
ボクが住む埼玉県では、緊急事態宣言が継続中です。
なのに、自宅至近のバイパス沿いのP店の駐車場は、車がギッシリ!ボクは賭け事を全くしないので、よくこんな時に酷い「3密」に出向くものと呆れました。
昨日、アール・エス・アイザワに行きロードスターを引き取った帰り、週末の巣篭りは映画にしようと思い、DVDを買って来ました。
「戦略大作戦」、1970年公開のアメリカ映画です。第二次世界大戦の戦場が舞台の、コミカルな映画です。
主演は、この男。
そう、クリント・イーストウッド、ケリー二等兵役。
友軍陣地を誤爆した責任を取らされ、二等兵に格下げされます。
ある日、ドイツ軍の情報将校を捕え、所持品を改めたら、金塊が出て来ました。彼は将校に大量のウィスキーを飲ませ、敵の支配地の銀行に、大量の金塊が所蔵されていることを自白させました。
脇役その1は、
むせ返るような男臭さを放つ名優、テリー・サバラス。ビッグジョー曹長役です。ケリーの上司ですが、彼には一目置いています。実直で真面目な軍人。そんな彼は、ケリーから「敵地の銀行を襲い、金塊を戴こう」との提案を受け、度胆を抜かれます。当然、最初は反対したのですが…。
脇役その2、
これまた名優、ドナルド・サザーランド! この映画では壊滅してしまった戦車隊の隊員、オッドボール軍曹役。シャーマン3両を率いて何処の隊にも属さず、まさにフラフラとした日々を送っています。
ケリーが資材部で主計軍曹と金塊の総額を弾いていると、天井近くの棚で女性と横になっていたオッドボールが「戦車が必要だ」と突然声をかけ、仲間に加わります。
およそ軍人らしからぬ「ちゃらんぽらん」なキャラクター、根っからの楽天主義者。戦車の主砲でペンキの入った缶を撃ったり、攻撃時にはスピーカーから大音量で音楽を流すなど、まさしくムチャクチャな性格!
左がオッドボール、右が戦車隊のメンテナンスとメカニツクを担うモリアーティー一等兵。オッドボールが楽天家なのに対し、モリアーティーは悲観論者。この二人の会話が絶妙!
「また、そういう悲観的なことを言う!」
等々…。
金塊目当てに「極めて私的な戦争」が始まります。
オッドボールのシャーマン3台をメインに進撃、目的の銀行に到着した彼らを待っていたのは…。
守備兵は僅か40名。ところが何と、タイガーが3台!
オッドボールが2台を撃破しますが、シャーマンを全てやられます。
残り1台のタイガーは、銀行の前から動きません。
ビッグジョー曹長は、主計軍曹から「交渉しろ、ビジネスだ」と言われたことを思い出します。
中央にケリー、右にビッグジョー、左にオッドボール。
足並みを揃え、堂々とタイガーに歩み寄ります。
このシーンのBGMは、あたかもマカロニ・ウェスタンのそれ。
まるで決闘に向かうシーンなのがイイ!
すると、タイガーのハッチが開き、戦車長の軍曹が降り立ちます…。
ちょっと今日は、詳しく書き過ぎてしまいました。
戦場で、こんなこと、ある訳ないだろうと言ってしまえばそれまでですが、このコミカルな構成は充分楽しめます。
ちなみに、テレビサイズに短縮された吹き替え版では、クリント・イーストウッドはお馴染みの山田康雄さん、ドナルド・サザーランドは宍戸錠さんでした。特に、サザーランドが「また悲観的なことを言う」に代表される「根拠が皆無の楽天主義」を語るセリフには、まさしく「ピッタンコ」でした。ボクが購入したこのDVDはオリジナルサイズの字幕ですが、それでも十分、楽しめました。
外出がままならない今。
お家で「楽しむ」ことが出来る、ボクのお薦めの映画です!
ブログ一覧 |
映画 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2020/05/17 17:58:04