
今日6月14日、土曜日。
ボクのNAの主治医、アール・エス・アイザワさんを訪れました。目的はトビラ写真のように、7月1日で車検が切れるため、更新整備をお願いしたのでした。
ボクのロードスターは1997年製のSRリミテッド、既に28年が経ち、走行距離22万キロを越えた「大大古車」!4万キロでメーカーのディーラーから購入、何度か車検を通しましたが、どうにも木で鼻を括ったような対応に嫌気が差し、以来ずっとこちらでお世話になっています。
初めてこちらを訪れた時のこと。あまりにもボロボロで目も当てられぬ状態でした。社長はタメイキ混じりに「全部やりたいけど、現行の新車(=NC)が買える金額になると思う」と言いました。結果的には、その時は足回りの一新(ブッシュ、サス等)、排気系総交換(マツダスピード製のポッカリ穴の開いた触媒で「ゲベゲベ」と下品な音でした)、ラジエター交換、などをやりました。おかげで走りは一新、全く別のクルマと思えるほどになりましたが、アバタだらけの塗装のマンマ(笑)!ピシッと脇が締まった「走り」をするのに、見た目は「オンボロ」の、何とも珍妙な状態が2年間続きました。
その2年後。念願のオールペンと、その他細かい一新をお願いしました。この数年間での大作業は、18万キロでほぼ新品エンジンへの載せ替え、去年秋にはエアコンを一新しました。おかげで何とか、「大大古車」は好調を維持しております。ただ一つ、一度も手を入れていない重要なものが、かなり不安なのでした。それは…
ECU。
この時代には電解コンデンサが使われており、経年劣化すると液漏れが発生。基盤がダメになると全く機能しなくなります。ボクがこの症状で悩まされたのはクルマではなくビデオデッキでした。当時ベータの主導役だったのはソニー。ビクターを旗振り役としたVHSと激しい鍔迫り合いをしましたが、徐々にベータ陣営は追い詰められて行き、VHSが圧勝。遂にソニーはプライドを捨て、VHSを発売します。それがSLV-R7。初めてのVHS、メーカーの沽券に関わる事業と判断したのか、超高級民生機としてリリース。価格は当時で20万!ボクはかなり無理をして発売と同時に購入、すっかり悦に浸りました。ところが「ソニータイマー」の言葉通り、10年を過ぎた頃には不調に。ネットで調べると、どうやら犯人は電解コンデンサとのこと。果たして開けてみると、もう「吹きマクリ!」で、修理は見送ったのでした…。
この経験の記憶が今も鮮明のため、今日はECUを開けてのチェックをお願いしました。30年近くも前の製造、完璧の訳がありませんから…。かなりビクビクしております。
閑話休題。
今日のアイザワさんを、少しご紹介します。
塗装ブースには、ドンガラのNAが。
殆ど「バスタブ」状態!
一度でいいから、こんなオフロに入ってみたいなぁ…。
このクルマのデフとエンジン。
デフは作業が終わり組み立て直後。Kさんが塗装の真っ最中でした。
ホント、丁寧な仕事です。
先に帰られたお客さんのNB。
この後雨の予報だけど、降り始めるまで開けて行く、と仰り、嬉々として開けていました。その表情は「男の子」そのもの、とってもチャーミングでした。
アリャリャ!
最初はビックリしましたが、よく見るとハードトップ仕様。
代車で訪れた、まだ20代から30代男性のクルマでした。
長く通っていますが、「兄弟」に遭遇したのは初めてでした。
どうやら、パワステの不具合を直したようでした。
さて、今回は何が見つかるやら…。
終了後にご報告致します。
Posted at 2025/06/14 17:07:04 | |
トラックバック(0) |
ロードスター | クルマ