地名は富田一色町。
おそらく100年、150年前の蔵が並んでいます。

いま、こんな窓格子を見ることはないですね。
電線も碍子です。

ジンチョウゲが咲く季節。
ボクが子供の頃、ジンチョウゲに積もった雪を見た記憶があります。

先日、四日市は大雪だったそうで、日陰にはまだ雪が残っています。

蔵にはどんなものを保管していたのでしょう?

ここはアートギャラリーだったようです。
今もやっているのか、休みなだけなのか分かりません。

砥草(トクサ)も見なくなりました。
昔うちの玄関にあって、節のところでポキポキ折るイタズラをしたものです。

ここもまた立派な蔵と屋敷。
なまこ壁が珍しい。

観浄寺

理髪店は営業中

和食処
営業中ですが、メニューも何もないので、入るには度胸が要ります。
まぐろレストランより、こちらの方が面白かったかも知れないな。
12:35
歩き始めて1時間と20分。

冬ツーリング用に買ったジャケットの保温性が良すぎて、汗をかくのでシャツ一枚に。
更年期障害?
12:50

村社 飛鳥神社
1月に母が亡くなって、まだ四十九日も済ませていませんが、最近は神道でも1ヶ月経っていれば良いとか変わってきているそうです。
もともとそんなに気にしない人なので、お参りさせてもらいます。
この神社は同じぐらいの大きさの鳥居が2つあって、それぞれに狛犬が配されています。
何か謂れでもあるのですかね?
12:50

飛鳥神社前の通りから東西の道を見ています。
ここでじっと見ていたら、5分10分毎に、あの交差点を通っていくボクの姿があったんだな…
そんなことを考えると、不思議な感覚になります。

飛鳥神社の方を振り返ると、この道だけ他の道よりずいぶん広いことに気づきます。
きっとこの筋を中心として東西に栄えたんでしょうね。

水産加工の工場が街の南に集まっています。
何か買って帰りたい気もするのですが、保冷しなくちゃいけないとなると、オートバイではちょっとね。

龍泉寺

梅の蕾が少し開きかけています。
また員弁の梅林園にも行ってみるかな。

今見てもステキなお宅。
このあたりは総二階建てが多いね。

玄関が特徴的な家。
もう使われていないようです。
病院だったのでしょうね。
手前が診察室、奥が住居、だぶん。

ここもいい感じ。

公会堂でしょうか。
電気は絶たれていますが、今年の節分は2月2日だったから、掲示板は使われているようです。

大黒湯
開業しているうちに来たかったな…と思うのは、今になってだからだけどね。
3軒あった、うちの近所の銭湯も、廃業して久しいです。
もっとも、ウチには五右衛門風呂があったので、銭湯に入ったことはありませんが。
大学生の頃まで木の板に乗っかって入ってました。

理容室
これでも営業中。
シブすぎる。
それにしても自販機すらないので、水分補給できませんゎ。

数家族が業者と集まってます。
どうも、土地の運用を打ち合わせているみたい。
この地域では、元の土地の形で まともな駐車場を作るのは難しいです。
背中合わせとか隣に空き家があれば、まとめることで住みやすい家が建つでしょう。
かれこれ2時間歩いていますが、会ったのは数人。
ここが一番人口密度が高かったです。w
13:40

まだ自家用車が普及していなかった、昭和の中期。
駐車場を作るために庭をつぶすしかなかったのでしょうね。
多くのお宅の駐車場が、このようになっています。
ここでも過疎が進んでいるようで、比較的新しい家でも空き家が目立ちます。
右の2軒も売出物件。

縁台を立てかけているお宅が何軒かありました。
夏にはウチワ片手にスイカかじりながら、将棋でも打ってたのでしょう。

自分の住んでる街がこんな感じなので、懐かしいと言うより、落ち着く気がします。

この理容室も営業中です。
このところQBハウスばかり利用していますが、たまにはこんな「散髪屋」もいいかもね。

ふ~~
ようやく公園に戻りました。
このあたりに来て、ようやく自販機がチラホラ。
よく冷えたミックスジュースが美味しい。
新調したばかりの安全靴、歩いても何ともなかったな。
さて、帰るとしましょう。
14:20

いい感じにサビてますね、橋。

あそこを行ったり来たりしたんだなぁ。

橋を渡った側の堤防に、ハシゴがあったので登ってみます。

さっきまでアチラを歩いていたのが不思議。
14:30
帰りの23号線も流れはゆったり。
無事に帰着。

よく歩いた~
15:25
四日市に住んでいる方々には申し訳ないけれど、小学校で習った「公害の街」煙突から立ち昇る黒い煙のイメージを払拭することができなくて、ずっと「早く通過したい」と思ってきました。
こうして歩いてみることで、そんな偏見にも似た感覚を変えることができた気がします。
本日走行:88km(GPS距離82km、除く10km徒歩)
消費燃料:1.5L
全工程
四日市市南側
三和商店街(なくなってたけど)
富田一色町

2,3キロだと思ったら、10キロも歩いてた。