味の丸信　中華そば店（東京都国立市）

　今日の昼。
　座間のアール・エス・アイザワさんからの帰り、まだ一度も訪れたことのないこちらに立ち寄りました。



　「味の丸信　中華そば店」さん。国立市ですが、南武線の谷保駅前の立地です。

　「丸信」は「丸長のれん会」の屋号の一つで、元祖の「丸長」から独立した本家は同じ荻窪にあります。この屋号のお店は嘗て、田無や日野など多摩地区に沢山存在したそうですが、店主の高齢化による閉店が相次ぎ、今では荻窪とこちら程度になってしまった模様です。荻窪の本家は十数年前に訪れたことがありますが、こちらは初めてです。
　開店は11時。まだ「準備中」の札。でも、ボクの姿に気づくと、店内に招き入れて下さいました。





　当然、店内は「カラッポ」。



　メニューです。
　オソロシいほどの「達筆」、ちょっと感銘を受けました。
　例によって「つけめん」600円をお願いしました。
　こちらは「丸長のれん会」のお店ですが、伊勢崎と同様「つけそば」ではなく「つけめん」です。



　広い厨房には、ご高齢の店主ご夫妻と息子さん、その奥様と思われる女性が立っていました。
　


　奥さんが一升ほどもあるご飯を、馴れた手つきでタッバーから中華鍋に入れ、チャーハンを作り始めました。高齢の女性にはかなりの重労働！更に手前のコンロでも、息子さんがほぼ同じ量のチャーハンに着手しました。所謂「作り置き」なのでしょうが、美味しければ文句は出ないはず。
　実際、ボクが入った直後からどんどんお客さんが入り始め、あっと言う間にほぼ満席。そのほぼ半数が「チャーハン」「五目チャーハン」、「ラーメンと半チャーハン」といったオーダーでした。



　「おまちー」
　ご主人がカウンター越に渡してくれました。
　おお！ジツに「おいしそー」！



　麺の上には刻み海苔が載ります。
　中太のストレート。「ツルツル、シコシコ」の食感で、先週食べた代々木上原大勝軒と大変に似たもの。
　同時に食べ比べたことはありませんが、「丸長のれん会」のお店には、こういう食感の麺が多いと思います。目白や坂戸とも似た感触です。



　スープです。
　「甘・辛・酸」は35:30:35でしょうか。かつおや昆布などを使った、クセのない大変優しい味わい。「中華」ではなく「和食」的な印象です。少しだけ七味を入れました。
　具は短冊状のチャーシュー、メンマ、刻みねぎ。丸長で見られる短冊状のナルトは入りません。
　麺を啜り、スープを口に含んで味わいました。



　カウンターに置かれた調味料です。
　ごく一般的なものばかりですが、前列右のものが気になりました。



　「どれどれ…」。

　蓋を開けて覗くと、粗挽きの粒コショウでした。
　これを見て思い出したのが、久しく訪れていない「元祖・丸長」の、荻窪にある「丸長中華そば店」。荻窪ではデフォルトで結構な量の粒コショウが掛けられています。
　少しだけ掛けてみました。
　暫く味わっていないため、はっきり断言できませんが、「こんなような味だったかも…」と思いました。



　量的にもボクの胃袋には丁度よく、大変美味しく戴きました。
　
　中華メニューだけではなく、丼ものや定食も充実しています。
　「昭和の名店」そのものと、感動して帰途に就きました。
　腹八分目でしたので、次回は「半チャーハン」もお願いしようと思いました。

　懐かしい「街の中華」がお好みの方には絶対にお薦め、遠くからでも出掛けて味わう価値があります。

　ごちそうさまでした！

味の丸信　中華そば店

東京都国立市富士見台1-16-16
042-572-0244

11:00-14:30 / 17:00-20:30
水休

※今日の「おまけ」！



　谷保のコンビニで、かわいいワンちゃんがご主人を待っていました。
　お店から出て来た男性に伺うと、ダックスとコーギーの合いの子とか。
　人懐っこく、優しい子でした。
　何だか「ホッコリ」しました！



　谷保駅横の木に花が咲いていました。
　写真を撮っていたら、ハンチング姿の80歳位の男性に声を掛けられました。何でも植栽や盆栽がご趣味なのだとか。
　これは「梅」ではなく「寒桜」と教えて戴きました。
　…初めて訪れた街で、見知らぬ方から教えて戴き、とても嬉しく思いました。