昨日、須坂からの帰路、某所に寄り道しました。
土曜日に須坂詣でをするようになって以来、事実上休日は日曜日だけとなりました。それ迄、たまに日曜の朝に関東地方某所で開かれる骨董市に通っていましたが、自然に足が遠のいてしまいました。
ボクは手帳に「行きたい処リスト」を書いております。
新聞や雑誌、テレビやラジオ、ネットなどで紹介されたお店や場所を書いておき、近くに行った際には寄るようにしてます。
そんなリストを眺めていて、「今日は此処に行ってみよう!」となりました。
広い駐車場に車は2台。
止めて中に入ります。縦に奥行のある広い店内です。
30代とおぼしき男性店主の他は、ご夫婦のお客さんが一組だけでした。
ご覧のように、ジャンルを問わず旧いものがギッシリ!
壮観過ぎて驚きました。これ程の在庫を持つお店は、そう滅多にありません。
「ここならゼッタイ、ありそうだ…」
積み上げられて並ぶ昔の生活道具をチェックしながら奥へと進むと…。
「あった!」
旧い蓄音機が5、6台ありました。
中には「アメリカ製、完動品」と書かれたものも…。
でも、今日の目的は、ハードではなくソフトです。
細長い店内に、通路は2本。
左側を進んだ最深部で蓄音機を発見、右側に移り折り返し戻っていると…
…やっぱり、ありました。
裸のSPレコードが、木製のラックに収まっています。
縦4段にギッシリ!
早速、ハンティング開始です。
※SPレコード(SP盤)とは、33回転のLP、45回転のEPが発売される前の時代のもので、
回転数は78。針は鉄や竹を使い、蓄音機で再生します。パッと見は似ていますが、
全く異なるレコードです。
ボクは若い頃から音楽好きで、それが昂じて就職先にレコード会社を選びました。
新しいメディアの登場や貸レコード店の台頭、ネットでの音楽配信、廉価な輸入盤などの影響を受け、日本のレコードメーカーはジリ貧状態になりました。各社とも相次ぐリストラを行いましたが、有名な会社が幾つも、地上から永久に姿を消してしまいました。
かく申すボクも、勤続20年にしてリストラされてしまいました。
でも、音楽好きの性根は変らず、今でもLPとSPを集めています。
狙いはアメリカのジャズとヴォーカル、ロックン・ロールやリズム&ブルース。
骨董市でお会いするSP蒐集家の方々は、ほぼ9割が戦後の歌謡曲がターゲット。
ボクのようにアメリカン・ミュージックが目的の人は、滅多にいません。
だからと言い、簡単に手に入るかというと、それは違います。こういう処に並んでいるSP盤の大半が、日本の歌謡曲や浪曲、落語、浪花節、軍歌、おどり用なのが現実です。
昨日は時間がなく、上2段で終了しました。
3枚を購入、1200円をお支払いしました。
帰宅し、早速かけてみます。
今日の戦利品は
Billy Cotton "Dardanella/A Garden in Itary"(Columbia)
Andre Kostelanetz "Smoke Gets in Your Eyes/Begin The Beguine"(Columbia)
Hary James "I'm Always Chasing The Rainbows/Music Makers"(Columbia)
"Smoke Gets in Your Eyes"がムーディーでメロウな演奏で、本日のベストでした。
直径25センチ(10インチ)で片面3分強の収録時間。
電気で増幅しない自然の音は、とってもナチュラルです。
SPレコードは、究極のシングル盤とも言えます。
さて、まだ残り半分をチェックしに行かないと…。
Posted at 2018/09/02 11:55:56 | |
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