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2021年10月31日 イイね!

ギャラリー・シュタイネ vol.5(長野県安曇野市)

ギャラリー・シュタイネ vol.5(長野県安曇野市) 昨日10月30日、土曜日。
 今回、難聴よりもストレート・ネックが原因の首筋の痛みの治療が目的で、二週間振りに長野県須坂市の鍼灸院を訪れました。
 帰路、今回も安曇野市の「ギャラリー・シュタイネ」さんを訪れました。



 少し紅葉が進んでいました。



 毎回、この玄関扉を開ける時、胸が躍ります。

「いらっしゃいませ」

 マダムが声を掛けて下さりました。



 今回の訪問目的は、ギャラリー最深部のディスプレイ。



 この灯り。
 こちらを訪れる度、このほんわかとしたイエローの灯りが心に沁み、癒されておりました。脚は馬蹄、ネックは農機具部品を再利用したもの。ただ、それなりの価格。…毎回躊躇しておりましたが、先々週に訪れた帰路、どうしても欲しく次回の訪問で購入すると決めたのでした。

 ご主人が、丁寧に説明して下さりました。
 作家は、笠井秀郎(しゅうろう)さん、71歳。長野県松本市の工房で吹きガラスを製作されており、オリンピック開会式の和太鼓演奏の際の照明を製作された、著名な方だとか。シュタイネさんでは、幾つも作品を展示しています。



 こちらは炭火を入れる旧いアイロン。



 何かの配管でしょうか。



 コーヒー・ミル。



 鮮やかな「赤」は、顕微鏡。
 
 笠井さんの製作コンセプトは、「廃物の再利用」。
 無価値と決められ、捨てられた物を利用することで、人と空間に優しい灯りをプロデュースすることを生業とされているそうです。確かに、時代を経た旧い物品には、現代の工業産品が喪失した美しい意匠のものが珍しくありません。SPレコードや蓄音機もそうですし、ボクが探している3号式黒電話もそう…。ご主人の説明に、心から同意しました。



 裏の窓にも、素晴らしい紅葉。





「ありがとうございました」

 ご主人とマダムにご挨拶をして辞去、ギャラリー裏に回り撮影しました。
 おそらく、この樹は今が真っ盛り!
 出遇えたことに感激し、同時に感謝しました。



 帰宅後。
 片付けの最中で家はグチャグチャですが、テーブルに置いて灯してみました。
 おー、自宅が少しだけ「シュタイネっぽく」なりました。
 左は先々週に購入した、有吉亙さんの作品。中身はバーボンの水割り。
 中央奥は、諏訪のリビセンで買い求めた、旧式のアイロン。
 その右は「安曇野バザール」さんでゲットした、エスプレッソ・コーヒーを淹れる道具。
 お皿の上は、ガーリック・トーストにレバー・ペーストを塗ったもの。
 昨夜はこんな様子で、蓄音機の音に耳を傾けました。
 
 カウント・ベイシー・オーケストラ、
 ビル・ヘイリー、
 フランク・シナトラ、
 フレッチャー・ヘンダーソン・オーケストラ、
 落語「支那蕎麦屋」!
 ……。

 充実したウィーク・エンドになりました(笑)!!



ギャラリー・シュタイネ

長野県安曇野市穂高有明7360-17
0263-83-5164

10:00-17:00




Posted at 2021/10/31 13:15:05 | コメント(2) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 趣味
2021年10月17日 イイね!

ギャラリー・シュタイネ vol.4(長野県安曇野市)

ギャラリー・シュタイネ vol.4(長野県安曇野市) 今朝。
 ここ埼玉県南部では、冷たい雨が降っています。ボクはどういう訳か、休日朝に雨を窓外に認めると、ロードスターに乗りたくなります。濡れた路面に軋むタイヤと、キャンバストップに注ぐ雨粒の音。何かを考えている訳ではなく、ただ静謐な時のうつろいに身を委ねているだけ。ささやかながらも贅沢なひと時を楽しみ、モーニングコーヒーを味わい帰宅したところです。

 閑話休題。
 昨日16日の土曜日、二週間ぶりに須坂を訪れました。
 帰路、安曇野のギャラリー・シュタイネさんを訪れました。この9日から12月26日まて開催される「この秋冬の、オススメ作家の器展」の案内状を戴いたのでした。作家の中には、有吉亙さんのお名前があり、楽しみにしておりました。



 この写真の左側には、既に多摩と京都ナンバーの車が停まっていました。こちらには、沢山の方が遠方から訪れます。



 相変わらず、格調高いエントランス。
 ドアを開けて入ります。



 振り返ったところ。左奥がドア。
 右端の芳名帳に記入します。



 シュタイネさんには、3つのスペースがあります。
 ストーブのあるこちらは、その最初。









 いつ訪れても、優しい灯りに迎えられます。
 少しお金を貯めて、購入したいと思っています。



 こちらは、左側の展示室。
 昨日の安曇野は好天、突き当りの大きな窓から陽が降り注ぎます。







 現代芸術的なものから、コケティッシュなものまで、実に様々の作品が展示されています。



 こちらは、以前に購入した長谷川正浩さんのコーナー。
 独特の作品が並びます。



 窓際には、松浦あかねさんのガラス鉢が。
 枯れた展示台の木肌に、美しいシルエットが重なります。
 村上龍さんの衝撃のデビュー作のタイトル、「限りなく透明に近いブルー」を思い起こし、こうして自宅にディスプレイしたくなりました。



 こちらは奥のスペース。
 昨日の目的、有吉亙さんのコーナー。

 

 キャプション左の鉢は、一目で有吉作品とわかる絵柄。



 こちらは「ぐい呑み」。
 蓮根とお握りをあしらった絵柄。こんな小さな器に、繊細に描く集中力と腕前に感動しました。今日はこれを買って帰ろうかと思いましたが、



 こちらを見て思い悩み始めてしまいました。
 中央の、質素な意匠の湯飲み茶碗のような3つの器。
 ボクはバーボン派。ぐい呑みは飾っておくだけになりますが、使うとなると、遥かにこちらの方が実用的。結局、左と中央の2つを買いました。



 晩秋には赤と黄に包まれるシュタイネさんですが、まだこれからが本番。眩しい青空でしたが、





 序章を見ることが出来ました。
 次回の訪問が楽しみです。

ギャラリー・シュタイネ

長野県安曇野市穂高有明7360-17
0263-83-5164

10:00-17:00

  

Posted at 2021/10/17 10:10:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 日記
2021年10月09日 イイね!

旧吉池歯科医院 (長野県小諸市)

旧吉池歯科医院 (長野県小諸市) 先週10月2日の土曜日。
 ひと月振りに難聴の治療で須坂市を往復しました。
 その帰路、小諸市に立ち寄りました。目的は「うだつ」のある、旧小諸銀行の建物に入る骨董店。建築自体は大変素晴らしいもので、例の緑色のプレートも掲げられていました。ところが店内は陶磁器と着物が殆どで、極めて乱雑な陳列。旧い小皿、大皿につけられた値札は5ケタばかり…。陶磁器を蒐集する趣味がないボクには適正な価格なのか判断がつきませんでしたが、建築の秀逸さと店内の実態の乖離にすっかりシラけてしまい、直ぐに出てしまいました。

 全くの「空振り」かと思いきや、初めて訪れた小諸市の街並みには旧い建築が多く遺されており、暫く市内で散歩を楽しみました。

 そんな時でした。



 突然、こんな素敵な建物の前に来ました。
 左右非対称の意匠は、何処か洋風の趣。腰上の薄い黄土色のモルタルは、何となく中東を思わせるもの。おそらく寄棟と思われる屋根と玄関庇の上には、瓦が施されています。何とも不思議な「無国籍」風の佇まいですが、一目で引き寄せられてしまいました。
 玄関扉は開け放たれ、何かの「幟」がはためいています。



 重厚な木製扉に、面積の大きな曇り硝子が嵌め込まれています。
 外柱との相性も良く、見事に調和しています。



 扉の開放に、無骨にレキ岩が使われているのがお洒落。



「引く」の書体と赤い色。大時代的なデザインだなぁ…。



 扉の裏にはこの表札が。
 どうやら元歯科医院の様子。



 左側に木の階段。
 靴を脱いで揃えました。



 右に、診察時間の案内が遺っていました。
 数馬の分校を、直ぐに思い出しました。
 たちまち、自分が知らない「嘗て」を想像するスイッチが入ります。



 右に90度曲がって2階へ。
 振り返ったところ。



 左は、おそらく待合室。
 畳敷きの和室ですが、木製の扉とガラス桟の配置と意匠に意表を突かれました。





 擦り減った畳。
 擦り減った長椅子。
 擦り減った机…。

 この、時間が紡いだ空間。
 暫し美しさに圧倒され、呆然と佇んでしまいました。

 机の上には、顕微鏡が。



 角に、こんなキャプション…。
 覗きましたが、老眼鏡を持っておらず、…見えませんデシタ!

 

 次は「治療室」。
 顔を歪めて患者が座り、全てを医師に委ねる椅子は撤去されていましたが、ここを通過した人々が立ち上がった時の笑顔が脳裏に浮かびました。…歯茎の癌で手術、退院時に笑みがこぼれた時のことを思い出しました。
「イタカッタ」もんなーーー………。


 ここ「旧吉池歯科医院」で催されていたのは、『浅間国際フォトフェスティバル』。小諸市内の約10か所で、敢えて分散させ写真展を行っていたと、帰路に訪れた観光案内所で知りました。例えば、吉池歯科医院の至近、



「ほんまち町屋館」の切妻壁には、迫力に富む森山大道さんの作品が掲げられていました。11月21日まで行われているとのこと。

 まさしく「瓢箪から駒」!
 素直に「感動しました」!


旧吉池歯科医院

長野県小諸市大手2-3-4


※おそらく、常に公開されてはいないと思います。
 御覧になる場合は、『浅間国際フォトフェスティバル』にご確認下さい。








Posted at 2021/10/09 16:19:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旧き良き建築 | 日記

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