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2020年05月17日 イイね!

戦略大作戦

戦略大作戦 ボクが住む埼玉県では、緊急事態宣言が継続中です。
 なのに、自宅至近のバイパス沿いのP店の駐車場は、車がギッシリ!ボクは賭け事を全くしないので、よくこんな時に酷い「3密」に出向くものと呆れました。
 昨日、アール・エス・アイザワに行きロードスターを引き取った帰り、週末の巣篭りは映画にしようと思い、DVDを買って来ました。

 「戦略大作戦」、1970年公開のアメリカ映画です。第二次世界大戦の戦場が舞台の、コミカルな映画です。

 主演は、この男。



 そう、クリント・イーストウッド、ケリー二等兵役。
 友軍陣地を誤爆した責任を取らされ、二等兵に格下げされます。
 ある日、ドイツ軍の情報将校を捕え、所持品を改めたら、金塊が出て来ました。彼は将校に大量のウィスキーを飲ませ、敵の支配地の銀行に、大量の金塊が所蔵されていることを自白させました。

 脇役その1は、



 むせ返るような男臭さを放つ名優、テリー・サバラス。ビッグジョー曹長役です。ケリーの上司ですが、彼には一目置いています。実直で真面目な軍人。そんな彼は、ケリーから「敵地の銀行を襲い、金塊を戴こう」との提案を受け、度胆を抜かれます。当然、最初は反対したのですが…。

 脇役その2、



 これまた名優、ドナルド・サザーランド! この映画では壊滅してしまった戦車隊の隊員、オッドボール軍曹役。シャーマン3両を率いて何処の隊にも属さず、まさにフラフラとした日々を送っています。



 ケリーが資材部で主計軍曹と金塊の総額を弾いていると、天井近くの棚で女性と横になっていたオッドボールが「戦車が必要だ」と突然声をかけ、仲間に加わります。
 およそ軍人らしからぬ「ちゃらんぽらん」なキャラクター、根っからの楽天主義者。戦車の主砲でペンキの入った缶を撃ったり、攻撃時にはスピーカーから大音量で音楽を流すなど、まさしくムチャクチャな性格!



 左がオッドボール、右が戦車隊のメンテナンスとメカニツクを担うモリアーティー一等兵。オッドボールが楽天家なのに対し、モリアーティーは悲観論者。この二人の会話が絶妙!

「また、そういう悲観的なことを言う!」

等々…。



 金塊目当てに「極めて私的な戦争」が始まります。
 オッドボールのシャーマン3台をメインに進撃、目的の銀行に到着した彼らを待っていたのは…。



 守備兵は僅か40名。ところが何と、タイガーが3台!
 オッドボールが2台を撃破しますが、シャーマンを全てやられます。
残り1台のタイガーは、銀行の前から動きません。
 ビッグジョー曹長は、主計軍曹から「交渉しろ、ビジネスだ」と言われたことを思い出します。



 中央にケリー、右にビッグジョー、左にオッドボール。
 足並みを揃え、堂々とタイガーに歩み寄ります。
 このシーンのBGMは、あたかもマカロニ・ウェスタンのそれ。
 まるで決闘に向かうシーンなのがイイ!



 すると、タイガーのハッチが開き、戦車長の軍曹が降り立ちます…。


 ちょっと今日は、詳しく書き過ぎてしまいました。
 戦場で、こんなこと、ある訳ないだろうと言ってしまえばそれまでですが、このコミカルな構成は充分楽しめます。

 ちなみに、テレビサイズに短縮された吹き替え版では、クリント・イーストウッドはお馴染みの山田康雄さん、ドナルド・サザーランドは宍戸錠さんでした。特に、サザーランドが「また悲観的なことを言う」に代表される「根拠が皆無の楽天主義」を語るセリフには、まさしく「ピッタンコ」でした。ボクが購入したこのDVDはオリジナルサイズの字幕ですが、それでも十分、楽しめました。

 外出がままならない今。
 お家で「楽しむ」ことが出来る、ボクのお薦めの映画です!
Posted at 2020/05/17 17:58:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ
2019年11月17日 イイね!

あなたの名前を呼べたなら

あなたの名前を呼べたなら 昨日、川越スカラ座で、念願の映画を見て来ました。
 去年発表された、インドとフランスの合作「あなたの名前を呼べたなら(原題:SIR)」です。
 舞台はインドのムンバイ。
 アメリカで学んだ建設会社の御曹司アシュヴィンが、独りで暮らす高級マンション。そこに貧しい村出身の若き未亡人ラトナがメイドとして住み込みます。
 アシュヴィンは婚約を破棄され、傷心の身。ラトナはそんな彼を気遣い、懸命に身の回りの世話をします。

 21世紀の現代にあっても、インドにはカーストに基づく階級が存在します。
 独身男性の家に、未亡人とは言え若き女性が住み込みで働くとの設定に驚きましたが、厳格な階級が存在するインドでは、そう珍しいことではないのかも知れません。
 そんな二人が、徐々に近づいてゆき、やがて別れが訪れます。
 ところが…。

 映画や推理小説の結末を暴くのは、最大のタブー。
 これ以上詳細なことには触れませんが、幾つか感想をご紹介します。

 監督はインド人女性でロヘナ・ゲラ。アメリカで教育を受けた方で、現代インドになお続く階級制を、欧米的かつ女性的な視点から問う作品です。アシュヴィンはマックのラップトップを携え、食事はナイフとフォーク。一方ラトナはキッチンの床に皿を置き、右手で食べます。
 原題の「SIR」は、"Yes,sir."のsir。これ以上は「暴き」になってしまいますので書きませんが、これがこの作品の最大のポイントです。
 最後の最後のラトナのひとこと…。
 僅か1秒にも満たない彼女の言葉を聴くために、100分間観る作品です。
 そして、インド映画に特有の「幕引き」。
 人口が多く面積も広く、貧しい人々が多いインドでは、昔から映画は最大の娯楽。階級制もあり、人々は厳しい現実を逃れ、映画の世界へ入り込み堪能します。このため、最後はハッピーエンドが恒例。この作品にも、限りなくそれに近い「仕掛け」があります。ふたりのその先を観客が思い描けるカギが、ある場面に埋め込まれていました。

 エンドロールが始まるのと同時に、涙が溢れ出ました。
 余韻の大きさに、暫く席を立てませんでした。
 他にも、鼻を啜る音が、あちこちから…。
 終了後の売店。60間近のオッサンが目を真っ赤にし、震える声で「パンフレットを下さい」と呟くと、若い女性がにこやかに微笑み、何度も頷きながら手渡してくれました…。

 「いやぁ、映画って、本当にいいものですね!」

 …今は亡き映画評論家・水野晴郎さんの言葉が、即座に思い出されました。


「あなたの名前を呼べたなら(原題:SIR)」

2018年 インド・フランス合作

監督 ロヘナ・ゲラ

出演 ティロタマ・ショーム(ラトナ)
   
   ヴィヴェーク・ゴーンバル(アシュヴィン)


2018カンヌ国際映画祭 批評家週間 GAN基金賞受賞

2018AFIフェスト 観客賞ノミネート

2018ブランシュヴァイク国際映画祭 最優秀作品賞受賞

2018カブールロマンティック映画祭 パノラマ部門 観客賞受賞

2018フィルム・バイ・ザ・シー映画祭 若手審査員賞部門 正式出品

2018ミルバレー映画祭 ワールドシネマ部門 観客賞受賞

2018フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭 若手審査員部門 正式出品

2018サンパウロ国際映画祭 新人監督コンペ部門 正式出品

2018ワルシャワ国際映画祭 ディスカバリー部門 正式出品

2018ワールドシネマアムステルダム 観客賞受賞/最優秀作品賞ノミネート

2018ミンスク国際映画祭 新人監督コンペ部門 正式出品

2019ポーランド国際映画祭 観客賞 次点




 
Posted at 2019/11/17 10:51:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 日記

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