
関東地方は、めっきり涼しくなりました。いよいよ秋本番、一年で最も美しい季節の到来に、ボクは胸を躍らせています。早朝に幌を開け、紅葉の中をゆっくりと走ると、それだけで「生きていてヨカッタ!」と思います。
今週、堅苦しい記事を続けて3つも書いてしまいました。今日は「口直し」に、以前ご紹介したENDLESS 130 COLLECTION所蔵の名車をご紹介する、第2回目です。
いやー、こんなクルマがありました!
ボクはおそらく、初めて現車を見ました。
インターネットや雑誌で目にしたものは、全てこの色。おそらく、この色以外には製造されなかったのでは…。
日産の初代シルビア、CSP311。1965年から68年まで僅か4年間の製造。総台数は僅か554台。それもそのはず、継ぎ目を極度に減らしたボディは、何とハンドメイド!ドイツ人デザイナーのアドバイスを得たそうで、シャープな意匠はヨーロッパ的です。
薄いけれど、丸味を帯びたミラー。鋭角的なボディに「隠し味」的存在。
2シーターのコクピット。ホワイトの内装がエレガント!
三角窓の開閉レバーも優雅!
オリジナルと思われるハンドル。
メーターパネルの中央に、アナログクロック。実用上、これは便利。
薄いダッシュボードは、洗練された印象。
きっと殆ど収納は出来ないと思いますが、実用性よりデザイン重視!
センターコンソールは、完全に分離。
コレはカッコイイ!
トゥグルスイッチが並ぶのを見ると、つい「ガチャガチャ!」やりたくなりますネ!…それが、「オトコトノコ」の証!
2シーターですが、背後には子供なら座れそうな、シート状の空間が設けられています。加えてヘッドレストがなく、狭いけれどゆったりとした印象の室内になっています。
「おしり」の造形も優雅!
テールは優しい表情で、ちょっと女性的印象。
エンブレムも流麗。
…つくづく思いますが、この時代のクルマ、どれを取っても印象的で大変美しいものを与えられています。
お次はこちら。国産旧車では「エスハチ」と双肩、ポピュラーなクルマ。丸っこいボディが特徴。
トヨタの「エスハチ」クン!
確か、パブリカのエンジンとシャーシーを使用したと記憶しています。
コクピットは、必要最小限のメカ類、簡素でスッキリとしたもの。「走り」を楽しんで下さい、と無言で進言しているみたい…。
デタッチャブル・ルーフは、ネジ留め。
ダッシュボード・ミラー!
エンジを配したエンブレム。
白いボディに生えます。
ドアノブのヒンジは、穴から出たもの。
中に「蝶番」部があるはずですが、外からは窺えません。
ちょっと珍しいデザイン。
丸いおしりがキュート!
曲線ガラスを使用、コストが掛かっています。
このクルマ、女性のオーナーも結構いらっしゃると聞いたことがあります。
これまた凄いクルマがありました。
一目でBMWと判る、シャーク(鮫)を思わせるデザイン!
BMW 2000CS。
輸入されたのは、ごく少数の模様。
バイエルン・ミュンヘン。
お馴染みの誇らしげなエンブレム。
インパネ下部には、高級な木を奢ります。
本革の内装がゴージャス!
遥か後年の製造ですが、ユーノスコスモを思い出しました。
贅を尽くしたセンターコンソール!
T字型オートマチック・レバー。
この時代、国産車にはFMバンド受信用ラジオは存在しません。
当時、NHKは全国でFM放送を行っていましたが、民放は東京、名古屋、大阪、それに福岡にしか存在しませんでした。
日本車の三角窓は、直角三角形に近いものが主流でしたが、細長いもの。
レバーはなく、下の丸いダイヤルを廻します。
リヤエンドは、モール下部が引っ込んだお馴染みのデザイン。
まるで、後続車を睥睨するかのよう。
いいなぁ…。
撮影した写真はまだまだありますが、長くなってしまいましたので、今日はこのくらいにしておきます。機会があれば、第3回目を掲載させて戴きます。
これまでご紹介して来ましたように、佐久穂町にはこちらの他にも、おいしいお店、ステキな本屋さんやジュエリー工房、アンティーク・ショップなどがあります。ご興味を抱かれた方は、是非一度訪れてみて下さい。
ENDLESS 130 COLLECTION
長野県南佐久群佐久穂町高野町1828-1
0267-88-7444
11:00-17:00 月休
Posted at 2022/10/01 07:44:29 | |
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