そんなに沢山はいらっしゃらないと思いますが、お越しの皆様、お元気でいらっしゃいますでしょうか?ボクは相変わらず毎週土曜日、ある国家資格取得を目指し、新宿の学校に通っております。現在63歳、すっかり記憶力が低下し、悪戦苦闘が続いております。
時々「何でこんな事をやっているんだろう…」との呟きが思わず洩れます。しかし、次の刹那には即「自分で決めたからだヨ!」と言うと決めています。誰かに強制された訳ではなく、ネクスト・ステージの実現を目指し己の意思で決めたこと。始めたのだから突き進むだけ、毎日ベストを尽くしております。
閑話休題。
昨日3月9日、土曜日。
学校の昼休みは50分間。
昼食は、至近のコンビニでお弁当やおにぎりなどを買い求め、教室で済ませて余った時間を学習に充てることが多いのですが、昨日はネットで知った未訪問のラーメン屋さんに行こうと思い立ちました。
ちょっと距離があるため、速足で裏通りを歩いていたら…。
新宿通りの一本北の裏通り。
突然、こんな佇まいが…!
新宿といえば、アルタの辺りや歌舞伎町などの繁華街をイメージしますが、少し離れているとはいえ、まるで昭和のような雰囲気!一度も訪れたことはないのに、郷愁のようなものが胸に満ち、惹き込まれるようにドアを開けてしまいました。
「いらっしゃい!」
カウンターだけの店内。内側の厨房から齢70歳程と思われるご主人が、声を掛けてくれました。先客は一人で、麺類を啜っていました。
築後半世紀は経っていると思われますが、店内は清潔に保たれています。
メニューは壁面。
何とラーメンが550円!
こんな都心のロケーションでは、とても信じられません。
ボクは例によって「チャーシュー麺」をお願いしました。860円。
注文を受け、ご主人がゆっくりと動き始めました。ちょっと大儀そう…。でも、ひとつひとつの動作が丁寧。麺の前に軽くモヤシを茹でていました。スープを丼に注ぎ、茹で上げた麺は平ざるで揚げ、丁寧な手つきで湯切り。モヤシを載せ、チャーシューは1枚1枚大切そうに盛ります。最後に、タッパーから何かを取り出して載せました。ナンダロウ…?
「はい、お待ち」
ウワー、こんなステキな表情!見るからに「オイシソー」!
「いただきまーーす!」
スープは澄んだ黄金色。醤油ラーメンというよりも、コンソメのよう。飲んでみると、確かに醤油味ですが、とっても上品で優しいものでした。おそらく鶏ガラ出汁と思いますが、昆布や複数の野菜や魚介も使わないと、こんな味は出ないと思いました。でも一般的な「ラーメン」や「中華そば」とは異なり、かなり淡麗な味わい。これはおいしい!
ご主人が最後に入れたのはコレ、果たして焦がし葱でした。淡麗なスープに強い味わいが加わり、まさしくベストマッチ!
焦がし葱が入るお店で有名なのは、渋谷の喜楽や大井町の永楽。でも揃ってスープは黒く、醤油味が前面に出たもの。これは初体験!
ちなみにボクの学生時代、焦がし葱が入ったラーメンは「台湾ラーメン」と呼ばれていましたが、今では名古屋が発祥の「ピリ辛挽肉」を載せたものを指すのが一般的。時代は変わるものです。
麺は黄色くストレートに近いけれど、少し縮れています。程よくスープを載せてくれ、口に入ると絶妙!おいしくて、どんどん啜ってしまいました。
チャーシューは厚目。ショルダーかな?適度にサシが入っています。食べてみるとクドくなく、食感といいローストビーフに似た印象。これまたオイシイ!
調味料もありましたが、
全ての食材とスープが織り成す味わいにすっかり魅せられ、全く使わないまま完食しておりました。本当はスープも全て飲みたかったのですが、秋の健康診断で遂に血圧が130を超えたことを思い出し、泣く泣く止めました…。
午後からも授業で絞られることなどすっかり忘れ、幸せな気分になりました。
新宿御苑の至近ですが、お昼時にもかかわらず人影はありません。アメリカ流に言う" on the street "よりも、イギリス流の" in the street "の表現が相応しいロケーション。土曜日で、周辺の会社が休みのためだと思います。
ところで、お店の名前。帰宅して調べたところ「ほうえん」と読むそうです。
また訪れようと思いました。
蜂宴
東京都新宿区新宿1-10-11
03-3354-8819
11:30-14:30 / 17:00-20:00
日休
Posted at 2024/03/10 09:18:50 | |
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