
今日2月25日、土曜日。
洗濯を終わらせ、そそくさと朝食を済ませ、ロードスターに乗り込み川越に向かいました。数日前。川越のメインストリートとも言うべき大正浪漫夢通りで、初めての蚤の市が開催されることを知ったのでした。
9時からの開催。ボクは9時15分に到着しました。ご覧のように、まださほど人は集まっていませんでしたが、時間とともに賑わっていきました。
大正浪漫夢通りには、数々の歴史的店舗建築が並びます。こちらは和菓子の「いせや」さん。こんな通りに、関東のあちこちから来たアンティークショップの露店が並びます。このロケーションだけでも凄い魅力…。
中央の3つはミシンの抽斗、3000円でした。
この種のバザールに足を運んだのは、おそらく4、5年ぶり。最後は難聴の治療に須坂通いが始まる前だったと思います。一度も訪れたことのないお店が必ず出店しているので、欲しい物に邂逅する確率が高いのが特徴。なので、比較的手に入り易いもの、例えば器やケース、照明などはターゲットから外します。
とりあえず、見逃しがないように、全ての店を3回は覗くようにしています。
蓄音機が出ていました。コロンビア製で程度も良好。15000円でした。
同じお店に、SPレコードも10枚くらいありました。俄然、興味を掻き立てられます。こういう場所で「珍品」に「出遭いがしら」することが、過去に何度もありました。最もビックリしたのは、恐らくこの国で初めてビ・バップを演奏したジャズ・コンボ、「グラマシー・シックス」のSP。長年探していましたが、この時は手の中にあることが信じられませんでした。プライスは今も覚えていますが、たったの500円!ブルーノートのオリジナル盤のように5桁や6桁で取引されるものではありませんが、ボクにとって大収穫。今も時々楽しんでいます。
さて、どれどれ…。
残念…、主にクラシックとタンゴ、ハワイアンでした(笑)。
同じお店に、こんな時計が並んでいました。
左側の文字盤の褪せ具合と、当時のニスが鈍く輝く筐体に魅せられました。駄目元でご主人に値段を訊くと、…タイヘン立派なものでした(笑)。この状態に相応しく、簡単に諦めがつきました。
隣のお店に、こんなモノがありました。
若い女性が興味津々に見入っていると、ご主人が実演してくれました。いやー、器用な方。この楽器、蛇腹を膨らませたり縮ませながら視野に入らない鍵盤やボタンを操作するため、ほのぼのとした音から想像がつかないほど、難しいのです。ちなみにこのご主人、英語もペラペラで、オーストラリアから訪れた熟年カップルに、あれこれ説明していました。
旧い木造三階建ての前に、長い行列が。
川越には沢山のうなぎ屋さんがありますが、中でも高名なのがこちら「小川菊」さん。玄関左の機械で、予約票を受け取る列です。ボクはこのシステムが導入される遥か以前に、何回か度訪れたことがあります。おいしかったと記憶していますが、亡き親父が腰を痛めてからは、広い駐車場が隣接する「いちのや」さんばかりになりました。今度、機会があれば訪れてみようと思いました。
去年12月11日にご紹介した、自宅至近の「neiro coffee stand」のご夫妻が出店されていました。主に、奥様によるハンドメイドのドレスを販売されていました。相変わらず仲睦まじく、屈託のない笑顔と会話!チョンガーのボクは羨ましくなりました!
ヤヤッ!大量のアラジンが!しかも反射型がこんなにあるとはオドロキ!
こちらは我が家とおなじ対流型。
お店の女性とお話ししました。
何と彼女は、出店場所のすぐ横にあるジュエリーのお店「
アークジュエリースタジオ川越」の奥様。ご主人が趣味と実益を兼ねて、アラジンのメンテと販売をされているのだとか。
こんな女性向きのお洒落なお店とアラジン、全く意外な組み合わせ!
奥様に案内されてお店に入ると、中で反射式が灯り熱を放っていました。
お店には女性のお客さんがワンサカいらっしゃり、撮影は諦めました。
こちらで、右にある抽斗の取っ手に魅了されました。暫くあれこれ検分しました。
写真を撮り忘れましたが、35ミリのカラーポジを沢山収めた箱がありました。少し見ると、ヨーロッパ的風景。箱の上には一枚一枚について、手書きのアルファベットで短いコメントが記されていました。2つあり、かなり食指が伸びました。スクリーンに投影して見てみたい、と思いましたが、昔の言葉でいう「幻灯機」を持っていません…。
あれを買ったら幻灯機も要るなぁ、などと心中で逡巡する最中、こんなモノに出逢ってしまいました。左の鉄製テープカッターに視線は釘付け!
ボクはレザークラフトなどの手仕事が好きで、メンディング・テープは必需品。ところが今、お店で買えるカッターはプラ製ばかり…。たまたま訪れた諏訪の旧いお店で鉄製に遭遇、探し始めました。同じ諏訪の「リビセン」でも、一度も見たことはなし…。今日、「グラマシー・シックス」のSP盤よろしく、目前に佇んでいました!即刻、購入を決めました。深い緑色の帽子を被られた女性の店主さんは、穏やかな声で「有難うございます」と仰り、笑顔を向けてくれました。お値段は500円引きの6000円。現行のプラ製新品でも2000円はするので、納得!
彼女と少しお話ししました。
こちらのお店は、地元川越の「
ピエニコタ」さん。
以前から訪れたいと思っていましたが、土日の営業がほぼなく、叶っていませんでした。その旨をお話しすると、住宅街のロケーション、車やバイクでのアクセスが必至、近隣にお子さんが多く、週末の営業は無理とのことでした。
穏やかで理知的なお話しの仕方、たちまちファンになってしまいました。今度、有休を取得して伺う旨をお伝えしました。
テープカッターを提げ家路に就くと、こんなモノが目に!
先日、ケビントを購入した同じ川越の「Utakata」さんにもありましたが、お店の備品で非売品。過去にご紹介した南軽井沢の「革の子工房」さんで一目で魅せられてしまい、以来ずっと探しています。その時もご主人にお願いしましたが、「お客さん、それだけは勘弁してヨ…」と、半ば泣きつかれてしまいました。
今日もプライスをお訊きすると「ゴメンナサイ、売り物ではなく、中に今日の売り上げと用意した釣銭が入っているんです…」と、申し訳なさそうな表情でお断りされてしまいました…。
帰宅後。
まだ明るいけれど、珍しく黒ビールを飲みながら眺めました。
…うん、素晴らしい。
Posted at 2023/02/25 15:42:29 | |
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