
今日の午前。
先週、安曇野の閤(くぐる)さんで購入した、オリベッティの状態確認とクリーニングをしました。
これが持ち帰ったままの状態。
全体が埃まみれ、かなりバッチイ有様…。
ローラーに紙を装填し、タイピングの確認をします。
最初は全く印字されませんでしたが、インクリボンの巻き取られた新しい部分が出ると、何とか写るようになりました。キーを隈なくチェックしました。絡まりはなく戻りも問題ありませんが、多少ギクシャクした印象。およそ50年前のモデルにしては良い状態に思いました。
埃まみれのカバーを外します。
底部のカバーはゴム足で固定するもの。本来は四隅にありますが、2個はなくなっています。
というわけで、お掃除開始です。
主に、クルマやバイクに使用するケミカルを動員します。
ローラーを廻すと、こんな錆が。
アーム列の窪んだ内側には、ゴミや埃が…。
掃除機で吸い取ったり、ブローイングスプレーで吹き飛ばしを、幾度も繰り返しました。
ローラーは、家庭用の強力な洗剤でゴシゴシ。
徐々に綺麗になっていきます。
テーブルと床は、御覧のような状態…。
筐体とキーも汚れだらけ。
せっせと磨きます。
アーム列も、一本ずつ磨きました。
最後に、駆動部をCRCで潤しました。
キーを押すと、明らかに動きが滑らかになりました。
紙を装填し、試し打ちしました。
ボクの大好きな、フレディ・レッドのブルーノート盤のタイトル、パーソネル、録音日をタイプしました。
レコードと並べてみました。
インクリボンが古く、鮮明ではありませんが、なかなかの雰囲気…。所有するレコードのリストを作ってもいいかも…。まあ、退職し年金生活に入ってからになるでしょうが、老後の暮らしに目的が出来れば、楽しく暮らせるような気がします。
まだまだ使えます。
昔のアナログ製品は、実に機能を考えて作られています。
インクリボンは、今でも通販で入手が可能。
その業者さんでは、修理やレストアもしています。
記録として残すことが出来るパソコン全盛の時代になってしまいましたが、PCのキーボードを叩くのが「作業」だとすれば、タイピングは彫刻やレザークラフトのような「手仕事」に通じるものがある、と思いました。いずれも出来上がるのは「オンリー・ワン」。だからこそ、「夢」や「味わい」があるのだと思いました。
クルマやバイクがお好きな方は、お持ちのパーツのリストを作ってみるのも良さそう。一層、愛着が湧きそう…。状態は千差万別だと思いますが、ネットオークションで廉価で入手が可能です。
暫く、これでアソベそうです(笑)。
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Posted at
2022/03/19 12:54:21