11月13日、土曜日。
北杜市の「工房 月の手」さんからの帰路。
この日のランチに、まだ一度も訪れたことはありませんが、ずっと行きたいと温めていたお店へ向かいました。
「月の手」さんから県道28号線をどんどん下り左折、小川を超えたところに、こんなメルヘンチックな看板が見えます。木製の手彫り。犬と男性のシルエットは牧歌的。対して色彩は赤、黄、黒のコントラストが強いもの。このバランス感覚が、大変秀逸。
その上には、こちらの10月と11月の営業日を書いたカレンダーが。
錆びた鉄板に一字一字、丁寧にチョークで書かれたもの。
この二つを見ただけで、胸が躍りました。
こちらは駐車場。
順路を描いた看板も素敵!
車が一台、ありました。
先客がいらっしゃる様子。
こちらが玄関。
靴を脱ぎ、スリッパに履き替えます。
左の窓際には、ギッシリとランプ、ランタンが!
…やっぱりナァ。
その前には薪ストープ。
やさしい赤い焔を放ってくれます。
最深部が厨房。
女性が現れ、手前の小上がりに案内され、メニューを渡されました。
どれどれ…。
お、ベジタブルカレーにしよう!
食事が出て来るまで、店内を見学しました。
こんな大きな書棚が。
ジャンルは多岐ですが、安曇野の「書翰集」さんのように難解なものはなく、旅行、自然系のものが多く収蔵されていました。
ナルホド…。
お、やっぱりありました。
シェルパ斎藤さんの著書のコーナー。
シェルパ斎藤さんは、日本の旅行作家の草分け。
日本に止まらず世界中を放浪しては、その旅行記を発表されています。
息子が生まれ、一年後に東京の本社へ。
配属先は、昼も夜も休日もない生活になる部門でした。
家に殆ど居られなくなることが明らかだったので、少しでも妻と息子が平穏に暮らせる環境が良いと思い、小金井公園に近い場所にしました。
それでも…。
徐々に成長する息子に、事実上父親不在で東京暮らしをさせていることが、不憫に思えてならなくなりました。その結果、そう遠くない将来に会社を辞め、自然に囲まれた環境で育てたいと考えるに至りました。
幸い二年後に違う部門に異動となりましたが、その想いは胸に居座ったまま。書店で「Be-Pal」に手が伸びるようになりました。その誌面に掲載されていたのが、シェルパさんの「旅行記兼エッセイ」でした。プロフィールで同学年と知り、同い年でこんな自由で心豊かな暮らしをされている方がいることに、感動と羨望を抱きました。
ロフトへの梯子の横には、鳥のオブジェ。
紺の彩色が印象的。
女性らしい、紙類や衣類の雑貨が並びます。
こちらは、雑誌のラック。
こんな本もありました。
カワサキW3ではなく、何故かホンダCB450「クジラ」!
「雨ニモマケズ」。
その下には、訪れた子供たちの写真が。
夏場には多くの子供たちが訪れ、至近の森や川で遊ぶのだとか。
そのためでしょうか。
店内に、こんな可愛い「手洗い」があることに気付きました。
こんな渋いストーブもありました。
テーブル下のカーペットの柄もイイ!
さて、
「おまちどうさまー」
ベジタブルカレーの登場です。
見るからに野菜が「イッパイ」!
ジャガイモ。
ナス。
カボチャ。
ニンジン。
ピーマン。
こちらはサラダ。
トマトや赤かぶ、レタスにキュウリ。
その下にもギッシリ!
さいの目切りなので、隙間なく詰まっています。
こちらはピクルス。
レンコンのものは初めて食べましたが、これが「おいしい」!
家の片付けを終えたら、自分で漬けてみようと決めました。
お腹が一杯になりました。
少しキツかったけれど、アイスコーヒーも戴きました。
ヒエヒエのビターな味わい。
お料理にもドリンクにも、大満足でした。
食後、少し奥様とお話ししました。
シェルパさんは、自ら「八ヶ岳に移住しよう!」と言い出したのに、滅多にここには帰って来ないのだとか。それでも屈託なく、
「あたし、ほったらかしにされるのに慣れちゃったわ!」
と、笑顔で仰いました。何とも懐の深い素敵な女性。たちまち奥様のファンになってしまいました。
この地図は、訪れた方の自宅の地を、ピンで留めて貰ったもの。ボクも埼玉県入間市の上に刺しました。
クルマに戻ると、フロントガラスに一枚の落葉が。
文庫本に挟み、思い出に持ち帰りました。
「月の手」さん、この後の帰路に偶然訪れた「アンティーク・ショップ仁」さん、それにこちらの「チームシェルパ」さん。大変充実した一日でした。
チームシェルパ
山梨県北杜市高根町上黒沢1123
090-2598-2234
10:00-17:00 火水木休
Posted at 2021/12/12 06:26:36 | |
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