今日11月5日、土曜日。
三週間ぶりに須坂を往復しました。
帰路の楽しみ、最初の寄り道はこちらでした。
長野県上田市の「Kibicraft」さん。
アンティーク家具を仕入れ、「そのまま」ではなく、工房で修理・修正して販売されています。
ボクは2度目の訪問。
前回も撮影させて戴きましたが、多忙でアップがままならない中、前のパソコンがクラッシュしたため、データもパー…。という訳で、ご紹介はお初です。
巨大な引き戸を開けて入ります。
途端に、柱のない平屋の「大空間」!
天井の造作から、以前は町工場のような建物だったと思います。
商品は「ゆとり」を保ってディスプレイされており、とても眺め易く、それを視覚で認知するだけで心に「ゆとり」が生まれます。
ジツは前回もそうでしたが、この「タイル製流し台」に、プライス表記があればなぁ…と、今回も思いました。
既に、ストーブに灯りが。
旧い机の甲板に、こんな細やかな遣り方のデイスプレイ…。
勉強になります。
「コーヒー缶」一目で気に入りました。
開店直後。ボクの他にお客様はいらっしゃいませんでしたが、直後に入店された中年の男性が「狙い買い」されました。「新しいものをお出しします」とのキャプションが添えられていましたが、「この(酸化した)曇り加減がイイ!」とのこと(ガビーーン…)。同じことを想う『同行の士(ライバル)』に中古レコード店で何度も「油揚げ」をさらわれましたが、久し振りの体験でした。でも、気持ちが手に取るように理解することが出来、「やっぱり、そうだよナー…」と、思わず微笑んでいました。
針金のランプシェード。
奥様に「和紙を貼って使うのですか?」と問うと、意外なレスポンス。米軍キャンプからの放出品、そのまま中に裸電球を差し込んで使っていたそうです。
…どんな「影」が映るのかナァ…。
シェードが置かれた階段上には、何とラックスマンの銘機507!!
お店のBGMを、彼女が奏でていました。
こういう「Not for Sale」の存在で、お店のコンセプトを垣間見ることが出来ます。
照明のガラスシェードが「ズラリ」!
この壁直付けが気に入り、最後まで後ろ髪を引かれました。
高円寺で買ったばかり、今回は自制しました…。
この椅子にも惹かれました。
ビロードの生地といい、色合いといい…。
しかも「双子」!
小さなボトルオイルのコーナー。
直ぐ後に巡り合ったのが、右端の真鍮製小皿。
載せてみました。
…バッチリ!
若いご夫婦で頑張っていらっしゃいます。
ご主人が家具職人、奥様が接客担当。
お店でのご夫婦の会話は、仲睦まじいものでした。
チョンガーのボク、羨ましく思いました。
プライスはある程度しますが、並べられたものは全てキレイで修正済み。
45度の接合面を組み合わせた奥に、凹凸の臍を幾つも組み合わせたものもあり、腕前が一目でわかりました。
「良い(手を入れられた)アンティーク」が欲しい方には、お薦めです。
さて、今日の「戦果」!
全部で6000円ちょっとでした。
来年の、版画のカレンダー。
A4の厚手のエンボス紙、表紙を含め13枚。
間もなく62歳。
苦悩、絶望、人並みにありました。
最近はその種の過去が脳裏を過ると、「どうでもいい、どうでもいい、全て終わったこと!」と呟くようになりました。
「破る」「千切る」ではなく、ひと月ひと月を丁寧に過ごし、差し替える時には過去に感謝出来るようにと思い、買い求めました。
Kibicraft
長野県上田市住吉48-9
0268-55-9537
※火/第2・水休 (イベント出店等で変わる可能性あり。お確かめの上、訪店されて下さい)
Posted at 2022/11/05 18:12:43 | |
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