
昨日10月5日土曜日。
1ヶ月振りに、左耳難聴の治療で信州の須坂を訪れました。
今年4月までは1年間、毎週末に通いました。
治療費と交通費で毎回約2万円が掛かりました。少しでも節約するため、往路は高速、復路は治療が終わると直ちに下道で自宅に向かいました。完治はしておりませんが、かなり回復したため、この4月からは月に一度通院しております。
というような事情だったため、毎週須坂を訪れておきながら、「観光」は全くしておりませんでした。前回小布施を訪れた時と同様、昨日も復路は高速を利用すると決め、初めて須坂市内を巡りました。
最も訪れたかったのが、こちら「古道具そらしま」さん。
須坂市内からはちょっと離れた井上の地にあります。
去年の今頃、インターネットでその存在を知りました。先に書いたように、4月まで終了と同時に帰途に就かざるを得なかったこと、こちらのお店の営業が月初めの土曜日から7日間だけという特殊な形態であることが重なり、訪問が叶いませんでした。
かなり広いお店です。
一般的な「店舗」ではなく「倉庫」然としています。後でご主人から、こちらは元は鉄を加工する工場だっと伺いました。
外には旧い家具が。逆さに積まれたグリーンのデスク。この色合いが素敵です。
こちらは、陶器や木の箱(抽斗?)等の小物です。
ご主人が外で、こちらの棚の修理をされていました。
「いらっしゃい、どうぞご覧下さい」
素敵な笑顔でした。
ウワー、これは凄い!
大物から小物に至るまで、ギッシリ並んでいます。
ボクと同様、旧いものが好きな方にとっては、まさしく「ワンダーランド」!
飾り棚です。
お値段もリーズナブルな設定です。
おや。
銭湯で見掛ける「下駄箱」が!
こんなの、自宅の玄関に置きたいなぁ…。
でも、そんなに靴を、持っていないんだなぁ…。
元鉄工場なので、天井から移動式クレーンがぶら下がっています。
こちらは工房の前。
主に、修理前の家具とパーツが並んでいます。
こんな物がありました。
縦2センチ、横1センチほどの、同じ文字を2つ記した札が収納されています。
こんな風に、90度角度を変えて記されています。
一体、何に使ったものなのでしょうか?
ご主人に訊こうと思いましたが、つい忘れてしまいました。
旧いラジオです。
その昔、日本橋の外れは霊岸島に住んでいた祖母の家にありました。
幼い頃のボクは、こういう物を見ると、つい弄りたくなりました。
「NHKに合わせるのが大変だから、触らないで!」と、毎回叱られました。
ボクは、こういう処を訪れると、必ず探すものがあります。
「あった!」
SPレコードです。
3箱あり、他にもLPと一緒に裸の状態で20枚程度ありました。
薄暗い店の奥で、1枚1枚確認しました。
「講談」や「をどり」が大半で、場所柄なのか「川中島」の講談のセットものがありました。他には少しだけクラシックとタンゴがありましたが、ボクのターゲットのジャズとヴォーカルものは、掠りもしませんでした(笑)。
ついでにLPもチェックしました。
これは、文房具店で印鑑を収納して陳列するケース。
4面全体に収容が可能で、全て開閉式のガラス扉がついています。
当然、回転します。
素晴らしい「仕事」ですが、入れるものがあまりにも特殊。家に持ち帰っても、入れるものがありません(笑)
照明です。
おそらく、革靴の形を崩さないように、履かない時に入れておく「木型」を2つに割り、そこにバルブを収めたもののようです。
吊り下げるのではなく、置いたまま灯すようです。
時計のメカ部を取り去り、外側を利用した照明です。
味のある灯りが並びます。
右端のボディだけのマネキン、欲しいです。
陶製の「飲料水」のプレートがイイ!
こんなモノまでありました(笑)!
自宅で不要・不用品の処分を始めたばかりですが、3点ほど買ってしまいました。お値段は、こちらが申し訳なくなる程、リーズナブルでした。
「ありがとうございました。またいらして下さいね」
「こちらこそ。また参ります」
お店を出ると、信州の碧空を背景に、ザクロがすっかり熟していました。
漸く、秋らしさを感じました。
さて、「今日の戦利品」です。
陶器製の「ロンドンバス」です。
ずっしり重く、屋根の部分は蓋になっています。
外すと下は飲み物を入れるようになっており。中央部に注ぎ口があります。
アナログレコード2枚です。
SPレコードは「空振り」でしたが、LP2枚を購入しました。
右は有名なスクリーン・ミュージックばかりを収録した10インチLP。映画音楽そのものに興味があるからではなく、このジャンルの10インチというものを初めて見たのでした。
左はフォーク・ソングの男性デュオ、イングランド・ダン&ジョン・フォード。ボクは殆どフォークを聴きませんが、たまには優しい男声デュオもいいかな、と思ったのでした。
両方とも、取り出すと「レコード黴」特有の、甘酸っぱい臭いがしました。
盤質はそれなりですが、値段を考えれば文句などある訳がありません。
バーボンを飲みながら、少しずつ優しい気持ちになりました。
やっぱり、音楽って、イイ…。
古道具そらしま
長野県須坂市大字井上2295
090-5576-6484
毎月第1土曜日から金曜日までの7日間だけ営業
(行かれる方は、お店のHPで確認して下さい)
10時~18時
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Posted at
2019/10/06 11:45:03