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2019年07月28日 イイね!

BC工房ふじのリビングアート(神奈川県相模原市緑区)

BC工房ふじのリビングアート(神奈川県相模原市緑区) 先週、宮ケ瀬周辺を楽しみましたが、実はもう一箇所、どうしても訪れたい処がありました。昨日は台風6号が関東地方に接近中でしたが、思いのほかスピードが遅いので向かいました。



 こちらは「BC工房ふじのリビングアート」さん。相模原市緑区の山中にあります。テーブル、椅子を中心とした家具工房です。広大な敷地に2棟の大きな建物があり、ここで家具の製作や修理を行っています。

 7年前、親父が81歳で亡くなり、お袋は一戸建てに独居となりました。
 一方、ボクは早くに妻を亡くし、一人息子と分譲マンションで暮らして来ました。その彼は札幌に転勤、ボクも独り暮らしでした。
 一年後。
 さすがに寄る年波には勝てず、お袋はあちこち体の不具合を訴えるようになり、運転免許も自主返納しました。ボクはマンションを売りに出し、1年後に残債を埋め合わせた上、引っ越し代が残る程度の金額で売却が叶いました。こうして、ボクは実家に引っ越し、お袋と暮らし始めて現在に至ります。

 だが、モンダイは、その「家」。
 読書が唯一の趣味だった親父が、大量の本を遺したまま。そこにボクが大量の本、レコード、バイク3台と組み立て中の1台、大量のパーツ、ロードスター、レザークラフトや木工、金属加工用、電工用など、大量の道具類を持ち込んでしまいました。そのため家中にモノが溢れる結果となってしまいました。特に、玄関脇の和室は、ボクが持ち込んだもので、床が見えない状態が続いています。

 最近、お袋は脚が弱り、2階に行き来するのが大変と訴えるようになりました。このため、玄関脇の和室を整理、お袋の寝室にしようと決めました。お盆休みに実施を予定しております。

 そんなことをあれこれ考えて決めましたが、そのプロセスである事に気づきました。それは

①要らないものと必要なものが、狭い一軒の家に混在している。

 親父が遺した本の8割は「時代小説」。特に幕末モノが多いのが特徴。正直、残しておいても、ボクは今後の人生で読む可能性は、限りなくゼロに近いものばかり。主を喪った大量の本が狭い家のかなりのスペースに居座り、その結果本当に必要なものがあちこちに分散されて、「とりあえず」置いた状態が続いている。

②その結果、居住者が空間の使い方に無頓着になってしまった。

 例えば、何かを作ろうと思っても、まず必要なのは「工作用テーブル」。今回、ロードスターのダッシュボード・カヴァーを作り始めたが、何しろ必要な道具類を直ぐに取り出せる工作用テーブルがなく、「道具探し」から始めている。それも、一階と二階のあちこちに保管されているため、仕舞には製作がイヤになってしまうこともある。
 大量のレコードやオーディオもそう。とりあえずアップライトのピアノを処分して空いた空間に棚とオーディオを押し込んだだけ。リスニングを前提に設置されておらず、結果的に聴く気分にすらならない。
 この状態では、本来楽しく過ごせるはずの貴重な自宅での自由時間が、モノに制圧されて機能しない。つまり、自宅の空間の有効活用が出来ておらず、創造的なライフスタイルとは真逆の生き方をしてしまっている。

といったものです。
 では、どうしたら良いのか、ヒントを求めてこちらを伺った次第です。



 平屋建ての方は、ショールームです。
 入口右には、9区画を持つ棚に、クッションが収納されています。
 クッションし「敷く」もの、それを収納してしまうセンスに脱帽です。



 その横には、こんな木箱が、材料の接ぎ合わせが凝ったものです。



 この抽斗と言うかチェスト、敢えて色の異なる材料を並べているのがお洒落ですね。右側は5万円、欲しくなりました。



 巨大な一枚板のテーブルが!
 たちまち目を惹かれました。
 これ程大きいものは自宅には難しいですが、2/3程度ならいいかも…。



 とってもカラフルなチェストがありました。
 ちょっと少女趣味的ですが、しっくりとした空間にも合います。



 大きなオープン・ボードがありました。
 一目で気に入りました。



 その説明です。お値段は25万円です。



 こちらでは、テーブルの「原木」から選び、製作を依頼できます。
 このテーブル板「運ぶの大変だから買わないで」ダッテ!



 個人的に気に入ったのが、このテーブル板。
 売約済でしたが、脚を含めて50万円とか。


 お店の方と何人かお話ししました。
 こちらのお客さんの多くは、自らのライフスタイルのシフトチェンジを望まれて来店されるのだそうです。意外にも多いのは、ボクと同様、家の中に溢れる不要・不用なモノを処分した結果、毎日を過ごす空間を充実させたいと気づいた方だそうです。購入して戴くのはありがたいけれど、その前にまず自宅のダイエットを済ませるべき、そうでないと新たにモノが増えるだけで、余計に息苦しい空間になる、とのアドバイスを戴きました。
 ナルホド、と感心するのと同時に、ボクの判断は間違っていなかったと、胸を撫で下ろしました。

 ボクは今年12月で59歳になります。
 親父は81歳まで生きたので、同じだけ生きると仮定すれば、残りは22年。
 仕事や子育てに追われ、生活費や教育費のために無我夢中で働いた時代もありましたが、もう人生は晩年に差し掛かっています。丁度「断・捨・離」には相応しい年齢になったような気がします。
 残された人生を充実させて終えるためにも、まず家中の再見分をやろうと決めました。

 ボクと同じようなことをお考えの方は、決して少なくないと思います。
 この記事の趣旨に頷かれた方には、一度訪問をお薦めします。
 一点一点の家具に設定されたプライスは、決して安いものではありません。
 ですが、「不要な支配者」が去った後、そこで今後をどう過ごすのかを真剣に考えた時、初めて値段が自らに相応しいかを判断できるような気がしました。

 ボクはこちらで、大変貴重な勉強をさせて戴きました。


BC工房ふじのリビングアート

神奈川県相模原市緑区牧野4707

042-689-3755

10時~18時 月・火休





Posted at 2019/07/28 11:33:28 | コメント(1) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 日記
2019年07月21日 イイね!

+MINITES(神奈川県相模原市緑区)

+MINITES(神奈川県相模原市緑区) 昨日の土曜日。
 宮ケ瀬ダム周辺を楽しみ、スパゲティ屋青山さんでお昼にしましたが、その後、本来の目的地に向かいました。
 数週間前、旧い友人から久し振りの電話が。旧交を温めましたが、その際、道志へ行った時、お前向きの面白い雑貨屋があったよ、と教えられたのでした。



 413号線を青山交差点から道志方面に進んだ左側に、白いのぼりが出ているよ、と教えられました。
 ナルホド、ありました。
 クラフト&カフェと書かれており、金床とハンマーのイラストが。鉄を材料とする手仕事がメインのようです。



 道端に案内が出ていました。



 白い平屋建てのお店です。
 石の階段を上り、店内へ。



 玄関を潜った左側には、椅子が整然と並んでいます。
 鉄製の骨組みに木製の座面や背面が取り付けられています。



 隣は革製品や洋服、和箒が並びます。
 この種のお店には結構訪れましたが、和箒を扱っている処は初めてです。



 真鍮製の電気スタンドです。
 いいナァ…。



 トイレ前の手洗い台。
 蛇口は海外製で、オーナーがそれに合わせて国内製の材料を加工、自ら取り付けたのだそうです。
 洗面台は鉄製。オーナーの手によるものです。



 こちらは5ワットの灯りたち。
 ガラスを加工、淡い光に壁に紋様が浮かぶように作られています。
 大変、手が混んだ作品ですが、オーナーではない別の作家のものだそうです。



 レザークラフト製品のコーナーです。
 これらは川崎ご在住の方の作品。自らイタリアに行かれて仕入れた材料を使って製作されているそうです。



 このお店の圧巻は、この壁面棚!
 規則正しく区切られた収納スペースに、実に様々なものが並んでいます。



 正式な名前を知りませんが、個人的に、裁縫に使う人体の上半身を模したコレが欲しくなりました。



 オーナーさんと、いろいろお話しをしました。
 やはり鉄の加工が本職とのこと。
 こちらでは陶器、ガラス、ブローチ、やきもの、革製品等の作品を販売していますが、旧知の作家さんの作品ばかりなのだそうです。

 御代田のPace Aroundでもそうでしてが。この種のお店に行くと、つい目移りしてしまい、いつの間にか長い時間が経っていることばかりです。昨日は訪問順序が最後になってしまったため、完全に主客転倒でした。
 再訪を約してオーナーさんとお別れしましたが、8月から9月はかなり多忙とのことで、店をいつ開けられるかわからないので、来る時は事前に電話で確認を入れて下さい、とのことでした。

 いやー、楽しいお店です。
「まさか、こんな処に…」的な意外性も楽しめました。

+MINITS

252-0161

神奈川県相模原市緑区青野原2070-1

042-850-4878 / 090-8044-5844

11時~17時 火・水・木休み
 
 

Posted at 2019/07/21 13:44:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 音楽/映画/テレビ
2019年02月17日 イイね!

古雑貨あーる(長野県北佐久郡軽井沢町)

古雑貨あーる(長野県北佐久郡軽井沢町) 土曜日は左耳難聴の治療のため、埼玉県入間市から長野県須坂市まで往復しています。

 昨日の帰路、軽井沢の追分宿にある、こちらのお店を訪れました。
 この辺りには骨董屋や旧い雑貨屋インテリアのお店が5、6店あります。
 全てを訪れてはいませんが、中には店主が高慢で、値段も所謂「ボッタクリ」に近い処もあります。
 その店には二度と訪れていません。

 こちらは、18号線の上りから追分宿に入る手前直ぐの左にあります。
 何度か前を通り、18号線から見えるお店の佇まいから、SPレコードがあるかも…と思っていたのでした。

 行き止まり式のさして広くない駐車場に車を入れて降りると、ご主人とおぼしき男性が、店先に置かれた陶器の狸を磨いていました。ボクにとっくに気付いているはずなのに、「いらっしゃいませ」もなく、全くの無言。
 旧い木造平屋の店内には、ランプや陶器、人形、一見しただけでは使用目的がわからない道具類などが、ゴチャマンと置かれています。
 こういうお店では、直球で来訪目的を告げるのが効率的です。

「すみません、昔のSPレコードはありますか?」
「うん、あっちの倉庫に一箱あるけど、大したモノはないと思うよ」

 意外にも、ジェントルな反応。

 ご主人に従い、奥左の倉庫に向かいました。
 シャッター代わりのブルーシートを捲って入ると、奥の棚にSP用の箱がありました。
 中には30枚ほど入っています。

 外に出し地べたに置き、一枚ずつ確認しました。
 浪曲や戦前の歌謡曲が大半。中にはオリンピツクの実況を収録した「前畑ガンバレ!」の5枚組も。残念ながら、ジャズやポピュラー等、ボク好みはなく収穫はゼロでした。

 きちんと箱に納め、ご主人にお返ししました。

「折角出して戴きましたが、ボク好みがありませんでした」
「いいって。音楽ばかりは仕方がないよね」

 イヤな顔を全く見せず、実にサバサバしています。
 ふと足元を見ると、何やら大きな道具が。旧い電車の運転席にある、差し込み式のコントローラーのような形ですが、高さは約30センチ、横に伸びる棒状の部分は4、50センチほどもあります。土台部は木製ですが、メカ部分は見るからに重厚な鉄製。大時代的な道具は、現代の産品にはないオーラに似た美しさを放ちます。

「ご主人、これは何ですか?」
「ああ、これは今風に言えばウインチだよ。建物の位置を替える時に基礎から切り離し、こいつの柄に太い木の棒を差し込んで手前に引くと歯車が回り、歯が一つ回転するとノッチが噛んで停まる。棒を反対側に戻し、また手前に引くを繰り返し、少しずつワイヤーを巻き上げて持ち上げる仕掛けさ」
「へえー、初めて見ました。旧いメカには美しさが満ちていますね」
「わかるかい?こんな物、今では無用の長物だから持って帰るお客さんは居ないけれど、オレが気に入って置いているんだ」

 それから暫く、店内の商品を眺めながら、あれやこれやと話し込んでしまいました。

 入口左下を見ると、…何と、ボクの勘はまたしても当たりました。
 フォノグラム製の蓄音機が。

「ちゃんと動くけれど、針がないんだ」

 針なら沢山持っていますので、次回好みのレコードと針を持参で伺うことにしました。

「SPや蓄音機が好きなら、こいつはどうだい?」

 見た途端に言いました。

「買います!!!!」

 

 支払いを済ませ品物を受け取ると、ご主人が言いました。

「こっち側は主に旧い道具類を置いているけれど、向かいにはもうちょっと近代風なモノ、主に家具類を置いてあるよ。よかったら見て行きなよ」

 全く気が付きませんでしたが、駐車場に向かう道を挟んだ反対側にもお店が。
 ご主人に案内され、中に入ります。

「うわー、スゲー!」



 いきなり出迎えてくれたのが、このライティングデスク。
 どっしりとした風格に溢れています。
 抽斗の取っ手がイイ!

 写真を撮り忘れましたが、背後にはどっしりとした木製の両袖机が。更にその上には座机が。

「懐かしいですね。亡くなった親父は製紙会社のエンジニアで、こんな座机で烏口(からすぐち)を使い設計図を書いていましたよ」
「烏口とはねー。今じゃ見たこともない人が大半だし、大体その単語を知っている人が稀だよね」



 こちらは八角の柱時計。
 
「ボクの両親は昭和35年に所帯を持ったので、我が家の時計は既に乾電池式でした。でも小学生時代、近所に三代が住む大きな米屋があり、其処の息子が同級生でした。一日に一度、脚立の上に乗りゼンマイを巻くのが彼の日課で、落ちるのが怖くてイヤだとこぼしていましたよ」
「オレもやらされたよ。当時はどこの家でも、ゼンマイ巻きは子供の仕事だったね。」



 こっちは扇風機。
 ウチにあったものとデザインが似ています。
 青色が涼しげです。
 乗っかっている木製の椅子は、幼稚園で使われていたものかも。
 左下には石油ランプが見えます。



 奥へ進むと、やっぱりこちらにも軽井沢式ストーブが。

「こいつは『売り物』じゃないよ(笑)」



 個人的に気に入ったのが、この椅子。

「これ、いいですね!背もたれの左右の木枠は少し斜めになっているのに、中心部はほぼ垂直。実に凝ったデザインですネ!」
「おそらく、大正時代のものだと思う。当時の平均的な日本人の体格に合わせ、木枠の中に背中がスッポリ収まるように考えたものだと思うけれど、体格のいい人は痛かっただろうね。オレも、これは良い品物だと思うよ」



 こちらは、懐かしい粉ミルクの缶。

「いやー、これは懐かしいですね!」
「お客さん、飲んでいたの、覚えているの?」
「それはムリですヨ!三歳下の妹に、お袋がこれを哺乳瓶に入れてお湯を注いで飲ませていたのですヨ!妹は今、55歳です」
「そうだよな、誰だってみんな、ちっちゃかったんだよな」



 電気スタンドです。
 店内で、ちょっと異彩を放っています。
 赤と白のスイツチや蛍光灯のカバーのデザインが、実にアメリカ的です。
 これが載せられている白い木箱はオーシャン・ウィスキーのもの。



 木の浅い抽斗です。
 何やら番号が沢山貼られています。
 活版印刷機用の活字でも収められていたかのような雰囲気です。



 その右下には「ベル」が。
 船の舵のような形をしており、舵の握り部分に相当する位置に、ベルが取り付けられています。
 廻すと「リンリン」鳴ります。
 スコットランド製とのことです。


 いやー、楽しいお店でした。
 後から帰宅された奥様と、お二人で切り盛りされています。
 あまりにも夢中になってしまい、写真を撮ることをつい忘れてしまいました。
 特に、前半のSPレコード探しから蓄音機発見、ある物を買うまでは、1枚も撮影しておりません。


 で、買い求めたものがこちらです。



 そう、陶器製の「ニッパー」君、大小2体です。
 ビクターのトレードマークとして有名な、蓄音機から流れる音を、不思議そうな表情で聴く犬。
 この絵を描いた画家の愛犬ですが、元々は亡くなった彼の兄の犬。
 生前に録音した兄の声を蓄音機で再生したところ、聞き入ってしまったシーンです。
 SP愛好家には、これの蒐集をしている方も多く存在します。
 ボクは5年ほど前、大井町のセコハンショップで2体発見したので、これで4つ目です。



 大きい方の背中です。
 縦にクラックが入っています。



 小さい方です。
 ちょっとピンボケですが、左足にクラックがあります。

 お値段は「キズモノ」なので、一つ1000円でした。


 総じて値段もリーズナブルで、とても良心的なお店です。
 何よりも、ご主人と奥様のお人柄が最大の魅力。
 この種のお店にはクセのある店主が珍しくありませんが、全くそんな心配は無用です。
 旧いモノがお好きな方には、天国のような処です。

 幾つか欲しい家具がありました。
 老母をどう説得しようかと、思案中です(笑)


 古雑貨アール

 389-0115

 長野県北佐久郡軽井沢町追分559

 090-4132-5234

 10時30分開店 木曜日定休















 
Posted at 2019/02/17 09:21:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 趣味

プロフィール

「お知らせ http://cvw.jp/b/2970161/46422054/
何シテル?   09/28 15:34
 妻はアルコール依存と摂食障害を患い、主治医の勧めで調停離婚しました。その1年後、彼女は突然世を去りました。一年に2回の母親との別れを経験した一人息子と、ドライ...
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