
昨日2月4日、土曜日。
整形外科で頸椎のリハビリを受け、川越にある一度も訪れたことのないアンティーク・ショップに向かいました。ホームページを閲覧、扱っている商品の一品一品が、ボクの感性のど真ん中に刺さるものばかり…。開店は13時のため、昼食を摂り向かいました。
場所は川越市。
西武新宿線をクロスする東武東上線の跨線橋至近。マンションの1階にあります。目の前はコインパーキング、車でのアクセスも便利です。
扉を開けます。
「いらっしゃいませー」
軽やかな女声に迎えられました。
ショールームはL字型。
左下角が玄関。
ちょっと暗くなってしまいましたが、こちらは右側のスペース。
5面硝子製のショーケースが二つ。
以前ご紹介した長野県東御市の「パンの店 わざわざ」さんや、自宅至近の「neiro coffee stand」さんのものと、大変良く似た意匠。一見で惹かれてしまいました。やっぱり、ボクの感性に「ドンピシャ!」でした。
若かりし頃。
東北地方の某県で偶然入ったカワサキのお店。当時、まだ「グリーンショップ」ではなく、どの特約店にも緑色の看板はありませんでした。ただ、共通していたのはガソリンとオイルの臭気や、各種パーツの陳列ケース。そのお店にこんなケースがあり、中に並んでいたのはマッハの新品キャブやバッチ、輸出用だったサイドワインダーの新品タンク…。プライスの表示はありませんでした。当時の愛車はSR500と、今も軒下にあるKM90。。こういう
「ヒコーキ屋」の
お店を訪れる度、いつかはW1に乗りたいとの気持ちが膨れて行きました。仙台の福田町にあった「服部カワサキ」さんにもありましたっけ…。ここはご主人は修理専門。パーツの価格や修理代に関しては、細長いファクトリーの奥で机に座り、ニコニコしていた奥様が全て仕切っていました…。
玄関扉の前には、楕円形のテーブル
甲板には小ぶりなガラス製のショーケース。
腕時計やアナログプレイヤーのカートリッジ、SPレコード用の針を収めたくなりました。
和風の棚がありました。
角ばったデザインですが、左右に飛び出た天板は洋風。
和洋折衷は製作者の狙いのような気がしました。
こちらはドイツ製のテーブル。
白いペイントと、その「ハゲチョロ」具合に味があります。
甲板左下隅のお皿に円形のオブジェクトが幾つもあります。
何と、これは眼鏡を作る際の、検眼用レンズ!
こんな物もあります。
お店の最深部。
このレジスター、お店の「備品」。
ご主人(以下「彼女」と書きます)によれば、前オーナーが漆塗りだったものを、手間暇掛けて落とし、磨いたものだとか。この木肌の風合い、ステキ…!
このケビント、一目で気に入りました。
あちこちのアンティーク・ショップで見掛けますが、標準的なサイズは幅700ミリから800ミリ。ところがこれは600ちょっと。観音開きの取っ手は真鍮、青と灰の中間色、褪せ具合が絶妙!抽斗の取っ手もサビサビ。ホワイト塗装の「ハゲチョロ」と、グレーっぽく退化した色に惹かれました。
昨日は逡巡の挙句、明日まで考えると彼女に告げ帰宅しました。
今日5日。
開店と同時に訪れ、お支払いしました。
彼女と、いろいろお話しさせて戴きました。
元々はアパレルの会社で働いていたそう。
ただ、歳をひとつひとつ重ねて行くと、その時代の感性について行けなくなるご自身を意識されたとか。元々、ご実家にあった蔵から旧いものを引っ張り出しては、毎週のように模様替えを楽しんでいたそう。その延長で、古物商の経験はせず、アパートの一室で13年前に開店されたと伺いました。
やっぱり、女性は「清水の舞台」の度胸はスゴイ…。
そして、
「好きこそものの、上手なれ…」
昨日と今日、貴重な勉強をさせて戴きました。感謝!
とってもステキな女性!
同性の方なら、たちまち打ち解けてしまうと、男のボクでも思います。
この種のお店でありがちな、客への「睥睨」は一切ありません。
旧いモノの価値を理解して頂けるお客様に、少しずつ「お友達」を揃えられるヘルプをしたいと仰っていました。
古道具+古雑貨+antique shop. Utakata
埼玉県川越市新富町2-30-3
サンスプレンダー新富101
TEL…049-225-5523
定休日 - 不定休
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Posted at
2023/02/05 18:20:54