
11月13日、土曜日。
山梨県北杜市の「工房 月の手」さんを訪れた帰路。中央道長坂インターへ向かっていると、道路の左に建つお店に興味をそそられ、早速取って返し向かいました。
こんな素敵な佇まい。「アンティーク・ショップ」とあります。建物はおそらく、嘗ては養蚕に使われていたもの。旧い建築ですが疲れた面持ちは何処にもなく、よく手入れされていることが一目でわかります。こんな建物のアンティーク・ショップ、期待出来ます。
玄関の垂れ幕。「福助」があしらわれたお洒落なデザイン。
扉の横には、大型の革鞄。
こちらににも「福助」が。
扉を開けて入ります。
「いらっしゃいませ」
ご主人と奥様が迎えてくれました。
靴を脱いでお邪魔しました。
ステンドグラスのライトが、仄かに空間を演出します。
こういう柱時計、いつかは欲しいと思っています。
玄関の天井は吹き抜けになっています。
見上げていると、ご主人が説明して下さりました。
この建物は、先々代が養蚕目的に建てたのだとか。ご主人は長くサラリーマンとして勤め、最近定年退職されたそう。ご夫婦揃ってアンティークが好きで、長年様々なものを蒐集。退職後の生業をアンティーク・ショップ経営と決め、ご主人が在職中に奥様が古物商の免許を取得され、店舗向きに少し改装されたのだそうです。その際、玄関の天井を取り払い、この吹き抜けにされたと伺いました。
うーん、良いセンス…。
ガラスや陶器類の商品が多いラインナップ。
女性好みのものが大半で、おそらくは奥様が蒐集されたもののように思いました。他にも旧いカメラやラジオ、アイロン等、眺めていて飽きないものばかり。
ふとBGMを奏でるアナログプレイヤーの横を見ると、何とこんなものが…!
ビクターのシンボル、ニッパー君の陶器人形がズラリ!
ご主人、ニッパー君がお好きで、結構集められたとか。
ボクはこの写真で最も大きなもの、最小のものを持っておらず、即座に「買います!」と言いました。大をひとつ、最小を二つ買い求め、嬉々として帰りました。
「こんなものもありますヨ!」
と、ご主人の案内に従い玄関へ向かうと…。
何と、ニッパー君のセットが…!
長年、この種の店を訪れておりますが、こんなセット販売は初めて見ました。
こちらは、別棟のガレージ売り場。
主に家具類が並びます。
大変、丁寧な物腰のご主人。
穏やかで優しい口調に癒されます。
好きが嵩じて開店されただけあり、旧いものに対する愛情が感じられます。この種のお店には、薄汚れて埃だらけだったり、「ガラクタ」同然のものを並べている処が珍しくありません。こちらは全て手入れが行き届き、美しい状態。加えてボクが素晴らしいと思ったのは、レコード一枚に至るまで、プライスが表示されていた点。気分次第の「言い値」が横行する業界ですが、商売に対する姿勢を、大変謙虚に感じました。
この種のお店がお好きな方には、絶対のお薦めです。
アンティーク・ショップ 仁
山梨県北杜市高根町五町田1094-1
090-3042-4243
土、日のみ営業ですが、冬季は休業とのこと。
でも、連絡を戴ければ対応します、とのことでした。
詳しい情報は、HPでご確認下さい。
「アンティークショップ 仁」さんのホームページはこちら
ブログ一覧 |
インテリア・骨董 | 趣味
Posted at
2021/11/21 11:00:35