
今日午前。
腰椎骨折でショート・ステイへの長期滞在を始めた母に、急遽静岡から駆け付けた息子と行って来ました。個室が前提でレクリエーションなどのプログラムもなく、しきりに「帰りたい」と言っておりましたが、日中独りで過ごすことの危険性は理解しており、それ以上の我儘を言わなかったのが幸いでした。
閑話休題。
昨日、5週間ぶりに耳の治療で須坂を訪れました。
帰路は、諏訪市の「リビセン」に行くと決めていました。目的は、前回見送った鑿の購入です。
前には、こんな古ぼけたリヤカーが。
これも立派な「商品」。
実用になるとは思えませんが、この存在感。
最近流行りの、古民家を改装した飲食店等の前に置けば、立派なオブジェ。
長い樋。
若い男性スタッフが、水洗いを終えて天日干しにした直後。
「これ、何ですか?」と問うと、使途は不明とのこと。
「流しそうめんに使えそう!」と言うと、「ナルホド!」と納得していました。
木製の車輪が!
リムは鉄製!!
嘗ては大八車に使われていたのかも…。
さて。
いそいそと3階の古道具コーナーに行きましたが…。
目をつけていた4000円のものも含め、逸品の名に値するものは、キレイサッパリなくなっていました。この写真のものは、どれもナマクラばかり…。
ないものは仕方がないと、2階をさらりと見て帰ることにしました。
ガラスや陶器が沢山並びます。
足踏みミシンの本体のみ。
脚部は3階で販売しています。
テーブルの脚としての需要を見込んだ「別々販売」。
お、オリベッティの英文タイプが。
値段は3000円ちょっとで可動品。
他に目ぼしいものがなければ、買ってもいいかナァ、と考えました。
電話機。
3号式があれば即買いですが、残念ながら4号式以降ばかり…。
2階のカウンター。
新品を組み合わせてセルフビルドする照明パーツを販売しています。
家が片付いたら、ここで買うつもりです。
(イッタイ、イツニナルコトヤラ…)
最後に、まだ見ていない窓際の通路に入ると、果たしてこんなものが…!
ナントナント、『小野式製麺機』ではないですか!!
…即座に、両手で抱えてしまいました。
帰宅直後、床に置いて撮影しました。
田中式は持っていますが、以前から欲しかったのが、この小野式。
しかもこれは、小野式としては珍しい丸ハンドルのタイプ。
以前、どなたかのプログで、このタイプに関する記事を読みました。
やっと手に入れたのに誤ってテーブルから落としてしまい、この丸ハンドルが折れてしまったとのこと。鋳物製で溶接は出来ず、泣きの涙との内容でした。
ローラーは鉄製、錆が出ています。
田中式は真鍮製で錆とは無縁。
食品が直接触れる部分、ここをどうするかが課題ですが、メッキ処理が最も簡単な気がします。
刃は真鍮製。
ギヤ類は錆ていますが、磨いて食品機械用の油を注せば問題はなさそう。
ロードスターのホイールですら途上なのに、またしてもこんな古物を買ってしまいました(笑)。ちなみに6600円でした。
クルマ弄りが好きで「麺づくり」もお好きな方には、この「手回し製麺機」は、ゼッタイのお薦めです。クルマほど複雑ではない単純なメカ。比較的程度の良い古物ならば、レストアにさほど手は掛かりません。
小麦粉から麺生地を手や足裏で練り、伸ばし、クルクルとハンドルを廻すと「ウニュー!」という感触で細長く裁断されます。それを鋏で切り粉を塗し、待ちに待って茹で、最後の最後に舌鼓を打つプロセスは、財津一郎さん風に言えば
「タノしいいいーーーッ!」
の一言に尽きます。
ちなみに、リビセンでお支払いをしたスタッフの女性は「製麺機は入ると直ぐに売れてしまう」と仰っていました。
皆様も、如何ですか?
ReBuilding Center JAPAN
長野県諏訪市小和田3-8
0266-78-8967
11時-18時
水・木 休
Posted at 2021/07/11 17:00:54 | |
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