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2020年09月06日

山下達郎 / It's a poppin' time

山下達郎 / It's a poppin' time  先週日曜日、少しだけアナログレコートの整理をしましたら、こんなものが出て来ました。
 山下達郎さんの2枚組ライブ盤「It's a poppin' time」。
 ボクの長年の愛聴盤です。

 丁度40年前。
 浪人時代に暮らしていたのは、東横線学芸大学駅至近のボロアパート。当時から東横線沿線はハイソな街が多く存在しましたが、学芸大学駅は東口、西口から庶民的な商店街が延びていました。
 2月下旬でした。
 合格発表で受験番号を確認しましたが、大学周辺の公衆電話は長蛇の列。飯田橋駅まで歩いても同様でした。仕方なく学芸大学まで戻り、駅の公衆電話で親に合格を伝えました。
 電話を切ると、「やっと浪人が終わった…」との実感が去来。自分へのご褒美を買おうと思い立ちました。
 向かったのは西口を出て少し進んだ左側にあった、小さなレコード屋さん。「音楽堂」という屋号で、入口から正面のカウンターまで、幅1メートル、奥行き5メートルほどの通路を挟んだ両側に所謂「えさ箱」が置かれ、更に上は天井までレコード棚になっていました。おそらく、先代からの老舗ですが、当時は若い三兄弟が交代で店に立っていました。
 ボクが探し出したのがこれでした。
 高校三年生の時の発売。どうしても欲しかったのですが受験が目前、晴れて入学したら買おうと決めていました。
 正面のカウンターに90分のカセットテープと一緒に持って行き、お金を払う時に、こうお願いしました。
 
「今日で浪人生活が終わったので、自分へのご褒美として買います。ですが、アパートにステレオはなくラジカセだけ。済みませんが、お金を払ったら置いて行くので、時間がある時にこのカセットテープに落として戴けませんか」

 この時はご長男でした。
「それはおめでたい!」と、快諾して下さいました。

 閑話休題。

 このアルバムで、ボクが聴く曲は限定されています。

 A面

 2曲目 「雨の女王」
 3曲目 「ピンク・シャドウ」
 4曲目 「時よ」

 B面

 4曲目 「Candy」

 D面

 1曲目 「Solid Slider」
 2曲目 「Circus Town」

 ほぼ、上記です。

 これらの曲では、女声3人のバックグラウンド・ヴォーカルがフューチャーされています。吉田美奈子さん、伊集加代子さん、尾形道子さん。3人の声が見事にハモり、まるで一つの楽器の如き存在感を放ちます。達郎さんの透き通った声の背後で3人の声が轟くと、大変にソウルフルな印象を放ちます。
 
 吉田美奈子さんは、説明不用のポップス・シンガー。デビュー・アルバムで大滝詠一さん作曲の「夢で逢えたら」を歌いヒット。でも薦められたシングルカット拒み、アルバム・アーティストを目指したという逸話が残っています。当時の達郎さんのエンジニア・吉田保さんの実妹でもあり、自身による曲を幾つも提供、またスタジオでのレコーディングにも参加しています。上記でも「時よ」は作詞&作曲、「ピンク・シャドウ」を除く全てで作詞を担当しています。

 残りの伊集加代子さん、尾形道子さんですが、このお二人を知る方は、かなりの音楽マニアのはず。いずれも男女2人ずつの混声コーラス・グループ「フォー・シンガーズ」のメンバー。解散後には女声3人によるコーラス・グループ「シンガーズ・スリー」として活躍しました。
 中でも、特筆に値するのは伊集加代子さん。当時3オクターブの発声域を誇る歌唱力で、スタジオミュージシャンとして一説には2000曲以上に参加されたとか。また、アニメソング、CMソングでも「有名な作品」を歌っています。
 
 例えば、

 青い 青い空に バン ボ ボボン
 弾むボールが 夢を描く
 明日の太陽 バン ボ ボボン

 サーブ レシーブ トス
 ジャンプ スパイク アタック

 6つのハートが
 ひとつに 燃える

 ボクの齢に近い方は、上の歌詞を読めば旋律が浮かぶかも…。
 女の子向けバレーボール・スポ根アニメ「アタック ナンバーワン」のエンディング・テーマです。ただ、子供向けの平易なハ長調の曲を伊集さんが歌うと、学校の音楽の先生が「お手本」で歌っているみたいな印象でした。

 それとは逆に、彼女のセクシー・ヴォイスの凄さを実感出来るのが、誰でも知っているこの曲。

 ダバダーーバーダー ダバダー ダバダー
 ダバーーダダーバー ダー ダバダー
 ダバダー ダバダー ダー

 そう、「ネスカフェ ゴールドブレンド」のCM曲!

 この3人によるB.G.V.は、間違いなく当時最強でした。
 グルーブ感に溢れ、一度聴いだけで、心を掴まれてしまいました。

 上の曲はどれもスゴいのですが、ボクのお薦めは「ピンク・シャドウ」と
「Solid Slider」。
 
 「ピンク・シャドウ」では
 「ピ!ピンク、ピンク!ピンクシャードー、ピンクシャドウ!」
のリフが、何と20回も繰り返されます。4回目のリフで少し乱れるのが残念ですが、「モノスゴイ!」としか言いようのないグルーブ感、アーシー感!ここだけ聴くと、殆どソウルミュージックの世界、背中がゾクゾクします。

 「Solid Slider」も同様。
 こちらでは「ハァー ハァハーーー ハアアーーー」のリフが繰り返され、その合間に達郎さんのヴォーカルとシャウトが挟み込まれます。



 やっと写真が出て来ました(笑)。
 中面はコラージュ風の、大変に凝ったデザインです。
 CDは、車内で聴くために買いました。
 ボーナス・トラックが2曲、入っています。

 ターンテーブルに載せ、新しいカートリッジと針で、久し振りに聴きました。
 当たり前のことですが、優しいアナログの音が鳴りました。
 同じ作品でも、CDとは全く異なります。
40年前の合格発表の日の喜びが、胸に満ちて来ました。
 まさしく「アルバム」そのものと実感しました。

【今日の「オマケ」!】

 今日もいろいろと「副産物」がありました。



 遂に発見!
 ムーディー・ブルースのジャスティン・ヘイワードとジョン・ロッジのデュオ作品「ブルー・ジェイズ」です。この作品については、別途ご紹介します。



 いぶし銀の声を持つ偉大な男声ブルース・シンガー、ジミー・ラッシンのアルバムが3枚、纏まって出て来ました。声といい歌う曲といい見事なブルースですが、彼は長年、カウント・ベイシー楽団の専属歌手でした。ボクはレーザーディスクで彼が歌う姿を見て、一発でK.O.されてしまい、ソロ作品を買うようになりました。枯れた渋い男声が好みの方には、うってつけです。



 何と!沢田研二や加橋かつみが人気を誇ったグループ・サウンズ、「ザ・タイガース」の解散コンサートのライブ盤が出て来ました。
 久し振りに聴いてみましたが、既に加橋かつみは脱退後。「花の首飾り」は、ちょっと鼻に掛かったハイ・トーンの加橋ヴォイスではなく、ベタッとした沢田ヴォイス。買った時もそう思ったことを思い出しました。
 加橋さんの「花の…」が入ったアルバムを買ったことはないはずなので、チャンスがあれば入手したいと思います。

 
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Posted at 2020/09/06 15:08:39

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