![WOOD FACTOR (長野県上水内郡飯綱町) WOOD FACTOR (長野県上水内郡飯綱町)](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/044/408/486/44408486/p1m.jpg?ct=6683c183c831)
19日の土曜日。
治療が終わった直後、18号線を走り、途中で右折しました。
山林を抜けると一面が林檎畑。畜産農家が散在しますが、こんな処に目指すお店があるのだろうかと不安になりました。
果たして、到着しました。外観の写真を撮り忘れました。
オーダー家具のお店「WOOD FACTOR」さん。
凝った意匠のショールームと、製作工房があります。
突然訪れましたが、社長の大川さん、嫌な顔一つせず笑顔で案内して下さいました。
「ついさっき、こいつを工房から運び入れたところです」
手前のテーブルを指して仰いました。
2枚の檜材をポリカに閉じ込めて1枚に接合、念入りに磨き上げたものだとか。
「一枚板もいいけれど、これも味があり人気商品です」
こちらはツールボックス。
抽斗の取っ手にツールを使っています。
油まみれでは、ゼッタイに入れられません!
足踏みミシンの筐体に甲板を取り付けたテーブルです。
うん、イイ!
あれこれ説明して戴きながら、いろいろとお話ししました。
ボクが20年勤めたレコード会社をリストラされたことを語ると、大川社長が
「ジツは、ボクもなんです…」
何でも長野市内の大きな家具製作会社に入社して10年後。
ニトリや東京スタイル家具が長野市内に出店、すっかりやられてしまったのだそうです。ある日突然、社長を含む職人さん約20人が呼ばれ、「申し訳ないが、これ以上雇い続けることが出来なくなった」と、事実上の解雇を通告されたのだとか。それ以後、艱難辛苦の連続だったそうですが、こうして山奥に工房を構え、やって行けるようになったと仰っていました。
どんな職業に就いても、自分の力の及ばぬ何かのために、苦労を強いられることがあるのだなと、自らの経験に照らし合わせて実感しました。
こちらは「小物」のコーナー。
中央は、財布などをズボンにつけるもの。
小さな木があしらわれ、お洒落です。
訪問の記念に「これ、買います!」と言うと、社長はとても嬉しそう…。
「これ、息子が造ったんです」
何でも、息子さんは社長の後を継ぐと決め、この世界に足を踏み入れたとか。
どんな仕事にせよ、この国の職人の世界では、後継ぎには最初は「他人の飯」を食わせる習わしが存在します。息子さんは現在、河口湖にある家具工房で腕を磨いている、と仰いました。
若い人が「ものづくり」に励む、…素晴らしいことです。
お値段は3500円くらいでした。
ところで、社長はスーパーカブの愛好家!
ショールームに4台も飾られていました。
これ、ものスゴい弄り方です。
まだ大人しいスタイルですが、エアファンネルが見えます。
こちらは「ゴリラ」!
すげー…。
ショールーム入口のカブ。
シックな印象です。
工房です。
こういう「現場」、職人さんはなかなか見せたがりませんが、大川社長は案内して下さいました。
入口には、バイクショップと見紛わんばかりの工具が!
夕方になると仲間がやって来て、あーだこーだと言いながらバイク弄りをすると仰いました。
工房に案内して下さったのは、これの見学のためでした。
今朝ショールムに入れたものよりも大きな、「ポリカ」テーブル!
接合部のコバルトグリーンが映えます。
一目で欲しくなりましたが、プライスが…。
少しずつ貯金しようと思いました(笑)
帰宅後、財布と並べてみました。
ウーン、このデザインにはあまり合わないナー。
革で作ろうかと思案中です。
山奥のファクトリーですが、ご興味のある方は是非訪れてみて下さい。苦労人だけあり、大川社長はホント「いい人」デス!
WOOD FACTOR
長野県上水内郡飯綱町大字赤塩344
026-253-5336
8時-19時 日曜休
Posted at 2020/09/21 15:00:34 | |
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