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2021年07月17日 イイね!

カフェと暮らしの雑貨店fumi (長野県諏訪市)

カフェと暮らしの雑貨店fumi (長野県諏訪市) 先週7月10日土曜日。
 諏訪のリビセンで嬉々として小野式製麺機を購入。丁度お昼になったので、こちらに向かいました。



 リビセンから徒歩5分程度。
 土曜日のお昼でも人影が殆どない商店街に、こんなお洒落なお店があります。
「カフェと暮らしの雑貨店fumi」さん。
 喫茶店を兼ねており、ランチメニューもあります。

 どれどれ…。

 

 引き戸を開けて入ると、澄んだ女声が…

「すみませーん、あいにく今、満席です。そちらで眺めながら、少しお待ち戴けますでしょうか」

 左奥が飲食スペース。右の厨房に沿って奥へカウンター席が伸び、左はテーブル席。正面には雑貨が並べられています。



 うん、これはイイ!
 掌をモチーフにした指輪用のディスプレイ。
 セットで購入し彼女や奥様に贈ると、きっと喜ばれます。



 壁一面の棚。
 お洒落な封筒や、様々な色の万年筆用の瓶インク、カラーリボン等が並びます。



 石膏の少年像。
 昔、我が家にベートーヴェンのものがありましたが、いつの間にかなくなっていました…。



 小さな日捲りカレンダーが。
 会社の机に置くのにいいなと思い、帰りに買おうと決めたのに、すっかり忘れてしまいました。

 カウンター席の若い女性二人連れが食事を終え、ボクが案内されました。



 メニューの表紙。
 …こういうお洒落なレターを書くセンスは、ボクにはゼロ。この種の洗練されたお店で出逢うたび、その才のオーナーを羨ましく思います。



 ランチメニューです。
 2の「海老の冷やし中華風 和え麺」の、サラダ、スープとのセット(1400円)をお願いしました。こちらではランチをオーダーの際、別途ワンドリンクが必須のシステム。アイスコーヒー(500円)にしました。





 照明に凝った内装。
 吊り下げ型もあれば、現代風の埋め込み型も。
 客席に座れば、何だかホンワカとした気持ちになります。



 カウンター越のキッチンには、イタメシ屋さんでよく見掛ける、逆さにしたグラスを吊り下げて納めるものが。「仕舞う」のではなく「見せる」収納がイイ!



 テーブル席の四人が帰り、片付けが済んでから撮りました。
 和洋折衷の意匠、家にこんな空間が欲しくなりました。



 メタリックで分厚いコンセント。
 木と漆喰が主役のインテリアに、見事に調和します。



 さて、ランチです。
 スープ、サラダ、メインディッシュ、ドリンクの順に出して戴きましたが、この集合写真を撮るため、全てが揃うのを待ちました。



 スープから。
 とうもろこしと豆腐の冷製、淡泊で大変おいしく戴きました。下の方には湯葉状のものが少し。黄色いものはオリーブオイルです。



 サラダはレタス、水菜、トマト、イエローパプリカ、さやえんどう、ズッキーニなどなど…。擦ったニンジンの入ったサワードレッシングで戴きます。瑞々しい野菜に感動しました。



 メインは「海老の冷やし中華風 和え麺」。
 プリップリの海老が一杯入っています。錦糸卵やキュウリ、トマト、



 ピリ辛仕立てのもやしが載ったもの。胡麻タレに絡めて食べました。所謂「冷やし中華」とは異なり、どちらかと言うと「エスニック」!大変美味しく戴きました。



 ボクはスダチの酸味が好みではなく、それ以外は全て戴きました。男性としては小食のボクは、満腹でした。

 
 どちらかと言うと「女性志向」のお店ですが、ボクの趣味・嗜好のベクトルとはピッタリでした。
 リビセンの近くでもあり、セットで訪れるのがお薦め。彼女や奥様と訪れると喜ばれると思います。


カフェと暮らしの雑貨店fumi

長野県諏訪市末広5-7
0266-75-2702

11:00-17:00  日~水休




Posted at 2021/07/17 14:28:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | コーヒー・喫茶 | グルメ/料理
2021年07月11日 イイね!

ReBuilding Center JAPAN vol.3 (長野県諏訪市)

ReBuilding Center JAPAN vol.3 (長野県諏訪市) 今日午前。
 腰椎骨折でショート・ステイへの長期滞在を始めた母に、急遽静岡から駆け付けた息子と行って来ました。個室が前提でレクリエーションなどのプログラムもなく、しきりに「帰りたい」と言っておりましたが、日中独りで過ごすことの危険性は理解しており、それ以上の我儘を言わなかったのが幸いでした。

 閑話休題。

 昨日、5週間ぶりに耳の治療で須坂を訪れました。
 帰路は、諏訪市の「リビセン」に行くと決めていました。目的は、前回見送った鑿の購入です。



 前には、こんな古ぼけたリヤカーが。
 これも立派な「商品」。
 実用になるとは思えませんが、この存在感。
 最近流行りの、古民家を改装した飲食店等の前に置けば、立派なオブジェ。



 長い樋。
 若い男性スタッフが、水洗いを終えて天日干しにした直後。
「これ、何ですか?」と問うと、使途は不明とのこと。
「流しそうめんに使えそう!」と言うと、「ナルホド!」と納得していました。



 木製の車輪が!
 リムは鉄製!!
 嘗ては大八車に使われていたのかも…。



 さて。
 いそいそと3階の古道具コーナーに行きましたが…。
 目をつけていた4000円のものも含め、逸品の名に値するものは、キレイサッパリなくなっていました。この写真のものは、どれもナマクラばかり…。
 ないものは仕方がないと、2階をさらりと見て帰ることにしました。



 ガラスや陶器が沢山並びます。



 足踏みミシンの本体のみ。
 脚部は3階で販売しています。
 テーブルの脚としての需要を見込んだ「別々販売」。



 お、オリベッティの英文タイプが。
 値段は3000円ちょっとで可動品。
 他に目ぼしいものがなければ、買ってもいいかナァ、と考えました。



 電話機。
 3号式があれば即買いですが、残念ながら4号式以降ばかり…。



 2階のカウンター。
 新品を組み合わせてセルフビルドする照明パーツを販売しています。
 家が片付いたら、ここで買うつもりです。
 (イッタイ、イツニナルコトヤラ…)



 最後に、まだ見ていない窓際の通路に入ると、果たしてこんなものが…!
 ナントナント、『小野式製麺機』ではないですか!!
 …即座に、両手で抱えてしまいました。



 帰宅直後、床に置いて撮影しました。
 田中式は持っていますが、以前から欲しかったのが、この小野式。



 しかもこれは、小野式としては珍しい丸ハンドルのタイプ。
 以前、どなたかのプログで、このタイプに関する記事を読みました。
 やっと手に入れたのに誤ってテーブルから落としてしまい、この丸ハンドルが折れてしまったとのこと。鋳物製で溶接は出来ず、泣きの涙との内容でした。



 ローラーは鉄製、錆が出ています。
 田中式は真鍮製で錆とは無縁。
 食品が直接触れる部分、ここをどうするかが課題ですが、メッキ処理が最も簡単な気がします。



 刃は真鍮製。
 ギヤ類は錆ていますが、磨いて食品機械用の油を注せば問題はなさそう。

 ロードスターのホイールですら途上なのに、またしてもこんな古物を買ってしまいました(笑)。ちなみに6600円でした。

 クルマ弄りが好きで「麺づくり」もお好きな方には、この「手回し製麺機」は、ゼッタイのお薦めです。クルマほど複雑ではない単純なメカ。比較的程度の良い古物ならば、レストアにさほど手は掛かりません。

 小麦粉から麺生地を手や足裏で練り、伸ばし、クルクルとハンドルを廻すと「ウニュー!」という感触で細長く裁断されます。それを鋏で切り粉を塗し、待ちに待って茹で、最後の最後に舌鼓を打つプロセスは、財津一郎さん風に言えば

「タノしいいいーーーッ!」

の一言に尽きます。
 
 ちなみに、リビセンでお支払いをしたスタッフの女性は「製麺機は入ると直ぐに売れてしまう」と仰っていました。

 皆様も、如何ですか?



ReBuilding Center JAPAN

長野県諏訪市小和田3-8
0266-78-8967

11時-18時
水・木 休



Posted at 2021/07/11 17:00:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 日記
2021年07月04日 イイね!

ガルシア・マルケス 「百年の孤独」

ガルシア・マルケス 「百年の孤独」 昨日、母をショート・ステイにお預けして帰宅すると、当然ながら母の姿はなし。いつもは「ギャンギャン」けたたましく鳴いて迎えてくれる駄犬・ぶれいきーは黙ったまま。考えてみれば、彼にとり母のいない家での一日は初めて。ずっと玄関を見つめて悲しそうに小さく鳴いていました。

 バーボンの水割りを飲みながらレコードを聴き、とりとめもなく一日を反芻していたら、あることを思い出しました。

 二階の自室の書棚で、それはボクを待ってくれていました。

 文学や小説の世界は、音楽などと比べ多岐に及び、人それぞれ嗜好が異なるもの。ボクの好みをご紹介しても有難迷惑になるとの思いから、取り上げるのを避けておりました。今回、この本の存在を、母を巡る一連の出来事で思い出しました。母、ボク、それに皆様の人生に、必ず符合する大傑作。敢えてご紹介します。

 コロンビアを代表する大作家、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」。
 ボクが学生だった1982年、ノーベル文学賞を受賞しました。

 映画や文学の内容を詳細に語るのはタブー、最小限に止めます。

 未開の森林に一握りの人間が入植、開拓が始まります。
 やがて集落が形成され、村から町、都市へと発展します。
 しかし「退廃」も進展、犯罪や暴力がはびこります。
 そして衰退が…。

 母は「男・男・女・男」の、唯一の女。他の男三人は、既に他界しています。
 
 ボクは結婚して一人息子を授かりましたが、妻は既に他界。現在60歳、晩年に足が入りました。

 人は誰でも、誕生・成長期・青年期・壮年期・晩年・死のプロセスを辿ります。死を迎えた時、誕生から始まった一つの物語が終焉を迎え、同時に「原点へ回帰」します。それを象徴する描写がマイルストーンのように、冒頭とラストに埋め込まれています。

 キリスト教的価値観とラテンアメリカ特有の開拓史を土壌に、そこに生きる人々、都市の誕生と隆盛、運命的な衰退が、あたかも蜃気楼の如く描かれます。「雨が100年降り続いた」との描写や、幽霊が一人の人格を持った存在として(しかも、それが全く「不自然」ではなく、いつの間にか読者が無意識のまま、登場が当然のキャラクターとして受け容れている「人物」として)登場するなど、人間的スケールを遥かに超えた幻想ワールド。自己の人生と照合しながら読み進むプロット展開、いつの間にかディープな深淵に惹き込まれます。

 難点は、登場人物が矢鱈と多く、しかも似たような名前が多いこと。ボクは登場人物の注釈メモをとり、一族については系図を書きながら読みました。また、この新潮出版の鼓直さんによる翻訳は文体が固くて読みにくいことが挙げられます。最初の30ページを読めば氏の文体に免疫が造成され、最後まで一気に読むことが出来ると思います(訳については当初から難物との指摘がなされたため、後年もっと読み易いものが出ています)。

 ボクは大学生当時に、この本を読みました。
 あれから40年が過ぎましたが、ボクにとりこの本は今も「最高傑作」!
 文学好きな方には、絶対のお薦めです。


Posted at 2021/07/04 12:49:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 文学 | 趣味
2021年07月04日 イイね!

After the "X day" …vol.1

After the "X day" …vol.1 …激動の一週間でした。
 
 腰椎を圧迫骨折した85歳の母は、しきりに「痛い…」と訴えました。歩くのはやっとこさ、平日ボクが出掛けた後は、一日中床で横になっていたと言いました。火曜日に帰宅すると、亀がひっくり返ったような状態で横臥していました。驚いて問い質すと、ダイニングテーブルの椅子からズリ落ち、腰を打ったとのこと…。この状態で、日中を家で独りきりで過ごさせるのは危険と判断、翌日、担当のケアマネに相談しました。彼女は直ちに動いてくれ、自宅から車で15分ほどの距離にあるショート・ステイ施設に1床、空きが出たと紹介してくれました。ただし、

(1)母は要介護1のため、月に介護保険適用の限度は20日間。21日を過ぎると自費になる。月額の概算は合計およそ20万円。

(2)7月21日、22日は既に予約で満室。このため、20日には一度帰宅しなければならない。

 所謂「介護付き老人ホーム」は入居までに審査や手続きで時間がかかること、空くのを待っている待機者が多く、そう簡単に入れないのが現実。今出来る最善策は、たとえ18日間でもまず入れることと判断、お世話になることにしました。

 昨日7月3日、土曜日。
 世田谷在住の妹も来てくれ、母を連れて行きました。
 
 契約の席でのこと。
 施設長が言いました。

「入院で出られる方がおり、21日以降もお世話が可能になりました」

 即座にお願いしたのは、言うまでもありません。
 介護施設は種類を問わず、「空き」が出ればたちまち埋まってしまうのが現実。今回は本当にラッキーが続きました。また、施設長はボクとの二人暮らし、ただでも歩行がおぼつかない上、腰椎骨折という大怪我を負ったことを斟酌して下さいました。

「21日目以降は実費となりますが、その点をご納得頂けるのなら、暫くお預かりすることは可能です。その間に、介護付き老人ホームを探されると良いと思います」

 …少し、胸を撫で下ろしました。

 契約を終えて施設から出ると、既に14時近く。
 妹と街道沿いのレストランで、遅い昼食にしました。

「ひと安心したけれど、お袋に可哀そうなことをしたと思う…。オレはダメな息子だ…」

「そんことないよ、おにいちゃん。あの状態のお母さんと二人っきりで暮らすのは、もうこれが限界。きっと、お母さんだって、わかっているわよ…」

 テーブルを挟んで、兄妹はさめざめと涙を流しました。料理を運んで来てくれた若い女性が我々の様子に気づき、黙って置いてくれました。情けない話ですが、ボクは必死に嗚咽が漏れるのを耐えていました。妹が左手でハンカチを口と鼻に当てながらボクの左横に移り、小刻みに震えながら右手でボクの左上腕をひしと掴みました。

「…おにいちゃん、…ね、…おにいちゃん」

 ボクも妹も、初めて介護現場の現実を知りました。
 施設には多くの方が入居されていますが、どなたにもご家族がいらっしゃいます。その誰もが、出来ることなら慣れ親しんだ自宅で余生を過ごしてもらい、看取ってあげたいと思うはず。だからこそ逡巡を繰り返し、身を引き裂かれるような思いで施設にお願いしているはず…。

 料理から湯気が消えた頃、少し落ち着いたボクは言いました。

「無理を承知の上で言うけれど、これが今の我々に出来る『最大限の親孝行』と信じて、これからもお袋と生きて行こう」

 妹が横から抱き着き、盛んに頷きながらしゃくりあげました。ポロシャツの左袖が、徐々に濡れて行きました…。57歳になってなお「おにいちゃん」と呼び、母への思いと現実との狭間で苦しみ、泣き続ける妹。そんな彼女を産んでくれたのは、他ならぬ母と、改めて気づかされました。

 一過性の感情に支配されることなく、これからも母を、そんな母を愛して止まぬ妹を支えて行こうと、冷め切った料理を見つめながら、新たな決意をすることが出来ました。

 誰にでも、思いとは裏腹の現実が存在します。
 だからこそ、
 明日は「明るい日」と信じ、努力することが大事。

 …60歳にして、少し大人になったと自覚しました。











Posted at 2021/07/04 11:35:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | 徒然なるままに | 日記

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