
昨日2月1日土曜日。
宮ケ瀬の駐車場ででクルマとバイクを見て目の保養をし、「スパゲティ青山」で舌鼓を打ち、いよいよ本番です。
「かなりデカいお店だけど、道路から見えるのは工具や置物ばかり。ひょっとしたらと覗いたら、ちょっとしたレコードと楽器のスペースがあって、そんなに沢山ではないけれど、SPと10吋が積んであったよ!」
かつて勤務したレコード会社の先輩からの情報。
腹拵えも充分、「いざ出陣!」
とにかく大きなリサイクルショップでした。
多いのは「電動工具」「電動ではない工具」類。
こんな処にレコードがあるのかと探していたら…。
おー!ありましたゾ!
SPが積まれていました。
その数、ざっと見で30枚程度。
一旦外に出て、店主と値段を確認しました。
「LPはサイズを問わず150円、同様にSPは500円、シングルは4枚300円」
とのこと。リーズナブルです。
散々、格闘しました。
照明が暗い上、楽器やらCDやらが山積し、思うようにチェックが出来ない環境なのでした。それでも在庫のSPは全て、LPは10分の1程度を検分しました。
今日の成果です。
SPが1枚、10吋が2枚、12インチが1枚です。
これは、ギタリスト、レス・ポールの演奏を収録したSP盤「ジングル・ベル」。ギターの形式やタイプとして彼の名はつとに有名ですが、その演奏はあまり知られていないように思います。
蓄音機を引っ張り出して聴きました。
優しい「エレキギター」の音に感動!
素朴で、キリスト教徒がクリスマスを目前に抱く「わくわく感」を、上から目線ではなく「ボクもたのしみにしているヨ!」的な演奏!
裏面は「Silent Night」で、マリー・フォードという女性歌手が歌っていますが、ボクの好みではありませんでした…。
言わずと知れた「サッチモ」、ルイ・アームストロングの10吋です。
タイトルは「これがサッチモ」、日本プレスのビクター盤。
オリジナルではなく、どうやら「いいとこ取り」のベスト、と言うよりも『お試し用」といった感じ。サッチモはボクの記憶では1970年代に亡くなったので、10インチの時代には、まだ存命だったはず。
…最も有名な"What a wonderful world(この素晴らしき世界)"は収録されていませんが、"Basen Street Bluse(ベイズン・ストリート・ブルース)"、"La Vie En Rose(バラ色の人生)"はシブい!
…、一体、どう頑張れば、こんなに恰好のいいトランペットを吹き、それでいて、人生の辛苦全てを拭き尽くした雑巾を硬く絞ったような「声」が出せるのでしょうか…。聴いていて、涙が溢れました。
ちなみに、このDECCAのレーベル・デザインは、初めて見ました。
テレビのテストパターンみたい…。
これも10吋。
ハンク・ウィリアムスが亡くなり、彼にトリビュートした作品ばかりの寄せ集めです。よってミュージシャンは「バラバラ」。統一感などまるでなしですが、一つずつ聴くとなかなか面白く思いました。
中でも、チェット・アトキンスのギターが気に入りました。
今回、ボクが最も素晴らしく思ったのがこれ、フランク永井さんの「フランク永井傑作集」!
ボクは「演歌」とか「ド演歌」との括りに入る音楽が、全く「ダメ!」
ところが、首の皮一枚で異なる「ムード歌謡」はピンポイント!
ジャケットを見ただけで、買うと決めました。
襟幅の狭い、ウールっぽいジャケット。
細身のグリーンのネクタイ。
極端ではない、切り揃えられたリーゼント。
左手の親指と人差し指で摘まんだ、煙の出ていないシガレット。
そして、限りなく肖像画に近いポートレート…。
背後の「原色が散り嵌められた碁盤」!
カビだらけでしたが、掃除をしてから再生しました。
…「イイ」音で鳴りました。
…「イイ」声が、部屋に満ちました。
昭和11年生まれの母は、AB面全14曲を、ソラで歌いました(笑)
「あんた、ウルサいのはいいから、もっとこういうのを買ってきてヨ!」
だって(笑)!
ちなみに、お店はこちらです。
こんなモノまでありました!
エンジンは掛かるけれど、動かないそうです。
Posted at 2020/02/02 16:24:32 | |
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