昨日の土曜日も、難聴の治療で須坂を往復しました。
ボクは左耳の低音型突発性難聴。低音部の聴力が減退、飛行機やエレベーターに乗った時のような、鼓膜が突っ張り塞がったような感触で、洞窟の中で聞こえるような副音がします。
5月から通い始め9か月、やっと最近効果が現れ始めました。
先週火曜日、五反田の大病院で月に一度の検査を受けたところ、低音部の聴力が大きく改善していました。
余談ですがこの病気の原因は、血流の低下したふくらはぎの血管の内側に血液が固まって付着、それが剥がれて耳の毛細血管に入り詰まる(血栓)だそうです。所謂「エコノミークラス症候群」に近いものです。ちなみに耳の毛細血管はヒトの血管で最も細く、次いで眼球、脳の順だそうです。
閑話休題。
昨日は大雪が予想されるとの天気予報に、午前3時に出発しました。
道路情報の電光看板には「横川-上越 チェーン規制」との表示が。この冬、横川からの規制は初めてで、最高速度は50キロ制限でした。到着した須坂は真っ白。雪道は完全に素人なので、往きの高速、帰りの下道とも慎重に運転しました。
帰りは上田から浅間サンラインへ。
例によって、御代田で寄り道をしました。
東京方面の上り車線。「大浅間ゴルフクラブ」の敷地との境を浅間山方向に上る道を左折。右にゴルフ場、左に別荘地を見ながら半ば凍った雪道を暫く進んだ左角です。小さくてお洒落な看板が目印です。
ちょっとメルヘンチックな木造の建物です。
ここは「pace around」さん。日本語にすれば「お店の中を、じっくりご覧になってネ!」という感じでしょうか。確かにその通りで、実に様々な商品が溢れていますが、「雑貨屋」という括りには収まらないお店です。
玄関への小路。
58歳にもなって、何だかワクワクして来ます。
玄関扉。
ウッディな建物に青く塗られた扉が良く合います。
扉上のランプ。
籐細工のような傘が、柔らかい光を演出します。
ドアノブです。
細身の流麗なデザイン。まるで旧いアメ車の部品みたいです。
こういう建物には真鍮製の重厚なものが使われる例が多いのですが、これには感心しました。
ドアを開けて入ります。
玄関を潜り、右側の店内を撮影したものです。
広い空間に、様々なモノが溢れています。
手前のテーブルです。
主に食器類が、整然と並べられています。
このテーブル、ポーランド製のパイン材。
ご覧のように、使い込んで擦り減った角。
ワルシャワかグダニスクか、ポーランドの家で使われていたのでしょうか?
お値段は16万円!
上のテーブルの手前、玄関側のテーブルです。
こちらは食器の他、鍋類、スチール製品が並んでいます。
個人的に気に入ったのが、これら大小5枚のフライパン。セットで欲しくなりました。
文具コーナーです。
中央の、缶に収められた万年筆が渋くて欲しくなりました。
ストーブです。
業態を問わず、軽井沢のお店ではあちこちで見掛けます。
所謂「軽井沢ストーブ」というものだと思います。
昔、軽井沢に定住した外国人の方が、故国のストーブに似たものを、地元の鉄工所にオーダーメイドさせたことが発祥のようです。実はボク、十年ほど前から自宅にこれを設置したいと思い続けています。が、安いものでも工事費込みで50万円ほど掛かります…。
東端の壁面です。
様々な色の塗料による、ちょっとアバンギャルドな表現です。
壁の手前にはテーブルセットが。
これも商品です。
目に優しい、丸みを帯びたデザインが素敵です。
ひょっとしたらあるのでは、と思っていたら、やっぱりです。
真鍮製のドアノブです。
書籍も充実しています。
実は「立ち読み」に夢中になっていまい、書籍コーナーの写真を撮り忘れてしまいました。
主なカテゴリーは絵本、童話、料理、映画、音楽、美術、インテリア、カルチャー等です。
何冊か欲しいものがありましたが、昨日はこの1冊を求めました。
「ジャンク・スタイル」。
旧い家やモノに囲まれて、自分らしい空間を創造した実例を紹介する内容です。本やレコード、蓄音機、製麺機、石油ランプ、組み立て途中のバイクとパーツ類…。枚挙に暇がありませんが、モノが溢れる我が家を何とかしたいと常々思っていたので、これを読んで勉強しようと思いました。お値段は900円でした。
CDも販売しています。
この時はジャズのピアノトリオが再生されていました。
作品毎に、内容を紹介する小さなキャプション・カードが置かれており、丁寧なお仕事と感心しました。
こちらは衣類です。
この方面には知識がなく、よくわかりません。
店内で焼いたベークルを食べることも出来ます。一緒にコーヒーも出して戴けます。
ワインの販売もしています。
これは扉で隔てられた、ワイン専用の低温室です。
さて帰ろうかと、右をふと見たら、こんな木製の脚立が!
これ、いいなぁ…。
こういう処を訪れると、時間が経つのを、つい忘れてしまう程、見入ってしまいます。
幼少時。
小児喘息を繰り返し、医者から「この子は10歳まで生きられない」と言われたと、亡くなった親父が何度も言っていました。東京女子医大に一度、聖路加病院に二度、長期入院しました。遊びたい盛りの頃「外出禁止、絶対安静」を強いられましたが、楽しみにしていたのが一日に1時間程度の「おあそびタイム」。小児科病棟には「おもちゃ室」とでも呼ぶべき部屋があり、看護師さんが見守る中、自分の気に入った玩具で遊ぶことが出来ました。
退院後も小学校に上がるまで、幼稚園を休みがちで、室内で遊ぶことが多かったものでした。おかげで小学生の頃、男の子の遊びと言えば野球ばかりの時代、近所のガキンチョの間で、「ヘタクソ!」で有名になってしまいました
そういう経験からか、室内で過ごす娯楽を好むようになり、青春期は読書と音楽に夢中になり、大人になってからは、手仕事を好みインテリアへの関心が高まったようです。58歳になった今でも、ゴルフはどうしても好きになれません。ところが、クルマやバイクは別なのですから、自分でもヘンだと思います。
初めて訪れましたが、ボクは大変楽しいひとときを過ごしました。
どちらかと言うと女性向の商品が多いお店ですが、男性も充分楽しめます。
女性同士、男性一人、ご夫婦やカップルで訪れるのに向いています。
ただ、お子さん向きの商品はありませんので、子供さんを連れて行くと退屈してしまうかも…。
また訪れようと思い、玄関の扉を開けました。
ひんやりと張りつめた空気が頬に心地良く、晴れ上がった青空が目に飛び込んで来ました。
浅間山もご機嫌そうでした。
pace around
389-0212
長野県北佐久郡御代田町塩野400-158
0267-32-7007
10:00-18:00 水曜定休
※浅間サンラインから坂を上ります。
積雪時や凍結時は冬用タイヤが必要です。
Posted at 2019/01/27 10:55:16 | |
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